注:とある台詞はフラグではありません…多分。
新しいエピソードのフラグ混じり?、そしてアイラは冷静になろうか、な回です。(サブタイトル見たら、え?って感じで、すみません;)
ダルトンさんは『それじゃー、少し待っていてくれ』と。店の奥へと入って行き、数分後――…
「「かっ、可愛い(じゃないか)ー!!」」
…――『キュイ〜?』と。ダルトンさんが首輪とリードを着けて連れて来た(背中の小さな翼をはためかせて浮いている形だ)ミニドラゴンは体長は三十センチ位で濃紺の身体、黄色の小さな角が左右にあり、丁寧にヤスリが掛けられているのだろう、艶々だけど鋭さは無い黄色の手足の爪、金色の瞳。そのつぶらな瞳をこちらに向けて首を傾げる大人しそうな気性の子だった。
「あ、ダルトンさん。買います、飼います。お幾ら万円ですか?」
(なんっっって可愛い子だろう。え? 買わなきゃ駄目だよね、これは。買うべきだよね? 買おう、飼おう。この子と牧場のみんなで幸せに暮らそう。うん、それが良い――…)
私はお金を出す為にサッとカバンに手を入れる。えーと、お金、お金は――…。
「オイクラマ…? え? アイラさん?」
「そうだな、何なら俺が飼っても良い!!」
兄様は、ちゃっかりミニドラゴンちゃんの体を撫でさせて貰っていた…!
「いやいや、兄様は王都の騎士団寮にお住いでしょう? この子に寮は窮屈でしょう」
あ。お金あまり無いな…。しまった…! そもそも、犬や猫達を見に来ただけだったじゃない…!!
「いやいや、アイラ。お前だって金はあるのか? ミニドラゴンだぞ? 今のお前じゃケルベロスだって買えるか怪しいだろ?」
「くっ、ありませ…ん、って。え?」
「「ケルベロス?」」
今、言葉が被ったのは私とダルトンさんだ。と言うか『動物屋』に地獄の番犬は居ない。更に『ぼくハピ』にケルベロス出て来たらヤバいから。RPGとか他のゲームになりますから。
「アイツだ!」
ビシッ! と。兄様が指を指した先に居たのは――…あっ、茶色い豆柴ちゃん! って、可愛いワンコに何て名前を勝手につけているんだ、兄よ。
「あ、ああ。なるほど? えーと、それで話を戻すとアイラさん達は――…」
ハッと立ち直ったダルトンさんの『この子を買いたいのかい? 凄く高いよ?』と言う言葉に、私と兄はブンブンと(つい)首を縦に振り頷くのだけど――…
…――『動物屋』を後にし、兄様とペガと帰路に着いている道中。
「うううー…高い高い」
「あ? なんだ、高い高いして欲しいのか?」
「ちっがいますよ…。ハァ、それにしても、お値段異常でしたね――…」
「まーなー。ミニドラゴンだもんなぁ、ガー兄辺りなら買えるかもだけど、ありゃ俺でも即決は無理だったなー…。ケルベなら即決で買えたけどよー。それこそ、寮じゃ狭くて可哀想だしなー」
「ケルベ?」
「ケルベロス」
「ああ…。あの子も可愛かったですね」
名付けについては、もう何も言うまい。そして、結論を言うなら――…まあ、もう言っちゃってるようなものですが。
「ハッ、オレが欲しけりゃ金を貯めてから出直して来な、ですね――…」
「…いや、お前それじゃ、すげー悪い奴に騙されてる頭弱いヤツじゃね?」
「フフ、そう副音声が聞こえたような気がしたんですよ…」
「フクオン…? 何だそりゃ?」
「いえ、お気になさらず…ハァ。とりあえず明日、明後日は、テトさんが来てくれるから、その次の日からアルバイト探します――…」
だから。お金、貴方の為なら私、ダンジョン(『ぼくハピ』では名前だけ出ていたけど、この世界に実際にあるって事はギルドの黒の掲示板で確認済みよ!)入ってでも、お金貯めるから!
「くっ、それまで、どうか待っていて…!!」
「おわっ、アイラ!?」
ミニドラゴンを買う(飼う)!! そう決意した私は“番犬”の事など、スッカリ忘れてしまっていたのだった――…
(まあ、番犬は居たら良いよねって話だったし、ミニドラゴンちゃんを我が家にお迎え出来る日まで頑張ろう…!)
次の日のエピソード(テトと兄とクロス貼り←サブタイに使えそう)まで書いてあるのですが区切りが悪いので、今回は、ここまでで^^;
ここまでお読み下さりありがとうございます〜!!




