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トイレにいってなぜ異世界  作者: ラード
勉強編
3/5

3話 イスカと俺の魔法勉強

イスカにこの世界のことについて教えてもらった次の日、俺は昨日イスカと話していた部屋で、寝ていた。どうやらここが俺の部屋ということらしい。ふと俺の枕もとをみるとこんな手紙が置いてあった。


『王立魔法図書館で待ってます。10時に集合です。道はあえて教えてません。自力で探してください。がんばってね♡

あと、それとね、時間に遅れる悪い子は死刑です♡(笑)

ユートの友達のイスカより』


なんかいくつか可笑しなことが書いてあるような気がするけど気のせいかな?

それに俺、ここに来てまだ3日なんだけど。

それなのに道を教えないって可笑しいよね?うん。絶対可笑しいよね。

極め付けに、死刑です(笑)ってなによ。

イスカさん、殺るきまんまじゃないですか。

この人ドSなんじゃないですか?



フフフ、いいだろう…


この俺に挑むなど160年早いわっ!


「待ってろよ、イスカァァァァ!」




この一連の行動をドアの隙間から覗いている人がいた。

それは、イスカの妹リーヤとメイドのマリンだった。


「ねーねーゆーしゃさまどうしちゃったのかなー?へんなクスリでもやったのかなー?」


「リーヤ様、あまり勇者様を見ない方がよろしいかと。教育に良くないと思われます。」


「へーきょーいくにわるいんだー!」


「はい、そうです、お嬢様。」











ふふふ、みなさん今、俺はどこにいると思いますか?

そう、今俺は王立魔法図書館の目の前にいるのだっ!!ふははは!!


残念だったなイスカ、街に出て、そこら辺にいる人に聞けば一発なんだよ!

ざまーみろぉぉぉぉっっ!

そして俺は時計を見た。

時間は9時半、恐らくイスカは中で待っているのだろう!

俺はドヤ顔で王立魔法図書館の扉を開け…


「お、勇者どの! そこにおりましたか!」


「あん!?」


「姫様から聞きました。勇者様が私と剣術の稽古をしたいとのことを!」


「ナニイッテンダ?」


「ですから、今から私、この城内警備隊隊長の私、ゴルドと稽古しましょう!さぁ一緒に城に戻りましょう!」


そう言って俺の襟を掴んできた。

もちろん抵抗はした。

だが、警備隊だけはある。

筋肉が凄まじい。 思わず見惚れてしまう。


べっべつにホモというわけじゃないんだからね!?


「さぁ、一緒に帰りましょう!」


俺は引きずられながら城に戻された。


イスカァァァァ覚えてろよぉぉぉ、ぐすん。












フフフ、ようやく辿り着いた。

この王立魔法図書館に!


思えば数々の邪魔が入った(恐らくイスカのせい)


だが俺は屈しなかった。これは称賛に値するだろう。

俺は時間を確認した。

時間は16時だった。




「うむ、遅れた」


誰のせいでこうなったのか。あいつだ。

もう一度言おう、誰のせいでこうなったのか

あいつだ。


俺はそんなことを考えながら図書館の重い扉を開けた。




「す、すげぇ……」



まずこの建物は五階立てで木造建築だ。

そして、まず入ってすぐ左右に本がぎっしり詰まった棚がいくつも並んでいる。

その一番奥に螺旋階段があり2階があるという構造だ。もちろん2階、3階も本でぎっしりだ。

また木の匂いもして森の中でいるようで、落ち着いて本を読むことができそうだ。

ちなみに真ん中には丸い机がいくつも置かれていて本を読むスペースがある。

そしてそこに俺の探していた悪魔(イスカ)が座っていた。

いつものドレス姿と違いフードで顔を隠していた。


まぁ当然っちゃ当然だよな。

一国のお姫様がこんなとこにいたらだめだもんな。

俺は独特のオーラとかで気づけたけど。ドヤッ


ということで俺はそいつのとこまで行くことにした。



「おい!」


「あら、よく気づいたわね」


「お前色々仕組んで…」


「そーいえば、今、何時かしら?」


「俺の話を聞けっ!」


「何時かしら?」


「俺の話を聞いてください、お願いします。」


「何時かしら?」


「16時です…」


「もうっ!私は今プンスカです!レディを待たせるなんて許せません!そんな子にはお仕置きです!」


そう言って俺の目の前に来た。

そして俺を上目遣いで見た。

俺の身長が178だから、イスカは丁度俺を見上げる形になった。


「えいっ!」


ブスっ


一瞬俺の思考が止まった。

何が起きたかって?

