プロローグ ぐーたら成人男性がTSったら、ぐーたらロリになるのは必然
はいけー、天国にいるであろーボクのおとーさんとおかーさん。
ボクは毎日眠くて元気です。
お仕事もじゅんちょーで、食べられない~、なんて日は一日もないくらいだよ~。
そんなボクだけど、最近新しく始めることがあったんだ~。
「睡魔のみんなぁ~、こんにち……ふわぁ~~~~……んゅ……微睡ねむりだよぉ~……んんぅ…………もーねていー?」
【いや早い早いwww】
【開始数秒でこれなのは草生えるww】
【これがVTuberってマ?】
【個人勢でも一番勢いがあるし、ね?】
【あぁ^~~、この欠伸が可愛いんじゃぁ^~~~~】
眠気や眠いと言う気持ちや感情や素振りを一切隠さずに、ボクは挨拶をした。
それに対して、ツッコミ(?)のコメントが来て、すっごく早い速度で流れていくのを目で追おーとしたけど、めんどーで眠くなっちゃったからすぐに諦めた。
微睡ねむり、目の前のぐーたら天使なデザインの幼女は、ボクの分身であり、写し身であり……まー、なんでもいーけどねー。
とまー、ボクは色々、紆余曲折、なんやかんやあって、VTuberってゆーものになりました~。
◇
「んぁ~~~~…………ねむぃ~~~~~……でも、これが終われば眠れるぅ~…………」
やや薄暗い部屋の中で、画面とペンタブと向き合う。
かれこれ数時間この状態。
とちゅーきゅーけーとか睡眠とかご飯とか睡眠とかあと睡眠とかしてたけど、それでもこのさぎょーは長い……。
でも、もうすぐ終わる。
この塗が終われば…………。
「……お、終わったぁ~~~~~……しゅーりょ~~~~!」
描き上がった目の前の画面に映るイラストを見て、ボクこと初代陽は内側から湧き上がるかいほーかんと一緒に両手を挙げてバンザイをした。
「これで今のお仕事は全部終わり~! はふぅ~、ここからは自堕落ライフ~~~……こんにちはお布団。お休みお布団。ボクは君を愛してる~~…………って、あ、先にかんせーひんを送らなきゃ……むぅ~、めんどー……」
よーやくお仕事を終えて、いざ夢の世界へ~と思ったボクだったけど、先にかんせー品を送らなきゃいけないことを思い出して、ここだけブラックホールなのでは? なんて思っちゃうくらいにボクを離さないお布団から体を起こして、のそりのそりとパソコンの前へ。
「ん~……文面はこうで……ん~~~~~……誤字脱字なし……ファイルも添付されてる~……んっ! おっけー! 今度こそ、しゅーりょ~~~!」
送信されましたのメッセージを見たボクは、今度こそお布団にダイブ。
あぁ、ふかふかお布団……しばらくはお仕事はないし、ぐーたらライフ満喫できる……。
「冬のお布団……ぬくぬく……じゃすてぃーす……」
もぞもぞとお布団の中でぬくぬくとすると、自然と表情が緩む。
真冬のお布団こそしこー……。
ぬくぬくぅ~……。
「ふわぁ~~…………今何時ぃ~……?」
疲れのせいで、大きな欠伸が出た。
今のせーかつになってからあまり外に出なくなったし、基本的にカーテンも閉め切っちゃってるから時間がわからないんだよね~……。
んー、スマホスマホ~……。
「……むぅ、20時……」
スマホのディスプレイには20時と表示されていた。
それと同時に、くぅ~~~、とお腹が鳴る。
「そーいえば、最後に食べたのは~……カロリー○イトだったっけ~……」
それなら、たしかにお腹は空くよね~……。
