05 今明かされる衝撃の真実
更新が遅れてすいませんでした。
言い訳をさせてもらうとですね、スマホが絶不調だったり、リアルでいきなり忙しくなったり、アイデアが全く浮かばなくなったりしてしまったわけです。
本当にすいませんでした。
まあ、神様とのやり取りを思い出したわけなんだけども、どうしようか。恐らくここが僕の部屋なんだろうな。なぜかはわからないけどリーナだったときの記憶がちょっと薄いんだよなぁ。それにしても、なんか生物送るって言ってたのに結局送ってきてないし、セルビスさんにやり取りする方法が分からないから、どうすればいいかもわからないな。
当分、おにぎりは食べたくないし......勉強でもするか。
幸い自分の部屋に本があるため、暇にはならないだろうな。
さて、何の本にしようか、と思って本棚を漁ってみた。
本棚を片っ端から見て行くと、いくつか突っ込みたい題名の本があった。
・「猿でもわかる猿の習性」←そりゃあ、猿だもんわかるはずさ
・「お芋がポテッと落ちたんじゃがー」←ダジャレじゃんっていうね。ちなみに絵本で、お芋が落ちたことを大げさにしているだけの絵本だった。
・「蚊取り線香で魔物をてなずける方法」←ほぼ論文だった。結論として、蚊取り線香では手なずけられないらしい。
・「誰しもが考えたことのある現象の原理」←題名はいいとして、中身が考えたことのないようなものばかりだったよ。
・「エーナ学院生でもわかる算数」←エーナ学院ってバカだと思うじゃん? 実は結構頭いいんだよね。この本○○でもわかるの○○の部分に入れる言葉選びを失敗して無い?
・「タカシが語る、友彦のすべて」←タカシとか誰だよ。友彦も誰だよ。お前ら誰だよ!!
まあ、本棚にはこういう題名のおかしい本だけじゃなくて、ちゃんとした参考書的なものもあったからね。その本を使って国の第二言語でも勉強しようか。
そう、この国には第二言語というものがあるらしい。と言っても、日本で言う英語みたいな位置付けの言語らしい。と言うか、英語そのまんまだった。因みに第一言語は日本語ではなかった。ちくしょう。
腐っていても、転生しようが高校二年生である。多少は出来るのである多少は。
そうやって勉強しているとセルビスさんから連絡が入った。
『おーい、千鶴大丈夫?』
謎の心配と共に。
「え、なんの話ですか? セルビスさん。ていうか、早く送って来てくださいよ、生物」
『え、もう送ったでしょ? スライムいない?』
どうしよう。すっごい心当たりがあるんですけど。
『そのスライムから、死にそうっていう信号が送られてきたんだけど、本当に知らない?』
「さ、さあ、わからないですね。こっちには来てないですよスライム。薬漬けにしてるなんてことはありませんよ」
......あ、や、やってしまったぁ!! こんなの嘘だってすぐにバレるな。どうしよう。
『そうか、いないんじゃ、ショウガナイモンネー』
やっぱりバレてるじゃん。最後、変に強調してたよ。
『また、連絡することがあるかもしれないけど、とりあえず今日はもう時間切れかな。じゃあね。キェァァ......ピッ』
もう、絶対わざとだろ。こっちを笑わせに来てるよ。
キェァァって神様の声な気がするけど......何があったんだろう。その後のピッって音は携帯を切った時の音かよ、びっくりするよ。
スライムの方を見るとピンピンしていた。
「いや、普通に元気じゃん。なら、まだ大丈夫か」
一瞬スライムがとてもがっかりしたような雰囲気になった が気のせいだろう。
さてと、第二言語が英語と変わらないことを確認したので、今度はリーナの記憶を探るとしますか。
この世界では1年が10ヶ月で、1ヶ月が6週間で、1週間が6日の360日に元旦が入った361日らしい。割りきれなくて面倒だな。
そして、10の月の30日目が僕の誕生日だそうだ。この世界の学校は1の月の7日が入学式と、始業式だそうだ。新年が始まってから1週間も休めるのである。女の子になったんだし、正月太りには気をつけなきゃな。
実は、私の生まれた町から行ける範囲で、人気のある学校は、受験があるのである。正直にいうとそこには行きたくない。ん? なぜかって? その学校は人気ではあるが、多くのカップルがいて、四六時中イチャイチャするためモテない奴らには目に悪いらしい。
そこまで言えばわかるだろうか。僕はモテないんだよちくしょう。え、 その容姿ならモテるだろって? そんなわけあるかよ、絶対にモテないね。ん、前世でもたくさん告白されたじゃんって? ああ、前世では告白もされたし、迫られたこともあったよ。それはもう、すっごいモテたよ。
......男子にな。
僕は、女子にモテたかった。好きだった吉田さんは男子からモテていた僕からあからさまに避けていたから、接点なかったんだよ。泣いていいですか?
