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お礼

 朝が来た,結局アイは私の右側に,ニーナは左側に眠った.アイは「お零れにあずかるハイエナのようだ」なんて口の悪いことを言っていたけれど,そんなこと微塵も気にしないといった風にしゃんとしているのがニーナだった.


 そんな彼女が今,私にひしと抱き着いて涙を瞳に溜めている.

「夜伽に来たのに,何もしないで帰ったりしたら皆に殺されます.切り出し刀の恥です.えぐっ どうか,どうか.」

 でもそういった関係になるのは早すぎると思うのだ.まだ,体も未発達のようだし,じっくりは見ていないが,いや本当.というかアイに殺される.


「私に魅力はないのでしょうか....」

「そんなことないぞ!むしろニーナのことが欲しくて堪らないくらいだ.」

痛い!痛いです!アイさん!!つねるのは止めてください.


「イテテ..ちょっと,まってて」


二人を部屋に残し,トイレであることをする.


「ほら,これを持っていけば,皆を納得させられるだろう.」


「え..そのティッシュに包まれている物は,もしかしてマスターの精...」

「言うな!!」


「はい,これ.このままが嫌だったら袋を用意しようか?」


「い,いえ,そ,そのままで大丈夫です.」

(まだ,温かい!!!!!それにこの匂い...しゅごい.)


 実際,若い女の子にあんなものを持たせて帰らせるには,ちょっと良心が痛んだ.

「実によい礼であったぞ!」と,みんなの前で断言してやろうかと提案したが,この後もこの”お礼”が終わらなくなることが予想されたため,止めることになった.



 ニーナには,「大変良い具合だったので,次の礼にはまたニーナを頼む.」と伝言を頼んだ.ニーナなら,私がそんなことしないって分かっているし,もしほかの子が来た時に”やらなくていい”と一から説明するのも面倒だしね.


 とても嬉しそうにニーナはお礼を言ってくれた.でも,

「そういうことですね!承知しました!」と言いつつ,大事そうに丸めたティッシュを抱えるのは止めなさい.バッチいから.


「また来ます!」といって彼女は帰っていった.元気がいいことは良いことだ!



それからしばらくして,若頭さんから電話が来た


「おう,剣ぼう!お前の贈り物は効果てきめんだな!良い時間を過ごせたぞ!!明日あたり,礼に良い所に連れて行ってやるから予定空けておけ!!」

私のあだ名は,剣ぼうで定着した.顔が童顔だから”ぼう”らしい.

「良い所って,どこですか?」

「秘密じゃ.楽しみにしとけ!!」


明日は休日だし,丁度いいかな.この時の私は,そんな風に軽く考えていた.


 それから竹ちゃんからもお礼のメールが来て,そこに添付されていたのは,頬にキスをされる竹ちゃんとキスをする天使ちゃんの写真.こちらも楽しんでもらえたようで良かった.



 作者です.人の血液は1リットル約4万5千円の価値があるらしいです.特殊な能力のある,剣太君の血液はいったい,いくら位の価値があるのでしょうね.

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