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花魁男子!!  作者: 猫屋 奏叶
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な、なんだと!?


ムフン!?無理無理!!


「と、特別やお客さまってどうやって選ばれるんですか?」


「非現実的な話になってくるんだけどね。新しい花魁が来た次の日に歓迎会的なのをやるわけよ。花魁祭って言うんだけど。で、そんときに空からよくわかんない宝石が落ちてくるんだ。花魁のもとにも落ちてくるんだけど、誰かもう一人にも落ちてくる。なんでかはなぞ。」


それは、歓迎会の参加者だけじゃなくて、関係ない遊郭外にいる人にも落ちてくる可能性あるんだよね。


と、茶髪の青年は言った。


「これ、昔からずーっと行われていたらしくて、元々は花魁は巫女。もう一人の誰かは王になっていたんだ。」


つまり...と人差し指を俺の唇に当ててきた。


「君は、巫女なんだよ。神様に仕える。そして、この国では元々巫女と王は番となった。もう、わかったよね?特別なお客さまと君は、番になるんだ。」


えええ!?俺の人権は!?


「前の花魁はねぇ...ちょっとやんちゃなやつでさ。歓迎会の前に逃げちゃったんだ。」


そりゃいやでしょ!?俺も逃げだたいよ!


「そんなむくれないでよ。きっといい人だよ?だって、王になるべき人だもん。」


国王は決まってるからもうなれないけど、もし万が一、あのときのようなことがあったら、きっと英雄になるさ。


耳元で呟かれたけど...あのときがわからない。意味ないじゃんか!!


「お願いだから逃げ出さないで。」


そ、そんな泣きそうな顔で言われても...。


「不自由はさせないよ!!お願いだよ!みんなの希望、遊郭に花魁がいなくてどうするの!」


知らねぇよ!?俺、興味ないし!


「できれば俺のものにしときたかったんだけど...この美貌じゃしょうがないよね。」


「...!?」


「花魁になる運命だよ。そんな気がする。そんなもんだよ。人生。」


人生語るなよばーかっ!


もうやだ!!知らない!煮るなり焼くなり好きにするが良い!


俺は、抵抗と言う単語を脳内から捨て去った。




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