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12鬼 主流派

増華が仲間になってくれたことでダンジョン攻略の難易度はかなり変わった。更には、攻略速度もかなり上昇したぞ。

以前までは安全のために俺とダストが1体ずつ請け負うということで敵は2体までになるように調整していたんだが、増華がいることでさらに追加で対処が可能に。

もう少し慣れてきて連携もとれるようになったら4対や5体同時に相手をしてもいいかもしれない。


「スキルとか職業の力には慣れてきたか?」


「うん。かなり今までとは動きが変わってるけど、だいぶ修正でき始めたかな。思ってたよりステータスの力ってすごいかも」


増華は無難に『剣士』になってもらった。

本人としても滅魔士として使う術の関係上近接職の方が探索者として活動するうえでは有利そうだということと、さらには単純に俺が渡した武器が剣だったこともあってその職業に決定したんだ。

個人的には魔法使いとかになってもいいと思ったんだが、術との相性の事を言われるとさすがに止められないな。


…………相性がいいものを選ばれると、俺を狙われた時が本当にどうにもならないから関係ない方面に行かせたかったんだけどな~。


「ただ、連携がなかなか難しいね。全員前衛職みたいになっちゃってるし」


「それは確かにな。一応俺はテイマーだから任せて指示を出していることに回ってもいいんだけど…………この難易度でわざわざそれをするのもな」


「だよねぇ。しかも、この人数で指揮って言うのもあんまり必要ない気がするし」


シッカリ指摘されてしまったが、この状態にもやはり問題がある。

どうしてもテイマーである関係上俺の役割がはっきりしないんだよな。今は前衛になって戦っているがある程度仲間が増えたら指揮に回ることになるだろうし(もちろん指揮官となる配下を作るパターンもある)、将来的な役回りの変化にパーティーも俺も慣れない可能性が高い。

それこそ俺が前線で戦う時間が長ければ長いほどどうしても癖がついてしまうはず。逆に戦う人間の気持ちも分かりやすくなるという利点はあるが、できるだけ早い段階で指揮官に移行できるような体制を作っておきたいよな。


「となると、さらに仲間を増やす必要があるか」


「仲間?当てがあるの?仲間にしたら強そうなモンスターとかいたっけ?」


俺の言葉に増華は首をかしげるが、別に今仲間にしたいモンスターがいるというわけではない。もちろん、人や妖怪にもだ。

だが、俺には心強い情報源がある。


「動画を観れば全部解決だ!」


「うぅん。大丈夫なのかなこのボス」


テイマーを始めるうえで参考にした配信や動画の数々。それらをまた確認すれば、この少し進んだ段階で何を仲間にすればいいのかなんて言うことは簡単に分かるはず!

ということで、ある程度ダンジョンと言いうものを増華が理解した辺りで家に帰り、さっそく色々と見て回ると、


『いいですか?このウルフであれば攻撃力が高いため、難易度の高いダンジョンにも通用します!』


「おお!ウルフか。いいな」


『ただし紙装甲ですので、消費覚悟で3体は仲間にしておきましょう。欠けたら新しい個体を仲間にするためにランクの低いダンジョンに行くということを繰り返せば簡単にレベルが上がっていきます!!』


「なるほど!そうすればいいのか!…………いや、ちょっと待て。それは本当に俺がやっていいものなのか?」


予想外の方向性に頭を抱えることになる。

確かに、そういう戦法が強いことは分かるぞ?スキルのレベルも上がってきているし、動画で紹介されているモンスターであれば問題なくテイムできると思う。それを消費していく戦い方は間違いなくできる。


ただ、


「好感度に影響するよな。特にダストの好感度に大きく響くのでは?」


調べてみると、ゲーム上でのテイムモンスターの好感度に今回紹介されているやり方は影響しないらしい。だが逆にどれだけ調べても、現実でそれをやった場合の好感度に関しては不明。

現実で好感度なんて見れるものではないから当たり前なんだが、それで不安にならないはずがない。


「テイムしているモンスターを消費するような戦い方をすると思われれば、ダストも自分が本当に安全なのかどうかわからなくなる。そうなると、俺への不信感も確実に増すよな」


疑惑の段階だが、もしそれが事実だった場合には取り返しがつかない。

俺はこんな段階で一生ついて行くと思う程度には信頼していた存在についていけなくなるのだった。


「いやいやいや。待ってくれ。諦めるにはまだ早いよな。きっと他の配信者が俺にもできる戦い方とかを紹介しているはず!」


俺は切り替えて、他のやり方を探っていく。

世の中のインターネットにはいろんな情報が出回ってるんだ。1個くらい俺にあう方法を紹介している人がいるはずだ(なおそれが真実かどうかは分からないものとする)。


『このネズミ、小さくてとっても可愛らしいんです。動きも早くて、敵をかく乱するには最適ですね!このとっても可愛らしいネズミを使いまして…………はい。こんな風に自爆させることで簡単に難易度の高いダンジョンのモンスターも倒せちゃいます』


「お前、かわいいって言ってたのにそれなのか!?」


なお、この後1時間ほど粘ったけど結局いいものは見つからなかった。

どうやら世間ではこの人の心がない戦法が基本になっているらしい。

モンスター愛護団体とか出てこないのが不思議だ。

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― 新着の感想 ―
モンスターだから使い捨てなのか、、。 テイマーは恐ろしいな
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