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スク水の上に防具をつけて地割れに落ちて欲情

作者: 絶海 孤島

 部屋が体が大きく、ゆっくり揺れた。

 「あっ、ぁん…」

 あたしはイスごとたおれちゃった…カーペットのおかげでそんなに痛くない。

 あたしは学習机の下へ。

 揺れる揺れる地震だ恐いっ本棚がたおれるたおおっれるたおれたああっ…。 

 目をつむって…揺れがゆっくりおさまってく…目をあけると…。

 ちょっと見たくない惨状…本棚2つとテレビが転がって本やぬいぐるみが散らばって…。

 机の下から出た。

 そうだ…防災セット。

 机の横にぶら下がってる袋を開くと、普通の防災用品とはちょっと違う中身が出てくる。

 まずスク水。紺色のスクール水着。

 津波が来るかもしれないから。それ以外の理由があったりするけど。

 Tシャツとジーパンを脱いで、下着の上からそれを着る…水着は普通、裸になって着るけど、非常事態だからやめとく。

 パンツのフリフリが少しはみ出しちゃうくらいハイレグで、その股のとこだけ凹んでて…紺色のミニスカから紺色のパンツが出てるように見えちゃうエッチなやつ。

 次にヘルメット…普通の防災用より手厚い…頭を耳までおおって顔だけ出す、バイク用の形、色はかわいいピンク。そのガッチリだけどかわいいやつをかぶって…。

 袋の中身を全部出した。

 スク水の上からライフジャケットを着る…その上に、バイク競技用のプロテクターをつける…胸に1枚、背中に1枚、肩に1枚ずつ、4つのプレートがつながって1つになってる…女の子用の、ピンクと赤のかわいいデザイン。 

 あと、赤いひざ下までの防水ブーツ。ひざにもピンクのプロテクター。ひじに同じ色のプロテクター。赤い防水手袋、ひじプロテクターの前まで包む。

 つまり…頭からつま先までのうち、腰とふとももと腕の一部だけ無防備で、それ以外をピンクと赤の防具で固めてる、エッチだけど普通の服より安全な服装になっちゃった。

 普通はこんな服装で外を歩けない。

 でも今は大地震。

 また揺れた…さっきと同じくらい、壁にひびが走った…。

 早く避難しないと。

 あたしは立って…散らばったぬいぐるみの1つを踏んで、すべって…。

 「あぅっ」

 コテッとたおれちゃう…固い本とかあるけど、ぜんぜん痛くない。

 どうしてこんな防具のセットを持ってるかというと。

 となりの店のおじさんと仲よしになって…その店が、中学生以下の子ども用防具専門ショップで…あたしはいろんな防具の実験台にされちゃう…それでおじさんの好みでチョイスした、女の子に似合う防災用防具セットを一式もらっちゃった。

 壁で斜めになってる鏡に映ったあたしの顔…いつもの実験より緊張して不安そうで興奮しちゃってる…本物の地震だもん。いつもの実験だと、ヘルメットとプロテクターだけだったり、ヘルメットとライフジャケットだけだったりするけど、もっと手厚い装備…おじさんは、あたしが本当に危険なとき、いつもより身を守れるようにしてくれたんだ。うれしい…もっと興奮しちゃう…でも、それだけ危険なんだ。

 ガラスが割れちゃった窓から庭を見下ろすと、玄関の前におじさんの姿…いつもの実験と同じビデオカメラを構えてる。 

 おじさんにあたしのうれしいフル装備、早く見せたい…いつもより興奮しちゃってくれるかな。

 開きっぱなしで歪んでるドアから廊下へ…階段の途中でまたグラッと…。

 「きゃああっんっ…」

 あたしは転げ落ちて全身強打、でも平気、ヘルメットやプロテクターが固い音をたてただけ。

 「大丈夫かね」

 おじさんの声。

 玄関のドアは、いやな音がしたけど開いてくれた。

 「だいじょうぶっ」

 おじさんの前で、両手をヘルメットにのせてから、胸のプロテクターに重ねて、ウィンク。

 「おおなんとかわいい!」

 おじさんやっぱり興奮した声…うれしいっ。

 玄関の前の芝生に、あたしの片足だけ入るような細い地割れが…それをよけようと…。

 「うあんっ!」

 また揺れたっ、よろけちゃう、地割れが広がる…。

 「きゃあああっ!」

 頭…ヘルメットから地割れに落ちちゃったっ!…痛くないけど恐いっ!。

 「あっ!あっ!…」

 もがいて出ようと…地割れの深さは腰くらいまでなのに、底でゴロゴロしてる石や土のかたまりがブーツをもてあそんで出られない。

 「おほおおっ実験の生贄より必死でかわいいねえ、萌奈ちゃんの、自分は弱いから防具に頼っちゃう、防具がないと危険すぎてだめっていう、自分の弱さを認めた顔がいいんだねえ、エロスを感じるねえ、必死だからますます欲情するねえ!」

