《小話》幼き日のバレンタイン
バレンタインですね
小話書いてみました
それより本編進めろって?
ごもっともです
これは遡ること10年前
る「ふむ、今日はバレンタインか。ならば、本格的に作るために原料であるカカオとやらを現地まで取りに行くか」
こうして、
俺は本物のチョコレートを求め旅に出
お「行かせませんよ!」
れ「あははっ、がんばれー」
ーーオーガスが現れた!
ーールーティーンの逃げる!
ーーしかし回り込まれ、オーガスの縛り上げる!!
ーーレイリーは笑っている!!
る「何故だ!ちょっとそこまで行くだけだぞ!!」
お「黙りなさい!!全く、いい加減にして下さい。毎回毎回イベントがある度にいなくなるあなたを搜索する騎士達の身にもなって下さい。大体あなたは自分の立場をいつになったら理解するのですか。」
れ「ルーティーンさま、どんまーい!あはははっ!」
俺達をミノムシ状態にしてエンドレス説教を始めるオーガス
いつもならここで泣き寝入りしてしまう所だが今日はいつもとは違い作戦がある
作戦は至ってシンプル『目には目を、力には力でねじ伏せろ大作戦☆彡』要するに強行突破だ
幸いにも今俺が縛られているのは何の変哲もないただの縄だ。これくらいなら身体強化魔法で引きちぎることが出来る!
自由になったらそのまま全力で逃走だ
ふふふ、オーガスのヤツめ油断したな
俺の勝利はもう目の前だ!!
お「所で殿下」
る「!?...なんだ」
いかんいかん、突然話しかけられて少し驚いてしまった。集中しなければオーガスに勘づかれてしまう
現に今もジト目で見られている。
お「まぁいいです。それよりもそんなにもチョコレートが食べたいのでしたらこんな事もあろうかと俺が作ってきました。どうぞお納め下さい、チョコレートケーキです」
そして、身動きが取れない俺の目の前にそれは現れた
ーー野生の魔王、サタンポイズンケーキ(チョコ)が現れた!!
ん?魔王?ポイズン?
野生の魔王って何?魔王って野生だったの?しかもなんでケーキに魔王って付いてんの!!これただのケーキじゃないの?!それにポイズンって、何で?!俺、毒殺されちゃうの?!
というか、コイツは真顔でなんていうもん出してくるのだ!!
お「殿下は現在身動きが取れないので失礼ですが私が直接口までお運びしますね」
ジュワッ
そしてケーキから絶対にフォークが刺さる音ではない、何かが溶ける様な音が聞こえた
お「さぁ、どうぞ」
れ「ルーティーンさま.....グッバイ」
る「ちょっと待ってくれ、レイリー!俺を見捨てる気か!!」
れ「すみません俺もまだ命は惜しいです。なので1人で逝って下さい」
る「おい、急に真面目になって怖いことを言うムぐぅっ!!」
俺がレイリーと話していても容赦なく突っ込まれたフォークとその上に乗った劇物
その劇物を舌が味覚を発揮した瞬間まず吐き出そうとしたがあまりのものに吐き出すことすらできずそのまま俺は意識を失った
そしてその後、目が覚めた俺がいたのは何故か医務室で、医者からは拾い食いは辞めるようにきつく言われたが何故そのようなことを言われるのか分からなかった
どうやら俺は断片的に記憶が飛んでいってしまったらしい
何を忘れてしまったのかは分からないがとりあえず生活に支障は無かったのであまり気にしなかったが、あれからオーガスが料理を持っていると何故か冷や汗が止まらなくなったり、そんな俺を見てレイリーは笑い転げていた
一体俺は何を忘れてしまったのだろうか?
いつか思い出す日が来るのだろうか
いや、世の中には知らない方が幸せな事もあるよな
ルーティーン様は結局記憶を思い出す事はありませんが、レイリー君からどんな事があったかを教えてもらうことが出来ました
教えて貰ってもパッと来ないルーティーン様ですが、話と自分の症状から納得はしています
これがサンドイッチに繋がるんですね(笑)