君が僕の存在を誰にもバレないようにと言うから、僕は......。
僕の愛する女性は既婚者だ!
旦那も子供も居る、“専業主婦。”
僕はそんな彼女に心惹かれて恋をした。
彼女との最初の出会いは、、、? 家の近くのスーパーだった。
彼女がカゴに、今日の晩ご飯の食材を入れているところに僕とぶつかる。
彼女が咄嗟に僕に、“ごめんなさい”と言った。
僕もその声につられて、“すみません”と言う。
その時、僕は初めて彼女と目が合った。
目が合った瞬間、僕は彼女に恋をする。
彼女も僕に興味を持ってくれたらしい。
・・・・その後は、僕と彼女は同じスーパーで時々会う仲になった。
何度かお互い顔を合わせるうちに少しづつ挨拶するようになり
二人で話す仲にまでなった。
ちゃんと彼女と会話したのは? “彼女の旦那の相談だった。”
どうやら? 彼女の旦那がどこかの女性と浮気してるという話だった。
『ごめんなさい、どうしても誰かに聞いてほしくて。』
『別に気にしないで! でも、“旦那さんが浮気してるって?”』
『彼の携帯のLINEを見たら? どうやら若い女の子とやり取りをしていて
二人だけで会ったりしてるみたいなの。』
『・・・他には?』
『○○ホテルのチラシがスーツのポケットに入ってたり。』
『他にもある?』
『彼が仕事から帰って来たスーツに女性ものの香水の匂いが、』
『まあ、それでもまだ“浮気をしているとは言えないよ。”』
『でも? ここまで証拠があるのに、浮気してないなんて!』
『“女性に優しい男性かもしれないし、取り合えず自分の目で確かめた
方がいいんんじゃない?”』
『・・・でも、どうやって?』
『“尾行するとか? 僕も一緒に着いていくし。”』
『・・・それなら、行くわ。』
『そう! じゃあ、確かめてみよう!』
『・・・ううん。』
・・・あの時の僕は何も彼女の気持ちなんか気づかなかったんだ。
僕は彼女と二人きりになれる時間が出来て嬉しかっただけ!
二人きりの時間が僕は楽しくて、本当に嬉しかったんだ。
でも実際に、彼女の旦那さんを休みの日に僕と彼女で尾行すると?
“まさかの!? 旦那さんの浮気現場に遭遇する。”
彼女はそれ以上、旦那さんとその浮気相手の女性を追う事はなかった。
きっとあれ以上、見るのは辛かったんだと思う。
僕は彼女を自分の部屋に連れて行き、慰めてあげることにした。
彼女は既に心が壊れていたのかもしれない!
僕が彼女を慰めるために彼女の肩を抱き寄せると?
“彼女が僕にキスをしてきた。”
その後は、そのまま成り行き任せに、、、。
・・・僕もまさかこんな展開になるとは思ってもみなかったんだ!
僕は益々彼女を好きになっていく。
でも? 彼女は旦那が浮気していると知っていても、“別れる事はなかった。”
僕との関係も深く進んでいく中で、彼女は妻として母親として家庭に
尽くしていたんだと思う。
僕はそんな彼女を哀れに思い僕が彼女を支えようと心に決めたんだ!
*
・・・でもある日、突然! 彼女から別れを告げられる。
『・・・ごめん、もう今日で終わりにして。』
『えぇ!? 突然、何言ってるの?』
『旦那ともう一度! ちゃんとやり直そうと想ってるの。』
『今でも浮気してる旦那ともう一度、やり直す気?』
『・・・ごめんね、これが私が決めた答えなのよ、分かって!』
『分からないよ! 浮気ばっかりする旦那とやり直したい君の気持ちなんか!』
『まだ貴方は私よりも若いのよ、きっと可愛くて素敵な女性が現れるわ!』
『僕には睦さんしか居ないんだよ!』
『早馬くん、私みたいなおばさんにいつまでも構ってちゃいけないわ!』
『睦さんは、おばさんなんかじゃないじゃないか!』
『その気持ちだけで、私は嬉しいわ。』
『・・・睦さん、』
『“今までありがとうね、早馬くん。”』
『ぼ、僕はどんな事があっても! 睦さんを泣かせるような事は絶対にしない!』
『・・・そうね、早馬くん優しいから。』
『だったら? 旦那と別れて僕と、』
『ごめんね、“夫婦ってそんなもんじゃないのよ、子供も居るし、私は旦那と
もう一度、やり直したいの!”』
『・・・む、睦さん、』
『今日でもう貴方とは会わないわ! “サヨウナラ。”』
『・・・・・・』
・・・僕は、彼女と付き合う時の事を思い出していた。
彼女が僕に言った事、“貴方の存在を誰にもバレないようにしないとね。”
彼女と付き合う条件は、たったこれだけだった。
僕の存在は? 彼女にとって何だったのか、、、?
“もう、彼女と別れた今は考える事もないのだろうが......。”
最後までお読みいただきありがとうございます。




