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時間となり、教室に戻って花魁の姿になる。
「ここにいればいい?」
「そうそう!!」
教室の奥の方に小さな部屋が出来上がってる。
簾みたいなものあって、すこし驚いた。
「こんなとこでなにするんだ?」
「中にはいらないと見れない方式!だから、瀬那は待ってればいいだけだよ。」
「...俺暇..?」
「必ず中にはスタッフが一名いまーす♪サービスしてもらうヨーン」
「...」
ここ、BLカフェじゃないよな...?
話し相手がいるならよしとするか。寂しいのは御免だ。
個室に入ったとたん、女子のキャイキャイした声が聞こえてくる。
もうそんなにいるのか...。これからどうなるか不安でしょうがない。
ガラ!!
「楠本...。」
「最初の相手は俺らしいぜ?...って、すまんな。こんなことさせて。」
「いいよ別に。」
楠本は俺と同じで普段あまり話さない。かなりの男前で、俺が憧れる存在。
こいつとファンサービスか。...悔しいっ!←
こんなのの隣にいたら俺がなよなよしてるって思われるじゃねえか!
ガラガラー
「どうぞー!」
五六人の女子達が入ってきた。
沈黙。
あーやっぱひくよねー。わかってる。わかってるからもうかえっ…
「うはぁあああ!!!」
「「!?」」
なんだ!?どうした!?
「きれいすぎぃ!」
「大人の色気てきなぁ?」
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ」
「お二人はカップルですかぁ?」
俺たちは顔を見合わせる。
断じて違うぞ?
「そうですよ。何かしてほしいことはありますか?」
おいぃいいいい!?楠本裏切ったな!!
なににやにやしてんだよ!そんなお前見たことねーぞ!
「床どんしてくださーい!」
「顎クイ!顎クイ!」
ドン!!!
いやぁあ!!!押し倒されて、顎クイされてますぅうう!?
助けてぇえ!
「ぎゃぁああああああああ!」
叫びたいのはこっちだよ!!
「じゃぁ...じゃぁ...」
「キスしてくださいぃいいい!」
え!?