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家のルール

 家に帰ってきた

「ただいまー!!」


「お帰りなさいなのじゃ!」

「お帰りなさいにゃー!」


やっぱり、お帰りなさいを言ってもらえると、心が落ち着く。これこれ、動けないから離しておくれ。

「今日から家族が二人増えるよ。だから、みんないろいろ教えてあげてね。」


「わっちが教えてあげるのじゃ!」

サクラが積極的に説明に名乗りを上げてくれた。自分から行動できるのは凄いことだね


「この家で一番偉いことになっているのは、ご主人様なのじゃ!でも、本当に一番偉いのはアイ姉様なのじゃ!アイ姉様の前でご主人様の悪口を言うと殺されかけるから気を付けるのじゃ!!」


 おいおい、何か聞き捨てならないことが聞こえた気がするぞ。アイもなんでウンウンと首を振るだけなんだ!


「そうだ、うちの子になるなら、あれやらなくちゃね。二人とも一度刃物にもどってくれるかい?」


「はい、分かりました」

 駐屯地の刃物は血を与えてなかったから普通の人には姿が見えなかった。つまり、今までは普通の人に見えなかったから、刃物がひとりでに浮いていたように見えたはずだ。ちょっと怖い。もしかして。それだから朝早くに帰っていたのかな?


 ちゃんと指と刀身を綺麗にしてから切る。今回はまずニーナから。

白い光が収まってそこにいた彼女は、サラサラの金髪に青い目の美しい女の子になった。


「どうしたの!?さっきまで黒髪だったじゃん!」


「あの、この見た目の私はお嫌いですか....?」

ああそんなに悲しい顔をしないで。

「そんなことないよ!ただ少し驚いただけ。君はまるで西洋人形のように美しいね。」


「美しいなんてそんな...もったいないです。」

よかった。英語で話されてらどうしようかと思った。顔を赤らめて恥ずかしがる、洋ロリ良いですね!!!

痛い!痛いです!アイさん!ちょっと背中に先っちょが入っちゃってますから!!血が出ちゃいます!!!!


 今日はもう一人待っているからね。それに彼女には名前もつけてあげないといけない。


「さあ、次は君の番だよ。」

血をかけてあげる。少しかけすぎてしまったかな?


 白い光が収まって、目が慣れてくることで、やっと見ることができた少女には



角が生えていた。


 髪は栗色で頭の上に、ちょうど若い雌鹿の様な角がぽこぽこと生えている。もちろんニーソックスも標準装備だ。


「角っ娘キターーーーー!!!!!!!」


 ちょっとびっくりさせちゃったみたいで、目が点になってしまっている。可愛いなあ。ちょっと触ってもいいかな。

「触ってもいい?」

「どうぞ。」

きちんと許可は取らないとね。いきなり体に触れると失礼だから。


 彼女の角はそのもこもこの見た目に反して、硬くて骨の一部なんですよ!って感じがあふれていた。右側の角の根元には真鍮と思われる金具がいいアクセントになっていた。可愛いなあ。舐めてみようか、怒られるか。


 なでると、くすぐったそうにするのがまたいいね。


「変じゃないですかね?」

「もちろん、凄く素敵だよ。」

おうふ、恥ずかしいのをごまかしているのか、この子頭をこすりつけてきたぞ。角の突起がちょっとくすぐったい。


「そうだな、君の名前はディアにしようか。」

英語で鹿そのまんまだ。

「はい!ディアです!」


「それより、ご主人たま♡私、血がもっとほしいです♡」

「わたしもです♡」


全くしょうがないな。パンケーキを焼いてあげよう。仕上げにたっぷりと私の血をかけて。



 作者です 剣太君が柄に使用したのは実はカモシカの角で雄にも雌にも生えます。普通鹿は雄にしか角がないので、期待させてしまっていたら申し訳ないのですが、彼女は男の娘ではありません。

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