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嬉しいような。淋しいような。
真摯にうつむく君は
上りの快速電車を待つ僕たちに
会話の隙もアイコンタクトの隙も与えず。
あずき色の列車は、ラッシュアワーをこじ開けるように
滑りこんでくる。
高校は別々で、校風も別々。
駅のフェンスから名も知らね一輪の花。
桜の季節はとうに過ぎ去った。
僕等の時代はとうに過ぎ去った。
時は過ぎ、あの駅も新しく模様替え。
模様替えというよりは、随分、よそ行き顔の最寄り駅。
住み替わる世ぞ 鄙の家。
移ろい替わる見慣れた街並み。
初恋は、青いビー玉。ラムネ色。




