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覚醒奴隷のニューワールド   作者: chaos シスルル
プロローグ
3/17

プロローグ2

 

 僕は、帝国の一般的な家庭の子どもだった。

 だが7年前父が国家反逆罪で、逮捕され、処刑された。

 父が逮捕されたのは母の密告によるものだった。

 その母は僕を守らず、僕は奴隷に売り飛ばされた。

 理由は、僕の瞳が白いせいだった。

 瞳は魔力の象徴と言われ、白い瞳は厄災の象徴として忌み嫌われていた。

 ここから僕の奴隷生活が始まった。


 ***************************


「おい、そこのお前。しっかり歩け!」

 奴隷商人が僕を鞭打つ。

「ご、ごめんなさい」

「ったく、何のためにお前に飯を与えてると思ってる。こののろまが。」

 奴隷商人は何回も僕を鞭打つ。

「ごめんなさい」

「ごめんなさい」

「ごめんなさい」

「ごめんなさい」



 消えたい

 消えたい

 消えたい


 1日にトイレ2回、食事は1回、カビの生えたパンと、野菜のくずの入ったなまぬるい水。

 血色のない奴隷は化粧され、売り場に出される。

 化粧でごまかせないほどやつれた奴隷は、鉱山奴隷としてより過酷な環境で働くか、売れないお荷物として殺処分される。


 こんな過酷な環境で、心身は限界だった。


 ああ、なんで僕は生きてるんだろ。

 馬鹿らしい。




 そんな時だった。あの人に出会ったのは。



「いらっしゃいませ、本日はどのような品物をご所望でしょうか?」

「私が見て回るわ、あなたは何もしなくていい」

 その女性は商人に軽蔑のまなざしを向ける。


 商人はこのような客を心得ているのか、後ろに下がった。




「あなた、お名前は?」



「…」



「話せないの?」



「…」




「この子を頂戴」



「了解いたしました。しかしこんなみすぼらしい不吉な奴隷をご所望されるとは、ご婦人も物好きですね」



「うるさいわね、さっさとしてくれるかしら」



「は、申し訳ございません」





「こんにちは!私はヒズラというの、よろしくね。母さんと呼んでくれていいわ。早速だけどあなたはもう今日から自由よ!もう何をしても誰かに文句は言われないわ!」


 一瞬、何を言われたかわからなかった、




「大事なことだから母さんはもう一回いいます。あなたはもう自由よ!ところでお名前は?」



「ない」




「良かった!喋れたのね。じゃあ、母さんが名前を付けてあげます。あなたは、髪が青いからアオイね!」




「アオイ…」




「そう、アオイよ、いいネーミングでしょ!」




「アオイ、アオイ」




「これからよろしくね!」






 これが、第2の母さんとの出会いだった。



















続きです。

3日以内ぐらいにまた続きだします。

下の星ボタン的なやつ押していただけると救われます。

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