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花魁男子!!  作者: 猫屋 奏叶
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嘘だろ!?んなもんするわけねーって...


楠本!!顔近づけんなー!!



ちゅう...



「...!?」



ほっぺに...ちゅう...?


身体中が沸騰したみたいに熱い。

湯気でも出そうな勢いで...。


女子たちなんか、口空いたままだし。


...てか、写真、撮られてねーよな?


す、スマホをこちらに向けているが、撮ってねーよな?


な...なぁ?


バシンッ!!


俺は、勢いよく個室をでて、沢山のお客さんのなかを掻き分けていく。


「瀬那!?おい!?」


クラスの誰かの声がしたが、そんなの気にしない。


俺は、花魁の格好をしていることも忘れ、無我夢中で走っていた。


カツカツカツカツッ!


下駄の音が、廊下中に響く。


人通りが少なそうな裏口からでて、裏庭へと逃げ込んだのだが...。


下駄。下駄なのだ。


なにかにつまずいてバランスを崩してしまった。


崩した先には、特になにも整備していない汚い池。


誰かはわからないけど、もう一人落ちたのが分かった。申し訳ないな。絶対あとで臭いぞ?


ま、助けるなら助けろよな?俺、泳げないから。


暢気なことを考えていた瀬那は、池の水がどんどん澄んでいっているのに気が付かなかった。

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