うーん、出前でもいいけど、あまりけんこー的じゃないからな~……ん~……仕方ないか~。
溜息を一つ吐くと、ボクはアドレス帳からしんゆーに電話をかけることに。
『もしもし?』
「あ、もしもし~、そーま~?」
ボクが電話をかけた相手は、幼馴染の関係性で、尚且つしんゆーとも言うべき存在である、鈴里蒼真。
『おう、俺だ。どうしたんだよ? こんな時間に……って、あー、もしかしなくとも、飯か?』
「お~、さすがそーま。よくわかってる~」
ボクがよーけんを言うよりも早く、電話をかけたりゆーを察したそーまは、すぐにご飯かんけーだと見抜いて来た。
すごいな~。
『そりゃ幼馴染で親友だし、わかるに決まってんだろ? おっけ。適当に飯買ってそっち行くわ』
「いーの? そーま、ご飯食べたんじゃ~?」
20時ともなると、ほとんどの人は食べたんじゃないかな~、ってくらいの時間なんだけどな~。
『いや、今日はちと残業だったんで、飯食う時間がなかったんだよ』
「へぇ~、社会人は大変だねぇ~」
『そう言うが、お前も年齢的には一応社会人なんだからな? 陽の場合、職業と資産的なあれこれで働かなくても食ってけるだろうけどよ』
「ん~、職業はともかく、資産のほーはね~」
『……あー、悪い。無神経だったな』
「気にしなくていーよ~。かれこれ、5年くらい前のことだしね~」
実はというか、ボクには両親はいない。
もちろん、最初からいなかったわけじゃなくて、高校二年生の時に二人を事故で亡くして以降、ボクは一人でこの家に住んでる。
幸いと言うべきか、二人はボクにいろんなものを遺してくれた。
例えば今住んでいるこの家は、そーそーにローンは払い終わっているし、お金の方もそれこそ一生食べていけるだけの額を遺してくれた。
……全然嬉しくはないけどね。
そんなだから、幼馴染のそーまやクラスメートの三橋夏葉さんという女の子には助けられたものだよ~。
あの時はしばらく塞ぎ込んでたけどね~。
『そうか。ま、そう言う事ならいいか。んじゃ、適当に飯買ってそっち行くわ。何食いたい?』
「ん~……お任せ~。あ、出来ればお寿司~」
『お任せと言いつつリクエストはするのな。ま、オッケーだ。酒は?』
「ん~、果実系かな~」
一つ前のセリフとそっこーで矛盾させることを言っても、そーまは電話口のむこーで苦笑いを浮かべたんだろーなーってゆーことがわかる声音でそー言った。
『了解。そっちも適当に見繕って買って来るわ。んじゃ、また後でな。あ、間違っても寝るなよ? お前、すーぐぐーたらになんだからよ』
「しんよーないな~」
『問1。1ヶ月半前に飯持ってくと電話で言ってから、到着後に再度電話をした時、お前はどうしたでしょうか』
「ごめんね~」
アレに関しては全面的にボクが悪いので、素直に謝罪。
『うんまあ、あの時は仕事疲れもあったらしいし、しゃーないけどな。修羅場ってたらしいし』
「やー、あの時は締め切りがね~」
今思い返しても、かなりの修羅場だったよね~。
まさかラノベのお仕事とゲームのお仕事がブッキングするとは思ってなかったからね~……。
あの時はほんと大変だったよ~。
具体的には、全然好きじゃないエナジードリンクを飲むくらいに~。
『ま、売れっ子イラストレーターって考えりゃしゃーないけどな』
「あはは~。そーでもないよ~。ボクの場合、そこまで頻繁にやってないしね~」
『そうは言うが、売れてるラノベ作家のイラストも描いてんじゃん。評判いいんだろ?』
