再会
あれから、若頭さんを呼んで死体を片付けてもらった。わざわざ若頭さんが来てくれたので、彼女たちの貧血について話し、追加で血を送ることを約束した。
不完全ともいうべき状態で力をあげてしまったことを詫びたが、笑って許してくれた。
「それでも心を通わすことができてうれしい」と。
若頭さんは形だけではあるが、彼の刀と祝言をあげるそうだ
法律さえ邪魔しなければ本物の伴侶となると。
私たちは新しく仲間になった女の人と家に帰ることになった。
消毒するべく彼女には刃物の姿に戻ってもらった。そしたら驚いた!彼女はそれこそ化け物みたいなナイフで、刃渡りなんと30cmを軽く超えていた!!これ、もし万全の状態だったらユイ姉とためを張れていたんじゃなかろうか。危なかった。
背中に冷や汗が流れているのを感じる。
記憶の引き出しを片っ端から開いて該当する刃物を探す。この特徴的な刃物は”ククリナイフ”であった。持ち手付近にあるωも、その大きな刀身も記憶のそのままだった。
その刀身は汚れの中でもなお、その輝きを失っていない。だが困った。我が家には彼女を入れられるだけのサイズのケースが無い。これでは消毒が出来ない。困った。
アイのアイディアにより、浴槽に消毒液に入れてその中に入れることとなった。もしもに備えて保管していた消毒液を二本も消費してしまった。だが、綺麗にするためには致し方あるまい。
その後熱湯で良く洗って清めた。
研ぎの段階に至ってまた一難。彼女は大きすぎて勝手がわからん。いつも彼女たちに使っている砥石はおもちゃのようなサイズに感じるし、持ち手付近の湾曲した部分はこの砥石では研げないだろう。そこでクロに使っている。鎌用の小型砥石を使わせてもらう。これは片手で持てるくらい小型で湾曲した刃物にも使いやすい。結局いつもの倍以上の時間をかけて彼女を研ぎ上げた。
人の姿に戻ってもらった。やはりでかい、彼女の身長は180cmの私から見ても大きく、190cmを軽く超えているのではないだろうか。下はカーゴパンツ、上は短めの黒のタンクトップであった。おへそ周りから覗く腹筋はバキバキに割れていて勇ましい。やだ、かっこいい。でもユイ姉に殴られたと思われる個所が青黒く変色してしまっていた。刀身には大きな跡はなかったから消えてくれると思うのだけれど。そして特徴的なのは、その長い黒髪、腰あたりまでサラサラの髪が届いている。汚れでヵピカピしていたその髪も今ではサラサラだ。良かった。
「それじゃ私の妹分、今じゃ”リコ”だったか?に、会わせてもらえるか?」
「分かった、この子がリコだよ。」
「お前、こんなに綺麗にしてもらえてよかったなあ!!」
二人は再会を喜ぶようにひしと抱き合う
「姉様も凄く綺麗になりました!!」
やっぱり姉妹愛って良いですよね
「さあ、姉様。ご主人様にお礼を。」
「ご主人様?なんかむずがゆいな。私たちを救ってくれてありがとうな。お礼に私の体好きにしてもいいぞ?私の体じろじろ見て気になってたいんだろ?目線でバレバレだぞ。」
確かにあの腹筋や凶悪なお胸様に包まれてみたい!!そう思うのは男のさがであろう。
段々と近づく私の手とその二つのお山さん。でもその腕は違うお山さんへと到達した
「胸なら私にだってあります!!!それともやっぱり大きいのがいいのですか!?」
アイだった。いつになく必死だ。というか胸に私の手が触れてしまっているのだがいいのだろうか。
「お前がいては私がご主人様にお礼できないだろうが。」