 ああっいつもより興奮してる声…あたしに欲情…うれしい…。

 この地割れ…もし閉じちゃったら。

 いつもの実験は安全だから、あたしはかわいくもがいて、おじさんを興奮させちゃえばいいんだけど…あたしもおじさんのエッチな表情とか見てパンツが濡れちゃう…地割れが閉じかけたら、おじさんは…?…ぁあっいつもよりもっとエッチなおじさんの表情あたしも欲情しちゃうっパンツとスク水びしょびしょ…。

 「萌奈ちゃんも欲情しちゃってるねえ、エロくもがく萌奈ちゃんにエロいスク水似合ってるねえ、かわいい顔の萌奈ちゃんにかわい防具似合ってるねえ、かわいい防具に頼ってエロいスク水だから欲情するんだねえ、かああわいいねえ!」

 「あんっ!あんっ!…」

 必死とエッチを合わせたかわいい悲鳴を上げちゃう…弱い女子中学生だから防具がうれしい…かわいいからスク水がうれしい…命がけのピンチなのに…もっとかわいくエッチに見せたくなっちゃうよ…もっとあたしの弱さと、防具に頼っちゃうのを見せたくなっちゃうよ…。

 さっきのようにヘルメットと胸のプロテクターに順に手を当てて…。

 「かわいい防具で守って…弱いからもがいちゃうっ、あんっ!」

 またウィンクしちゃった。

 「おほおほおおおっ!そんなにかわいい防具を着た自分をかわいく弱く見せたいんだねえっかああわいいっねえ!」

 うれしいっ…気持ちいいっ…ヘルメットがプロテクターとライフジャケットがブーツが…体に密着してるのが気持ちよくて…声に出ちゃうっ…。

 「気持ち…いいっ、弱いあたしに…防具ピチッと気持ちいいっんっああっん!あんっ!」

 もっと激しく危険にもがいちゃうっ…地割れから脱出しようともがいてる…けど、激しくもがくほど、無力にたおれちゃって、どこかに激しくぶつかっちゃう…それでも痛くないから、もっと防具が気持ちよくなって…。

 「…あっ!あっ!防具がないと、ケガしちゃうっ!ああっんっ!…」

 「おほうおほう、おほほうっなんとエロいいいっ無力なもがきがエロいいいっ防具が気持ちいいっていう顔エロいいいっ無力にもがくから防具が気持ちいい顔エロいいいいっかわいいいいいっ…」

 ああっあたしそんなにエロいかわいい…うれしいいっ…おじさんの鼻の下のびてる、見たことないくらい、いやらしい顔ああんっほんとに危険でほんとに防具に守ってもらってもがいちゃうとそんなに欲情しちゃうんだ、あぁぁっんあたしも欲情で身がよじれちゃってふとももまでびしょびしょ。

 「…ああん!ああん!あああっん!…」

 …地割れの底や左右の壁に防具をギュウギュウ、こすりつけちゃうっ、防具の気持ちよさを感じちゃうためだけに、ヘルメットを背中のプロテクターを肩のプロテクターをひざのプロテクターをひじのプロテクターをこすりつけてもだえちゃうっ、体をビンビンそらしたり、はねたり、思いっきりエロくかわいく激しくもだえちゃって、ヘルメットのあごひもをピチッとしめてなかったら、プロテクターのベルトをピチッとしめてなかったら、どちらも脱げちゃうっ、くり返しくり返し防具をこすりつけちゃって、胸がドキドキあえいで、いやらしい液でスク水防具ふともも泥まみれ…。

 「あ…!あ…!あ…!」

 あたし…防具で欲情しちゃったんだ…弱くてかわいい女の子だから…かわいい防具で守るの似合うから。


             <END>


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