「それはそれだよ~」
『ま、お前はそう言うか。んじゃま、あとで行くわ。寝るなよ?』
「だいじょーぶ~」
『期待してんぜ。んじゃな』
「はいは~い」
そこで通話は終了。
とりあえず、リビングに行こーかな~。
色々と準備は大事だからね~。
◇
とゆーわけで、しんゆーのそーまを迎える準備を進める。
元々家は隣どーしだったんだけど、社会人になってからそーまは一人暮らしを始めちゃったから昔ほどの頻度で会うことがなくなっちゃったんだよね。
そこはちょっと残念だけど、ボクみたいにいつでも時間が取れるわけじゃないから、仕方ないのです。
「ん~、とりあえずお皿と~コップ~……お箸~……これくらいかな~」
基本的にボクはぐーたらしたい性分だし、常日頃からぐーたらしてるけど、家の中はある程度清潔に保ってる。
快適なぐーたらライフにはせーけつなかんきょーが求められるからね~。
だきょーはしないのがモットー。
「ふわぁぁ~~~~……あとは、待つだけ~……んん…………はっ。危ない危ない……船漕いじゃってた……」
そーまに怒られちゃう。
さすがにあれはそーまに申し訳ないので、寝そーになるボクの体のどこかを抓って眠気を飛ばす。
抓り過ぎてひりひりするけど、これもしんゆーのため……。
そー思うこと30分ほど。
インターフォンが鳴ったので、ボクは立ち上がるとのろのろと玄関の方へ。
ガチャリと玄関の扉を開けると、そこには背が高く、浅黒い肌を持ち、快活な印象を受ける笑みを浮かべた男の姿が。
「いらっしゃ~い」
「おう、来たぜ。んじゃ、上がるぞ」
「どーぞどーぞ」
この人がボクのしんゆーのそーま。
すごくカッコいい見た目で、所謂イケメンという部類なのかな~?
学生時代もモテモテだったけど、恋人がいたことはない人。
本人曰く。
『まだいいや。あ、別に欲しくないわけじゃねぇから、いつか作るわ』
らし~。
今も会社で食事に誘われたりするとかなんとか。
モテモテだね~。
まー、色々あってできないなんて面もあるんだけどね~。
「お、準備万端か。んじゃ、食べようぜ。ついでに、三橋んとこの唐揚げも買ってきたから、食おうぜ」
「わーい! 三橋さんのところの唐揚げおいしーから好きなんだよね~」
「わかる。なんかこう、ほっとする美味さって感じだよな。もちろん、味も食感もいいしな! ってわけだ。冷めないうちに食おう!」
「あ~い」
テーブルの上にお寿司や唐揚げが入ったパックを並べて、二人で早速夜ご飯に。
うんうん、やっぱりお寿司はいーよね~。
個人的に、えんがわとかぶりが好き。
あとサーモン。
この辺りはついつい食べ過ぎちゃうので、そーまがお寿司を買ってくる時は、いっぱい入れて来てくれるからありがたい。
「はむはむ……ん~。おいし~」
「陽お前、ほんっとぽわぽわしてるよな。男ってわかる見た目してんのに、可愛い系男子みたいな風貌だしよ」
「なにを~? ボクはちゃーんと男らしー見た目でしょーが」
心外だ~、と身振り手振りも交えてそーまの言い分に抗議を入れる。
「いや全然。なんかこう、もこもこ系の服着て、萌え袖しても普通に可愛いと思う。つーか、お前が男らしいとか似合わんだろ。可愛いし、お前」
「むぅ……」
「そうやってむくれてる時点で言い逃れのしようがないだろ」
ははは、と笑いながら膨らんだ頬をつついてくるそーま。
むむぅ……やっぱり、筋肉がないからかな~……。
筋トレ、しよーかな?
