おじさんからの“お知らせ”と“お土産”とは?
お久しぶりです。キャラの口調とか違っていたらすみません; また後日時間が出来たら修正予定です。
「おじさん、冷たいミルクと冷たいお茶、どちらにします? あ、ミルクはホットにも出来ますよ!」
牧場に着いた私は“町からのお知らせ”と“お土産”を持って来てくれた、おじさんを小屋に案内した後。
お茶菓子は無い(プリンが残っていれば、それをお茶菓子に出せたんだけどね)けど、せめて飲み物位は出さないと…! と、椅子に座って待っていて貰った。
「うん? 俺も動物達の世話があるし、すぐ帰るから気にするな」
「そうですか? それじゃ、お茶ならすぐに出せますから、よかったら飲んでいって下さい」
私はカバンに入れておいた筒状の、お茶が入ったボトル(多分二リットル位は入るかな?)を取り出し、用意したコップに注ぎ、一つはおじさんの前に。もう一つは自分の席に置いた。
「ああ、気を使わせて悪いな」
頂きます、と言って。おじさんは、お茶をゴクゴクと半分位飲んでから、カバンから“王立学園・高等部『騎士科』選抜生徒による実習のお知らせ”と書かれた紙を取り出すと、テーブルの上にそれを広げて見せてくれた。
「まず、これだ。来週から一週間。王立学園の騎士科の一部の生徒がウチの町“ルナーライトタウン”に校外実習で滞在する事になったんだ。基本的に昼間は町の外での活動になるらしいから、町から少し外れた場所に住む俺達も、学園の生徒に会う事もあるかもしれない。それで町長からアイラにも知らせてやってくれって、な。まあ、何だ。選抜された生徒だから素行の悪い生徒は居ないと思うが…番犬でも居れば少しは心強いかもしれんが、お前は一人暮らしだし、女の子だ。念の為、夜は遅くまで出歩かず、戸締まりもしっかりとしておくんだぞ」
「はい、わかりました。教えてくれてありがとう、おじさん!」
王立学園、か。中等部卒業から、まだそんなに月日は立っていないけど何だか懐かしいな。そう言えば『騎士科』って言うと、確か“彼”も騎士団か警備隊に入りたいから高等部では『騎士科』に進むつもりだって言っていたな――…なんて、学園時代の同級生の事を思い出している間に。
「それから、これは土産だ。こっちはナンシーから。それで、俺からはこれだ」
テーブルの上に置いてあった紙を避けて、手のひらに乗る位の正方形の箱(可愛らしい花の絵が描かれている)と――…
「あっ、もしかして! これって新種のホウレンソウの種?」
…――ホウレンソウの絵が描かれた、薄い水色の布製の袋が置かれた瞬間。思わず声に出してしまった。描かれたホウレンソウの絵は、近日入荷予定! と『一番星』の壁に貼られていた広告に描かれたものと同じだったのだ。新種の物だけあって割とお高い値段だった筈だ。
「ははっ、当たりだ。ちなみにナンシーからはハンドクリームだ。遠い国に咲いている…何て言ったかな? ああ、そうだ“レンゲ”だ。その花の香りがするとか何とか言っていたぞ」
手荒れの時期に使うと良いだろう。そう言いながら『それじゃ、そろそろ帰るよ』と、席を立つおじさんに私はお礼を言い――…
「おじさんっ、素敵なお土産を二つも、どうもありがとうっ! どっちも凄く嬉しいです!! ナンシーさんにも今度お礼を言いに行きますね!」
「はははっ、気に入ってくれたなら良かったよ。ああ、ナンシーもアイラに会いたがって居たから今度遊びに来るといい」
…――差し入れに何か作って持って行こうと思いつつ。ハンドクリームの入った可愛らしい箱と、ホウレンソウの種(この品種は秋に種を蒔くらしい)が入った袋を交互に見ながら。
「今から、使うのと種を蒔くのが楽しみだな〜!」
と。素直に喜びを表したのだった。
おじさんが帰った後。丁度夕方に差し掛かる頃だった為、放牧していた動物達をそれぞれの小屋の中へと帰した後に。
「番犬、か――…うーん。でも、猫や小鳥も可愛いよね…迷うね」
ふと、おじさんから騎士科の選抜生徒の実習について話を聞いていた時の『番犬』という言葉を思い出し――…
「またアルバイトをして、少しお金を稼げば買えるかな? 動物達の世話も少しは慣れて来たから時間にも余裕出来るし――…うーん。考えていたら飼いたくなって来たかも」
…――“生き物”を飼うのは簡単な事では無い…と言うのは、モゥモゥさん達を飼う時にも解っていた事だけど、まず最初に小屋の中の布袋(全財産)と相談してみようと思うのだった。
(飼うとなったら、必要になる物も色々あるからね――…)
ここまでお読み下さりありがとうございます…!!