そりゃ…………





イスカの人差し指と中指が俺の両鼻に入ってんじゃぼけぇぇぇぇぇっっっ!!



「えいっ!えいっ!えーい!」


ブスッブスッ


「やめっやっやめっ!!」


しばらくやられていると鼻から血が出た。


「ふースッキリしたわ!」キラキラ

そう言ってイスカが席に戻った。


「なにがスッキリしただ!この悪魔、鬼!」


「さて、今日学ぶことは精力の属性です。」


「無視かよっ!?」


俺もとりあえずイスを引いて席に座った。


クソっ完全遊ばれてるな俺…

また反抗すると鼻に攻撃されるから今は反抗しないでおこう。

でもな、俺は諦めたわけじゃない!

覚えてろよっ!

ちなみに今、俺の両鼻にはテッシュが詰まってます。


「ではまず属性からいきましょう。属性は火、水、風、土、闇、光の6属性があります。

ちなみにこれは精力に限らず、魔力、聖力にも同様です。」


「ふむふむ」


「次に詠唱です。詠唱は精力で魔法を発動するには欠かせないものです。

例えば 『水の精霊よ我に力を与えたまえ、敵を狙い撃て、ウォーターボール』こんな魔法があります。

まず、始めの水の精霊よ、という部分は自分が今から何の属性の技を発動するのか、ということを精霊に伝える働きがあります。これがないと精霊はケチなので魔法が発動しません」


なるほどね。地味に精霊をdisったことは触れないでおこう。


「ということは火属性の魔法を発動したい時は始めを火の精霊よって言葉に変えればいいのか?」


「そうです。次に後半の部分ですが、ここは人によって様々です。起こしたい現象を想像しやすい言葉を入れるのがベストですね。

実際にやってみたそうな顔をしてますが、ここは図書館の中です。やるのは勝手ですか、自己責任でお願いしますね!」


「黙れ、そんなこと分かってるわっ!」


「ふふっ、次はステータスについてです。」


「あーあれね、ゲームによくあるやつか!」


「ゲーム?よく分かりませんが、まずは目を閉じて、ステータスと念じてください!」


ほう、やってみるか。

俺は目を閉じて念じた、ステータスステータスステータス……


名前: ユウト ヤマシタ

性別: 男

レベル:1

HP 1000

精力 3

魔力 10000

聖力 10000

特殊スキル

称号

勇者、イスカの友達



何だこれ。

俺って人間だよな?ならなんで精力がこんなに低いんだ?わけわからん。

もっと分からないのが、魔力と聖力の異常な数値、確か人間にはないんだよな?

じゃぁ俺のこれは何?

考えても仕方ないな。

俺は目ををゆっくり開けた。


「どうでしたユートさん?」


「何か色々ぶっ飛んでたわ。」


「?」


イスカが不思議そうに首を傾げた。


「何か精力の値が一桁だったわ。」


「ひっひひひ一桁!?!?」


おい、その残酷そうな顔やめろ、俺が傷つく!


「で、何かまずいのか?」


「まずいもなにも、ユートさんって本当に勇者様ですかー? いくらなんでも一桁ってねー

精霊に嫌われすぎです!」


なっ!勇者な俺にそれは失礼だろ!


「とゆーかイスカも精霊を馬鹿にしてるから嫌われてるんじゃねーのか?あん?」


「ふ、ふふんだ!私はせ、精霊と仲良しに決まってます!」


「あれあれー?イスカさんやー、動揺が隠しきれてませんなー?」


「ムッカムッカ、私怒りますよ?いいんですかー?」


「ハッやれるもんならやってみろ!」


するとイスカがヒールの付いた靴でかなりの力で俺の足を踏んだ。


「痛ってぇぇぇぇぇぇ!!!バカっ痛ぇぇぇぇぇだろー!!」



「私を怒らせた罰です!」



こうして今日の楽しい?イスカと俺の勉強が幕を閉じたのである。



















表現しきれません(笑)

誤字があれば教えてほしいです(笑)


この物語での時間は地球と同じです。

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