それは置いといて、僕は、村のほとんどの子供と同じく、レイロラール学院に行こうと思う。普通が一番だよね。
そう、村のほとんどの子供が学校に通えるのだ。この国は先代だったか、先々代の王様のおかげで多くの子供が学校に通わなければ行けなくなったらしい。日本でいう義務教育というやつだ。
レイロラール学院は6年制で、いろんなことを学ぶらしい。数学や算数などの教科の勉強から、魔法の使い方や貴族に対する接し方まで本当に色々なことをね。
さて、そこまではいいのだが、どうやら僕のことを好きな人がいるらしい。その子の名前はクリスというらしい。もちろん男の子だ。その子の様子を見るに、あまりガツガツ来るような性格では無いようなんだけどね。問題は僕が少女に転生した元男だということなんだ。
うーん、精神的にホモか、身体的にレズか......身体的にレズかな。残念だなクリスくん。今、君の初恋は儚く崩れ去ったよ。
それにしても、魔法か、とても心躍る響きだね。あとちょっとの時間も待てる気がしない。が、おおっと、ここで第1の関門だァ!! 実はこの部屋に魔法関連の本はなくて、あるのはお父様の部屋だそうだ(リーナの記憶より引用)。もちろんこっそりと侵入させてもらう。と、言いたいところだけど、ここは正面から堂々と行って、上目使いで頼む方が3倍ほど仕事効率がいいらしい(リーナの記憶より引用)。
というわけで、やって来ました、お父様の部屋。ここからは、リーナの記憶にあった方法で侵入したいと思います。
まずはノックを3回、その後髭もじゃの男性、つまりはお父様が出てきたら上目遣いで、お願いをする。
「お父様の魔法の本を見せてください」
そして、左目でウィンクをしてお腹に抱きつく。そうすると、お父様は、お願いごとを聞いてくれると、
「え? ダメだよー、魔法書は高いんだよ。リーナのお願いごとは何でも聞いてあげたいけど、こればっかりはダメだよ。10歳の誕生日を迎えたら、見せてあげるよ」
なぜだ、どうしてこうなった?聞いてくれないじゃないか。まあ、魔法書は、高いらしいんだしょうがない。だが、このお願いの仕方をすればお父様は絶対に聞いてくれるってリーナの記憶ではなってるんだけども。リーナのお願いの内容を見ればわかるかな?
えーっと、リーナがお願いしたものは、
・お父様とあそびたい
・お勉強でわからないことがあるから教えてほしい
・お友達と喧嘩しちゃったから一緒に謝って欲しい
・この本を読んでー。と言って、絵本を渡す
いやこれは聞いてくれるってば。絶対こんな事しなくてもお願い聞いてくれるくらい低難度なものだけじゃん......。
うわー、これどうしよう、魔法使いたいけどなぁ。よし、不法侵入しよう。こっそり行くってのもいいよね。みんなが寝るまでに計画を練っておくか。
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