表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花魁男子!!  作者: 猫屋 奏叶
9/16

「俺...無理...」


「君は、俺たちを見捨てるのかい!?!?」


は!?


「やっと神様が味方してくださったのに、なんということだ!!もっと幸せな人生をおくりたかったよ!なぁ、じっちゃん?」


「すまんのぉおお!ワシの息子に生まれなければ、こんなことには!!!」


おいおいと泣き出す二人。


周りには此方をチラチラと見ながら避けてとおる人たちが...


恥ずかしいじゃん!?


「...具体的に、なにをすれば?」


バッ!と一斉に此方を向いた二人。


妙にシンクロしている。


「やっとわかってくれたんだね!」


「よし、行こう!」


「...!?話の内容によるんですが!?」


「そうかそうか!よく来てくれたね!」


なんの話だよっ!?


ってか、なに担いじゃってんの!?


175㎝あるんですけど!?


担いでんのお爺さんだし!!


「じっちゃん、元プロレスラーなんだ。」


そうはいっても見た目は70代のお爺さん。


コロリッて逝かないよね??


ねぇってばぁあああああ!!!!


*******


「あら、じっちゃん、綺麗な子ね?」


「かーわーいーいー!!」


「背高いわねぇーー!」


驚いたことに、俺が召喚?された泉は、吉原遊郭ってところの敷地内だったらしい。


でけぇじゃねぇか!


遊郭ってことで...ちょっとアレなところを想像してたんだけど...


セレブの集う公園?みたいな?


あはーんなお店は全然なくて、男の人と綺麗な着物を着た人がラブラブ歩いてるだけ。みたいな?


「ここ...あれ、するところじゃないんですか??」


「ん?あ、売春防止法ってのが出されてね。本当はウチ、つぶれるはずだったんだけど、日本に一つくらいあってほしいーー!っていう国民の意見で、残ったんだ。だから、過激なことはできなくて、ただらぶらぶー!みたいな?出会い系公園?あは」


「はぁ...」


「ここで出会って結婚する人とか、プライバシーは完全に守られてるから、誰にも言えないことを相談しに来る人とかね。あ、ホテルもあるんだよ!すごいっしょ?」


「思ってたとの違います...。」


「勿論昔はムフンなところだったよ?」


悪い笑みを浮かべる


「...。はい。」


茶髪の青年。お前、危なそうだな。


「花魁道中はなにするんですか?」


「特別なお客様っていのがいるんだけど、そのお客様専用の屋敷っていうのがあるわけよ。そこに行くとき、みんなの憧れである花魁は、自らの美しさを周りに示すんだ。」


「...!?」


「君くらいなら、普通に歩いていて問題ないよ。誰もが羨む美貌だもの。」


あ、そうそうと茶髪の青年は言った。


「花魁と特別なお客さまの間には、売春防止法は無効になる。」


つまり、と人差し指を近づけられる。


「君と、特別なお客さまは、ムフンな関係を許されているってこと。」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