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精神交換専門医 佐々木泰樹  作者: 綺羅 鈴
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誤字脱字があると思いますが、すみません。

プロローグ①


色々な店が立ち並び、人々が活気づいている中世の街並みの一角に、1つのパーティーが5人程集まり話し込んでいた。



「ゼル遅いー!」

猫耳娘がしっぽをブンブン振り、怒りを表している。

「確かに遅いな。」

剣士がうんうんと頷く。他のメンバーも、「だねー。」って言って同意する。

「今日は、暁の塔ダジョンで時間限定イベントが、あるのよ。このままじゃ、間に合わないじゃない。楽しみにしてたのに。」

猫耳娘が、悔しそうに言う。

他のメンバーも困り顔だ。



「そー言えば、ゼルって、他のパーティーを掛け持ちしているっ噂があるんだけど、本当かな。」

幼女体型の魔法少女が、言ってきた。

「何よ、それ。」

猫耳娘は、さらに怒る。


基本、1ゲームに1パーティーしか入れない。


しかし、たまに力が強くて、頼まれて助っ人って形で、一時的にパーティーを掛け持ちする場合があるが、その場合は問題ない。


問題は、ただレベルを上げたくて、色んなパーティーを掛け持ちする場合だ。

イベントが被り参加しなかったり、パーティーが苦労して集めた情報を他のパーティーに流したり、信用が無いため敬遠される。


「もう、ゼル置いて行こう。」

猫耳娘がそう告げると、他のメンバーも賛成し、暁の塔ダジョンに移動するため歩き出した。


「ちょっと待って。」

ローブを羽織った賢者の青年ゼルが、猫耳娘のパーティーに全力で駆け寄ってきた。


「ゴメンゴメン、遅くなって。仕事が終わらなくて、なかなかログイン出来なかった。」

ゼルは、謝るもパーティーのメンバーからは白い目だ。



「ゴメン、もう遅刻しないように今後は気をつけるから、ほら早くイベント行こうよ。始まっちゃうよ。」

ゼルダはえへってした感じで、早くイベントに行くことをメンバーに促した。


しかしその態度が、猫耳娘にカチンときてしまう。


「あなたね、どういうつもり。時間限定のイベントだってことは、前々から連絡してたよね。だからみんな早めに来てたんだよ。」

猫耳娘が、怒りのあまり憤りながら言う。


「だからゴメンって言ってるじゃん。」

「それに聞いたんだけど、ゼルって他のパーティーと掛け持ちって本当なの?本来は、駄目だよね。」


猫耳娘がゼルに他のパーティーと掛け持ちなのか確認すると、ゼルの目が泳いだ。


「掛け持ちというか、なんていうか、あれなんだよな。ちょっと事情があるっていうか、、、まあ、、」

ゼルが、要領の得ない言い訳を、だらだらと言い出す。


「もういい。ゼルはパーティーを脱退して。」

ムカムカが腹にたまった猫耳娘は、ゼルの話しを最後まで聞かず、暁の塔ダジョンに行こうとする。


「待って!」


慌てた様子で、ゼルが猫耳娘に右腕を伸ばした瞬間、指先がグニャリと曲がった。


「えっ。」


ゼルが、驚いた声を出したが、曲がった指先から円を描くようゼルの体が吸い込まれていき、一瞬で消失した。



猫耳娘のパーティーは、茫然と急に起こった目の前の出来事を見ていた。


「これって、、ネットデス。」


猫耳娘の後ろにいた魔法少女が呟いた。



◇◇◇◇



西暦2032年


ジャーネル開発チームにより、人間の神経回路とコンピューター回路を繋ぐ技術が開発される。

これにより、人間の精神がネットの世界に自由に行き来することが出来るようになった。



西暦2040頃


更に技術が進み、ネットの中での現象もリアルな体感として感じる様に発展していった。

人々は、体験出来るネットに嵌まっていった。


特に、バーチャルリアリティーオンラインゲームに夢中になる人達が増え、学校や会社に行かないなど、現実世界から逃避する人達も出てくるなど、社会問題になっていった。


その中でも、問題になっているのが『ネットデス』だ。


ネット中毒になった人が、体の限界を考えずに

ネットの世界に留まり、飲まず食わずの肉体が亡くなってしまうことで、ネットにいる精神側も死んでしまうことを『ネットデス』と言うよになった。


現実世界の肉体が死ぬことは、脳の神経回路が失われ、ネットでの精神も保てずに消失してしまったのだ。


特に、無茶なログイン生活をする人は一人暮らしが多い為、被害は多かった。


企業は、特に被害の大きいゲーム会社は、様々な対策を取った。


一部の企業は、1日2回、13~14時と24~1時とゲームに休み時間を作り、その時間帯は強制的にログアウトさせてログイン出来ないようにした。

しかしこれは、利益の損失が大きく、好きな時間にログイン出来ないことで、利用者が離れることもあり、しない企業も多かった。


また、24時間以上ログインしているユーザーを強制的にログアウトする方法も取る企業もあったが、別のネットやIDを利用することで必ずしも有効ではなかった。


いずれにせよ、法律がきちんと定めてないため、対策が後手にまわり、『ネットデス』はなかなか減らなかった。



そんな中、更なる問題が発見される。



西暦2046年


アメリカより、ショッキングなニュースが流れた。


肉体のない精神体が、ゲームの中で存在し続けている者達が見つかったのだ。



別の書いているものが終わったら、ゆっくり続きを書き始めようと思います。

続きを書くのは、半年後くらいになると思います。


今回は、半年後に忘れずにきちんと続きを書こうと思って投稿しました。

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