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問題発覚

 クロの傷は内側からぷくぷくと膨れ上がって消えた。まだ、回りと色は少し違うが、時間がたてばそれも分からなくなるだろう。


「もう、怪我をしないようにしようね。」


「んみゃ。」


 それはイエスかノーか分からない。自分で怪我したときのために、血を携帯させるか?いや、それだと怪我してないのに飲みそうだし。うーん。そこは相談かな。


「皆のところ行こうか。」


「はいですにゃ。」


 皆が集まって先程捕まえてきた男を取り囲んでいる。部屋のすみにはこの人たちが使っていたと思われる銃が積み上げられている。


「助けてくれ!!なあ、日本人だろ!!俺もなんだ!同郷のよしみだろ!?」


 そんなものは知らない。だいたい、自分達に銃口を向けてきた人をどう助けろと言うのか。


「全部知っていることを話してください。」


「私が拷問しましょう。」


「できる?」

「はい。できます。」

 リコが汚れ役をかって出てくれたので頼むことにする。大切なのは鮮度の高い情報だ。なぜ、襲撃を受けたのか?また、襲われる可能性はあるのか?知らなければ対策はたてられない。

 まず、自分にできるのは、相手がどんな武器を使用して襲ってきたのかを知ること。


 積み上げられた武器の多くは壊れかけなのか布が巻いてあるものが多い。え?こんなの使ってるの?

ガチャガチャ動かして、一つ一つ見ていく。あー。これは。


「RPG7!!!!」


「はい?」


「これ!!、これ私がもらうから!!!うちの子にする!!!」


 あいつらこんなのまで持ってきていたのか!!まったく!!こっちを殺す気か!!!いやそうなのか。さあ、人の姿にしましょうね。私がなぜここまで、うきうきしているかというと、このRPG7というのはAKと同じように多く使用されるいわゆるロケットランチャーで安価、効果的であり、途上国の軍隊や民兵が好んで使用しているものだ。しかも、比較的軽い。


「アイー!ちょっと刃物に戻って!!切るから!自分の手!!」


「だめです!!!何人増やす気ですか!!!だいたいこいつが平和的とは限らないでしょう!!」

(私よりそいつを可愛がるようでしたら殺しますからね?)


「うーん。分かったよ。」

 確かに、家の中であれが暴れたら死ぬ。直撃したら私もきっと死ぬ。ま、非常事態用として保管しておく他ないな。


「そういえば、ちょくちょくうちに来ていた研ぎ直しを希望する刃物や、家族にしてくれっていう刃物がある時期から来なくなったよね?あれってどうして?」



返事がない。


もしかして


「全部殺した?いや、壊したの?」


「貴方と共に生きられるのは選ばれた一握りの武器だけ。みすぼらしいゴミも、血に飢えた野獣もいりません。」


 そうか。すべて彼女が止めていたのか。それはこちらに回ってこないはずだ。つまり、私が直接受け答えした子達以外はみんな…。


 「アイがさ、そうして壊されたり、追い返されたりしたらさ、どう思う?」


「追い返してきた奴を死ぬほど恨みます。マスターに少しでも近づけるならどんなことでもします。」


「でしょ?それってもっと危なくなるってことじゃない?人だけではなく、武器にも敵対されるってことじゃない?」


 そんな今気がつきました見たいな顔をしてもしょうがないぞ。敵が増えるかもしれない。それは戦力増強の後押しとなるのか。向かってくる敵は倒さなくてはならないぞ。


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