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※先行きが不安です 《後編》

遅くなってすみません

あるゲームにハマってずっとやっていました

教室に入る前、カイザス様に一緒に帰る約束をさせられた


この学園に入学すると全員が学園の敷地内にある寮で生活しなければならない

その為私もカイザス様も寮生活なのだが、男子寮と女子寮は真逆だ

なので、校内を出るとすぐにある分かれ道で分かれることになるので一緒に帰ると言ってもその短い距離だけになる

そんな短い距離を一緒に帰って何が楽しいのか


そんなこんなで中へ入り、どうやら自由席みたいなので抵当に空いている席に座る


担任の先生が来るまでが暇だなー

そう思った私はクラスの観察を始める


ここ、【ロージュ魔法学園】はこの世界に七国ある内の一国、魔法大国【ロッロマージュ】にある唯一の学園だ

実力があれば誰でも入学する事が出来るので元から地位など関係なく色んな人が入学していたが、昔七国で大戦が終わり、条約により七国間で自由に渡航できるようになると、実に様々な人間が入学してくるようになった


観察していてわかったが、どうやらこのクラスは国が違うものはわからないがそれ以外は全員が貴族のようだ


カイザス様は魔力量でクラスが分けられると言っていたが、魔力の多い人間はその大半が貴族にしか産まれてこない

たまに突然変異で産まれることもあるが、やはりほとんどが貴族になる


そしてこのクラスは貴族しかいない

どうやら少なくとも魔力量がなかなかクラスのようだ


それにしても貴族だけのクラスに入ってしまうとは、ついてないものだ


観察が終わる頃には担任と思われる先生も教室へとやってきた


「皆さんこんにちは」


先生は女性だ

身長は150cmくらいの小柄な体格で、薄い茶色の少しふわっとした髪を頭の上の方でくくりポニーテールにしている

そして幼さの抜けきっていない表情で挨拶をする

うん、先生には申し訳ないがどう見ても子供にしか見えない


「えー、このクラスの担任になりました、アルン・アイルーです。これから4年間、皆さんのサポートをしていきます、よろしく」


この学園は四年制だ

一年で基礎を学び、二年で応用、残りの三・四年でそれぞれ専門に特化した事を学ぶのである


「では、皆さんにも自己紹介をしてもらいたいと思います」


そう言うと先生は窓際に座っている男子生徒を目を向ける


「じゃあ、そこの君から自己紹介よろしくね」


ニコッした可愛らしい笑顔をした先生だが、その笑顔を向けられた男子生徒はというと一瞬ビクッとしたが、気を取り直したのか勢いよく立ち上がると言い放った


「はい、俺の名前はルーティーン・ロッロマージュだ、この学園には美味しい紅茶を入れるために来た」


「「「「「「「「は?」」」」」」」」


はい?

今この人なんて言った?

紅茶を入れるために魔法学園に来た?

何言ってんだコイツ


いやいやそれよりも、ルーティーン・ロッロマージュってこの国の第二王子の名前じゃないか!!!

こんな事言うやつが自国の王子?

とてもじゃないが信じられない


「何だ?何か変なことを言ったか?」


いやいや変なことしか言ってねーよ

もちろん私以外の人も同じことを思っているだろう


確かに彼は王家の者が持つと言われてる煌めく銀髪に王妃様ととてもよく似たとても深い青の瞳を持っていて、言われてみるとどことなく王様に似ている気もする?

王様も王妃様も美男美女だがこの人物は、何ていうか普通だ

いや、でもなぁ.....王子(仮)?


ガタンッ!!!

私が考え込んでいると、突然椅子が勢いよく倒れる音が教室内に響き渡った

その音を出した人物は、王子(仮)を射抜かんとするほど少し動揺した様子で見つめると、またまた突然ビシッと王子(仮)に指を指し言い放つ


「あ、あんた!もしかして!!!」


「よう、久しぶりだなオーガス」


王子(仮)は指を指すなどというとても失礼なことをされているにも拘らず、とくに気にした様子もなく、ようという感じに手を上げ返事をしていた


それにしてもオーガス・サニトリーか

冷静沈着で知略に長けており、第二王子の幼馴染で高い信頼を得ていることから右腕と評される次の宰相候補と噂されている上級貴族である

さらに、綺麗に整えられた濃紺の髪に金の瞳のすれ違うことがあれば10人中10人が振り返るようなかなりのイケメンで、女性たちからの人気も高く、ファンクラブなるものが存在するほどである

居るのは先程観察していたので知っていたが彼が反応するということはやはりほんも


「久しぶりだな、じゃないですよ!!!一体今までどこに居たんですか!!急にいなくなって大騒ぎになったんですよ!分かってるんですか!!それに捜索隊をーーーーー」


え?