「ま、お前みたいな男はなんだかんだ需要あるからな~。結構女性にモテるしな、実際」
「そーかな~?」
「そうだぞ。なんだったら、学生時代初代君を紹介してー! なーんて言ってくる女子もいたくらいだぜ?」
「へ~」
「まあ、なんかヤバそうな雰囲気もあったから、適当に誤魔化したけどな」
「そーなんだ」
「……お前って、恋愛興味なさそうだよな」
「ん~、色々あったからね~」
「……ま、お前はなぁ」
個人的に、あんまり恋愛をしたいと思ってなかったり。
そー思っている原因は、両親の遺産。
だって、高校二年生の時にいっしょー働かなくてもいーくらいのお金が入って来たからね~。
とーぜん、お金目的で近づく人とかもいたものだよ~。
所謂ハニートラップ、みたいなことをしてくる人もいたし、露骨にお金目当てで近づいてくる人もいたからね~。
だからこそ、そーまや三橋さんみたいな人がほんとーに嬉しかったよね~。
あーでも、二年生の時のクラスメートだったみんなは割とそーゆー下心はなかったっけ~。
「けどお前って、結婚願望とかあんの?」
「ないわけじゃないかな~。やっぱり、家族はほし~な~って思っちゃうよね~。ボク、もーいないから」
「おう、この手の話は止めよう。地雷だわ」
「別にいーのに。もう過去のことだからね~。あの二人なら、いつまでも引きずるな~って爆笑しながら言うよ~」
「……あり得るなぁ……」
ボクの両親はすごく面白い人たちだったからね~。
だからこそ、悲しむよりも笑って生きてほし~とか思うだろーしね。
ちなみに、遺産についてももし自分たちに何かあったとしても、ボクが何不自由なく生きていけるよーに、とゆー親心から来るものだったそーだけどね。
ボクのことを愛してくれていたのはすごくわかるんだけど~……遺産の額が圧倒的だったので、個人的には過保護過ぎと思った物だよ~。
あ、そのお金については一部資産うんよーに回してるので、実は現在しんこーけーで増えてます。
「ところで、そーまは年末年始のよてーは?」
「おう、クリスマスに推しのイベント行ってくるわ」
「推し……あー、VTuberだっけ~?」
「そうそう。なんだ、陽も興味出た感じ? あそこはいいぞ~……なんせ、鼻血と吐血が常に出続けるからな!」
「ふつーはないぞーにじゅーだんを受けない限り、吐血しないと思うんだけどな~」
「らいばーほーむじゃ常識だぜ」
なんていい笑顔なんだろーか。
らいばーほーむというのは、そーまが推してるVTuber事務所。
元々大手、と分類される事務所だったそーだけど、8月ごろから急激に勢い増したとか。
今では、8月に入ったばかりの人が事務所のトップらしー。
しかも、そーまがゆーには、まだ高校二年生なんだって。
すごいよね~。
「そっか~。それ以外は~?」
「一応。27日まで会社は稼働してっけど、俺は有給取得したんで休みだな。再開は1月8日からなんで、明日の12月23日から1月7日までは休みだぜ」
「けっこー長いね~」
「年中夏休みみたいなお前に言われると、嫌味に聞こえるな」
「ん~、そーま一人養うくらいどーってことないくらいのお金はあるよ~?」
「いや勘弁。普通に堕落するから」
「そのほーがいーよ~。ボクの場合は、ぐーたらライフできるせーかつを知っちゃったから、今更ふつーのお仕事はできないからね~」
「仮に遺産がなくとも、お前ならイラストレーターとして大成してたろうけどな」
「さいのーがあって助かったよね~」
最初の頃はダメダメだったけど、今は大きなお話も良く来る。
そーゆー時、さいのーがあってよかったな~、って心の底から思うよ~。
「そりゃそうだ。なんで、今度俺に飯でも奢ってくれよ?」
「いーよ~。そーまには助けられたしね~」
「やったぜ。ま、そんときゃ、三橋も呼ぼうぜ」
