プレゼント開封2
ちいちゃい子たちが起き出した。
「ご主人様、サンタクロースきた!!」
「きたのじゃー!!」
「そうか、そうか。良かったね」
頭を撫でてやる。今日は寝癖がひどいから、ブラッシングしないとね。
「サクラは、サンタさんに何をお願いしたんだい?」
「ななななな、内緒じゃ!!!」
どうやら完全にサンタクロースが来たと思い込んでいるようだ。やったぜ!猟師の知り合いに人の臭いの消し方を聞いておいて良かった。
ちなみに私が全部作ったのでプレゼントの中身は知っている。彼女が望んだのはなぜか私の心臓。本物を出してしまうと本当に私が死んでしまうし、(人間の死の定義は心停止らしい)腐ったらかわいそうだから、医学部の友達に頼んで心臓のレプリカから型を作り、シリコンで再現した。もちろん中には心室もあって、私の血で満たされている。間違えて口に含むといけないので、デカデカと「レプリカです。食べられません」と書いておいた。そして、理科室でホルマリン漬けが入っているようなおしゃれな瓶に入れておいた。我ながら良いセンスだ。心臓の周りにはゲルとローションで満たしてある。靴下に入らなくてプレゼントに靴下を巻き付けた。
リコがプレゼントの入った箱を持ってこちらにやってきた
「これ、つけてもらえませんか?」
彼女が望んだのは首輪。女の子に首輪をつけさせているなんてやばいやつじゃないかと思ったのでチョーカーにした。これならおしゃれアイテムだからね。アクセサリーを下げられるようになっていたので私の骨を加工してハート型にしたものをぶら下げてある。どんな風に骨を採取したかは聞かないでほしい。
彼女が髪をまとめている間にチョーカーをつける
「苦しくないかな?」
「あの、もう少しきつくしてもらえませんか?」
でもこれ以上したら首に食い込んでしまいそう。少しだけ締める
「く...良いです。もう少し」
「もう食い込んでるよ。やめておこう」
彼女は切なそうにこちらを見ている
「首輪嬉しかったです。これで外に行ってもあなたの物だと一目でわかります」
彼女の鼻は皆よりも鋭敏らしい。ばれちゃったかな?
「より一層ご主人様に尽くさせてもらいます」
ああ、そんな美しい笑顔でそんなことを言っちゃだめだ。自分が最低だと思えて来る。
「こここここれが!!ご主人様のアレ!!!!!!」
ユイ姉がクリスマスな包み紙に入った何かを握りしめてトイレに消えた。前言撤回。あれだけは私は作ってなかった。
ときどき
「え...?こんなに大きいの?」
とか
「そんな!!壊れちゃいます!!!でもご主人様のだったら...」
とか悩ましい声が聞こえてきた。俺は何も悪くない。
クロは早速、包み紙を破いて特製の煮干しを口いっぱいに頬張っていた。他の皆も楽しんでくれたようである。
アイは部屋の隅で、薬指の指輪を見つめては、ふやけた笑顔をして「...ふふ」と小さく笑っていた。
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