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14鬼 装着

「もしかして、移動速度は平均値になってるのか?」


「メリ?」


俺はテイムしたリビングメイルの内部に入れてもらうことに成功した。

これにより、俺は頑丈な鎧を手に入れたことになるんだ。下手な鎧より断然リビングメイルの方が硬いという情報を仕入れているので、しばらく俺が攻撃におびえることはないな。


しかも、都合のいいことにリビングメイルの弱点である移動速度の低さも俺が中に入って体を動かすことで補助ができるみたいで、かなり通常より向上させることに成功していた。


「どうする?錆とか落としてみるか?」


「メリ?……メリッ!」


「おお。やってみるか。ならダスト、錆の部分だけ溶かしてもらって良いか?さびてないところはやめてくれよ?仲間だからな?」


「プルッ!!」


ダストに錆びついている部分などを溶かしてもらって関節部分などのつまりを取った。これによってさらに能力が向上し、もう少し難易度が低いダンジョンのモンスターとなら速度で張り合えるんじゃないかというくらいにはなってくる。それこそ、ゴブリンくらいなら速度で上回れるんじゃないか?


「よし。そしたら、次は攻撃だ」


防御面は試さないといけない部分ではあるがまだ回復をするということが難しいため先送り。代わりに、攻撃がどうなるのか見せてもらう。

俺の短剣を持たせて攻撃を当ててみると、


「うおっ。力強っ!?一撃かよ」


モンスターは一撃で屠ることができた。

恐らく、速度が上昇したことで元から高かった攻撃力がさらに高まった結果なんじゃないだろうか?

この様子を見ると、使う武器は短剣じゃない方がよさそうだな。

正直あまり強くはなさそうだが、元から持っている剣で充分だろう。


「これが折れてもダンジョン攻略の報酬で武器はいくつかあるし、この様子なら問題なくやっていけそうだ」


総合評価、ソーは最高。これに尽きるな。

こいつさえいれば俺の安全性は格段に上昇する。当初は速度なんかを懸念していたがこの様子ならあまり心配する必要もなさそうだ。油とかを刺してやったらもっと性能は向上するかもしれない。

当然ここまで結果が出たら、


「レベルを上げをしつつ、増華の分も確保しに行くか。今日はかなりこのダンジョンの世話になりそうだな」


俺だけでなく増華のリビングメイルも確保しに動く。

さすがに俺だけ安全なリビングメイルの中に隠れています、なんて言うことをしたら信用されないからな。本当はダストにも用意してやりたいくらいだが、さすがにスライム用の防具になれるリビングメイルはいないだろうし増華の分だけで満足しておくことにしよう。


その後、


「お、思ったより時間がかかったな…………」


「プ、プルッ」

「メリィ…………」


「メリッ?」


約1時間半ほどかけてやっと新しいリビングメイルの発見に成功して『テイム』をした。

どうやらこのダンジョンでは、リビングメイルはかなり珍しいモンスターだったらしい。まさかもう1体を待つまでここまでの時間をかけることになるとは思わなかった。


「おかげでレベルは上がったがなぁ。しばらくは休みたい気分だ」


素材もかなり大量に回収できたし、売れば相当な金額にはなってくれるはず。

正直今日の仕事はこれで終わりにしてもいいのではないかと思うほどだ。残りの時間はリビングメイルたちのための油を買いに行ったりすればいいだろうか。


なんて思いながらダンジョンを出た数時間後。


「すご~い!すごいよチャック!簡単に敵が倒せるよ!!」


俺たちはまたダンジョンへと戻ってきていた。

火車の圧推が学校終わりの増華を迎えに行ってくれたんだが、どうやら学校でストレスがたまったようで増華がダンジョンに行きたいと言い出したんだ。

こちらとしても行って困るものではなかったし了承はしたわけだが、


「俺より圧倒的にリビングメイルを使いこなしている…………」


「アハハッ!攻撃力の面はもう私が何もしなくても十分強いからね。私はひたすら速度上昇の術だけを使ってるしその差じゃないかな?」


「なるほど。チートだな」


「それをそっちに言われたくはないかなぁ~。多分、チャックも私の術もボスの能力で強化されてるわけだし。その部分もきっと大きいでしょ」


俺は少し落ち込んでいた。

増華の方が上手くリビングメイルを扱っているんだよなぁ~。相棒となったチャックと言う名前のリビングメイルと共に、今自分の剣を振り回して敵のモンスターをバッタバッタと切り倒している。


「さすがはボス。良い仲間を見つけてくるじゃん」


「…………そう、だな」


今褒められても素直に喜べない。

ここまで見事に俺より上だと見せつけられていて、おとなしく受け入れられるわけがないんだ!


「ダスト、ソー。明日増華が学校に行っている間に全力でレベルを上げて追い越すぞ」


「ちょっと~?ズルくない?」


「ズルくない」


俺はどうにかして追い抜かすんだと決めて、明日はもっと頑張ることを決意する。

なお、今日は俺が頑張った分と増華がストレス発散をした分の報酬とでかなり報酬をもらえたので2人の分の金を出し合って少しお高めの肉を買って帰った。

意外と座敷童(?)のモベヤも高級肉にテンションが上がっていたから今日はそれなりに豪勢な食事となった。


ダストにも分けたらかなり喜んでいたぞ。

ゴミも食べるようなやつに高級肉の味が分かるのかは正直不明だけどな。

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