「もちろんだよ~。ほとんどLINNでの会話しかしないからね~」
二年生の時は色々と助けられたからね。
やっぱり、恩返しもしてないからやらねば。
「そりゃちゃんと会わなきゃな。……あ、そういや聞いたか? 二年時の――」
と、ボクとそーまはご飯を食べて、お酒を飲みながら、思い出話やとーじのクラスメートの人たちのきんきょーを聞いては、笑ったり、驚いたりして楽しー夜の時間を過ごした。
◇
それからほどなくして、そーまは今住んでるマンションじゃなくて、実家のほーに帰宅。
一人になったボクはお風呂に入って、少しだけアニメを見てからお布団に入ってぐっすり眠った。
そこからの数日間は特にこれと言っておーきなことはなくて、何の変哲もないぐーたらライフ。
そーして、そーまがイベントへ行った翌日。
「んっ、ふわぁ~~~~~……よく寝た~……」
前日の夜はちょこっとだけイラストを描いて、かるーくネットゲームをした。
ネット友達がいて、その人と仲がいーんだよね~。
名前は、『委員長愛好家』ってゆー人。
委員長キャラが好きなんだって~。
たまにネットゲームして遊ぶんだよね~。
で、きのーはその人と遊んだから、それもあって、きょーは15時起きに。
うぅん、いっぱい寝られた、さいこ~……。
くぅ~……。
あ、お腹が鳴った。
15時だから、そうなってもおかしくないよね~。
「ご飯~、ご飯~……ん~、なにしよー……って、お~?」
何かいつもより視点が低いような気がしながらも、ぺたぺたといういつもより軽い足音を立てながらリビングへやってくると、そこには置手紙と一緒に、ラップがかけられたお皿が。
『どうせ昼間で寝てんだろうから、飯作っといたぜ。レンチンして食ってくれや』
なんて書かれていた。
間違いなく、そーまが作ってくれたものだね。
いつの間に来てくれたんだろーな~。
まーでも、こーしてご飯を作ってくれるのはすごくうれしー。
早速とばかりに電子レンジの中に入れて……入れて……。
「あれー? なんだか、電子レンジが高いところに……むむむぅ……えいっ! えいっ~! ……踏み台……」
その場でぴょんぴょん飛び跳ねてみたけど、胸元が大きく揺れるだけで、届くことはなかった。
なので、そのまま入れようとするのは諦めて、踏み台を持ってくることに。
最初からこーすればよかった~……。
無駄な体力を使っちゃたなあ~。
「んっしょ、と……はふぅ~。なんだか変だな~」
きょーはいつになく視点が低いし、胸と肩が重い~……今回のお仕事ってそんなにじゅーろーどーじゃないんだけどな~。
何かおかしいとは思いつつも、眠いし、お腹が空いているボクは深く考えずにまだかな~、とあったまるのを待つ。
そうして、ほどなくして温め終わり、ピー、ピー、という音が鳴った。
ボクはスプーンを出すと、オムライスを持ってリビングの方へ。
「いただきま~す。はむ……ん、おいし~。そーまはりょーりがおいしーよね~」
ボクの幼馴染件しんゆーは普通にりょーりができる。
特に、こーゆーご飯ものがおいしーので、ボクは大好き。
チャーハンもおいしーんだよね。
「はむはむ…………んっ、ごちそーさまでした。さてと~……寝よ~っと」
ご飯を食べたら眠る。
これぞボクの生き方~。
……もっとも、食べてすぐ寝ると大変よろしくないので、おすすめはしないよ~。
おやすみ~!
◇
「んっ、くっ、ふあぁ~~~~~……にどねさいこ~……」
なんだかんだ、随分と眠ってたな~。
気が付けば真っ暗だし~……。
夜ご飯も食べないとだよね~。
どーしよーかな?
ついさっき食べたばかりな気もするけど、うむむ~~~。
めんどーになってきた……。
なんて、夜ご飯についてどうしようかと考えていると、不意にピンポーン、とインターフォンが鳴った。
あ、もしかしてそーまかな?