自身の席からズンズンと王子(仮)の机の前まで行くと突然早口でまくし立てていた

この状況を見るととても噂の様な人には見えない

それとも私が聞いたことがないだけで彼は元からこんな感じの人物だったのか...


そう思い、辺りを見渡すと他の生徒もきょとんとしていた

どうやら間違いなくこの状況は異常なようだ


「そもそもあなたはいい加減に自分の立場の自覚を「まぁまぁー、その辺にしなよー」.....」


ますますヒートアップしてきたサニトリー様に叱られている張本人以外がついていけないでいると、教室の後ろの扉が開き教室内へと入ってきた人物の一言で先程までが嘘のように黙り込んでしまった


その人物のことが気になったのかクラス全員が勢いよく後ろの扉を見る

一斉に見られたからかその人物は一瞬だけびっくりしたような表情をしたが、すぐにニコッと笑うとすぐにサニトリー様に向き直った

ま、まさかあの方は!!!


「レイリー、入学式中一体どこにいっていた」


「やっほー、ルーティーンさまー」


「貴様!!!」


レイリー・マーガネット様だ!!!


レイリー様はサニトリー様同様、第二王子の幼馴染みで上級貴族

まるで太陽の化身とも言わんばかりの見事な赤い髪を持っているため一見意志が強そうに感じるが、真逆に優しげな瞳をしており思わず抱きしめたくなるようなギャップの持ち主で、サニトリー様にも引けを取らないイケメンである

もちろんこの方にも、ファンクラブが存在しており、ちなみに私は会員No.11です(ドヤ顔)


ここだけの話なのだが、実はレイリー様のファンクラブ会員はサニトリー様のそれよりも少ない

理由もちゃんと分かっている

それは、


「は?貴様ってなに?僕そんな名前じゃないんだけど?」


それは、よくわからないところで突然キレるです

あ、言ったそばから


この突然キレるてしまうことから彼のファンになる人は以外と少ない

そして一度キレてしまうとなかなか機嫌を直してくれないのだ


「あ、いやそれは、」


「ただの言い間違えだ。な、オーガス?」


「ん、そうなの?」


「あ、あぁ」


「じゃあ仕方ないよねー」


なにっ!!?

機嫌を直しただと!!

せっかくご機嫌斜めのレイリー様を見れると思ったのに!!


あまりにもコロコロと機嫌が変わっていくため周りの生徒達はついていけない

そんな中、声をかける人物が現れた


「感動の再会は終わったのかな?」


担任の先生だ


「ルーティーン君には色々と聞きたい事があるけど、とりあえず途中になってる自己紹介を先に済まそうか」


あまりにも状況がポンポン変わっていくために忘れていたがまだ自己紹介の一人目である


「とりあえず、さっき騒いでたそこの2人、立っててちょうどいいから自己紹介してください」


先生に促され、サニトリー様とレイリー様はお互いに目を合わせると先にサニトリー様が口を開いた


「私の名前はオーガス・サニトリーです、どうか皆さんよろしく」


そして見惚れるくらい綺麗に頭を下げ、また頭を上げた時にニコッと微笑むまれ思わず息を呑む

ハッ、いかんいかん

私はレイリー様一筋だ!!


「僕の名前はー、レイリー・マーガネットだよー、よろしくー」


レイリー様は自己紹介をしながら目元にピースを持っていき、バチコーンとウインクを決める

サニトリー様の自己紹介のせいで気が緩んでいたところにカウンターでアッパーを食らった

鼻から幸福の赤い象徴が出そうになったので、急いで鼻を抑え教室を出る

そのまま、トイレまで向かおうとしていると、同志がいた

お互いに頷くと、一緒に走っていった


こうして私は友ができた


私はこれからこのクラスで無事に過ごしていくことが出来るのだろうか

先行きが不安です

またまた長くなりました


次はどんな話にしましょうかね

まぁ決まっていますが


拙い文章ですが、ぜひ評価よろしくお願いします

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