とりあえず、出てみよー。
ぺたぺたと足音を立てつつ玄関へ。
そのままガチャリ、とドアを開けると……。
「おーっす、どうせ陽のことだから、晩飯食ってない……だ…………ろ……?」
そこにはしんゆーのそーまが袋を持って立っていた。
「わー、そーまだー。あ、いー匂いがする。ご飯持ってきてくれたの~?」
「……」
「そーま?」
いー匂いがする袋を見て、ご飯を持ってきてくれたんだと理解しつつ、それを口にしたんだけど、なぜかそーまが固まったまま動かなくなっちゃった。
どーしだんだろー? とこてんと首をかしげる。
あれ? そーいえば、そーまってこんなにしんちょー高かったかな?
ボクのしんちょーが160ちょっとで、そーまは180ちょっとくらい……んん~~?
さすがにしんちょーが低めなボクでも、そーまの胸元には頭が来るんだけど~。
うむむむ~?
「そーま、背、伸びた~?」
「え、あ、うん。……えー、陽の……親戚か何かで?」
「ん~ん? ボクだよ~」
「いや、ボクって……え、陽? マジ? 本気で?」
「そーだよ? どこからどー見ても、そーまのしんゆー、初代陽だよ~」
なにを寝ぼけてるの~? と言わんばかりに、ボクはちょっぴり怪訝なひょーじょーをそーまに向けた。
「……OK。じゃあちょっと確認させてくれ。俺の親友の陽と言や、寝ぐせのあるちょっと長めの茶髪で、瞳の色も茶色。そうだよな?」
「そーだよ?」
「そして、身長だって俺の胸元くらいにはあった。そうだな?」
「そーだね~。今はそーまがおっきくなっちゃったけど」
「……オーケー。確認はできた。んじゃあ訊くんだが……今、俺の目の前にいる陽と名乗る人物は、青みがかかったゆるふわな銀髪ロングで、碧い目をしていて、140センチくらいの低身長で、そして……でかい胸があるような、そんなロリっ娘になっているんだが……そいつについての説明はどうすんだ?」
「ん~? んん~~~? あ、ほんとーだ。銀色になってて、ちっちゃくて、お胸もある…………あ、息子がいなくなってる」
ぺら、とシャツを大きくめくって確認したら、そこにあったはずのものがなくなってた。
そーいえば、かなりスースーしてたけど、これがりゆーだったんだ~。
んむ~、一度も使わないでなくなっちゃった~。
「ぶほっ!?」
「どーしたの?」
突然噴き出したそーまに、こてんと首を傾げる。
よく見ると、ちょっとだけ顔が赤いかな~?
「どーしたのって……お前、よくもまあ、男の前でほぼ全裸になれるな……」
「男だよ~?」
「今は女だけどな……ってか、お前どうすんのそれ」
「ん~、まー、いっかな~って。ちっちゃくなったから、今後はもっとぐーたらできそーだからね~」
「お前のその性格のぶれなさ、マジで尊敬するわー……」
もうすぐ2023年が終わるという時期に、ボクはなぜか女の子になっちゃったみたいでした。
初めましての方は初めまして! ロリVを見てくださってる方はどうも! 九十九一です!
本作はまあ、私が『ぐーたらロリな主人公の作品が書きてぇ!』という理由で始まった見切り発車同然の作品でございます。
作品設定、世界観については、私の代表作『ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました』と同一であり、時間軸も同じとなってます。
作中で登場した『らいばーほーむ』というのは、そっちの主人公が所属してる事務所ですね。
まあ、そっちについては次回以降、補足をして行こうと思います。
あ、ちゃんと見なくても大丈夫なように書いてるので、安心してください!
あと、この世界では可愛い過ぎる存在相手だと、吐血+鼻血が当たり前の世界観なので、そこだけは憶えておいていただければと!
ストックとしては、大体一週間~十日くらいは溜まってるので、ストックが尽きるまでは毎日12時に投稿しますので、読んでいただければ幸いです!




