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トイレにいってなぜ異世界  作者: ラード
勉強編
2/5

2話 説明

う、うう…


目が覚めると壁画が描かれている天井が目に入った。

あれ?ここどこだっけ?俺は慌てて身体を起こした。どうやらベッドに寝ていたようだ。

いや、でも俺って確か王様たちと会ってたはずじゃ…



うーむ、何か見てはいけない物を見た気もするが思い出せん。

まっ、いつか思い出すだろ!

俺はベッドから足だけを下ろして周りを確かめる。


まずここがどこかだけど俺にはさっぱり分からん!

それにしてもだ。この部屋、一体どんだけ金かけてんだ?


かなり部屋が広い。俺のアパートが六畳間だったから、大体それの10倍ぐらいの広さかな。

次に目に入るのがドアの前にあるライオンの石像だ。

綺麗に石を彫って作ってある。

天井を見るとシャンデリアがあった。

しかもよく見るとダイヤモンドらしき物が使われているみたいだ。

そして、室内には冷蔵庫もある。


まじかよ…ここはホテルか何かかよ…




しばらく部屋を見ていると誰かが入ってきた。


「あら、勇者様!起きましたの!」


やけに馴れ馴れしい。

でも嬉しい!こんや美人に話かけられるなんて!


「あ、はい、えーと、あなたは確か…」


やべ、誰だっけ…


「イスカです!」


「あ、そうでした、そうでした!」


「あのーもしかして、もしかしてですよ?私のこと忘れてた、とは言わないですよね…?」


なんか怖いんですけど。顔は笑ってるよ、うん。でもね、なんか目が笑ってないんだ。

うん、まじ怖い。


ここはとりあえず言い訳を…


「お、憶えてますよ!お、俺は一度聞いた人(女性限定)の名前は忘れませんよ!」


ふふふ、もちろん嘘ですよ。

てへぺろ☆


「本当ですかー?」


イスカがジト目で見てくる。

ちょー可愛いー!


「ふぅ、もういいです勇者様。そういえば、勇者様の名前をまだ聞いていませんでしたね?教えてもらえるでしょうか?」


OKOK!

いいともー、教えてやるぜ!


「俺の名前は山下悠斗、悠斗って呼んでください!、あと様付けで呼ばなくていいですよ」


「ユートさん、でいいですか?」


本当はさん付けもいらないんですけどね!

まぁいいや!


「いいですよ、あと普通の話し方で構いません。なんかこの話し方をされると堅苦しいというか、なんというか。」


「あ、はい!分かりました!では、こちらからも話し方を普段通りにお願いするけどいいですかー?」


「分かりまし…分かった。じゃあこの話し方で。」


「ふふ、友達になった気分ですね。」


「え?もうすでに友達じゃなかったの?」


「あら?」


イスカは不思議そうに首を傾げた。


「だってさ、敬語を使ってたって言っても、仲良く喋ってたじゃん?それってもう友達認定してもよくないか?」


「ふふ、ユートさんは面白いことを言うのね。私は立場上、友達といえる人があまり出来なかったの。今のユートさんの言葉を聞けてすこし嬉しいわ。」


少し顔を赤くしてそう言った。


「そりゃどういたしまして!」


俺はあんまり女の子と喋り慣れてないから、こんな返ししか出来ないけどね。





「……」



「……」


しばらく何故か沈黙した。

いや、そもそも向こうも友達が少ないみたいなこと言ってたしね、俺も女の子とは慣れてないし当然そうなるわな!


仕方ねぇ、ここは俺のトークテクを見せつけてやるか!


「あ、ああああの、こ、ここの世界に、つ、つついて、説明、して、くれないかっ」



フッ、決まったぜ!







決まったぜ、じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

やべ、やらかした、あーだめだ、俺が女の子に慣れてないのが暴露ちまう!

落ち着け、俺、状況を見ろ、今目の前にいる人は姫、王妃だ、心も広いはずだ。


「あ、あのユートさん?」



いや、心が広いとは限らないじゃないか?

人は見た目や地位にはよらないとも聞く。

広そうに見えて実は狭い、このことも想定して動かねばならない。

だったらどう動く?選択しは3つだ。

1.なかったことにする

2.俺がこんな人間だと認める

3.逆ギレする


「ねぇユートさん?…」


まず1の選択肢だが、これは一種の逃げなんじゃないか?俺のじっちゃんも言ってた。日本男児はどんなときでも逃げずに立ち向かわなければならない。


うん、そうだねじっちゃん!俺は逃げねぇえ!だから1は却下だ。


「ユートさん……」プルプル…


次に2の選択肢だが、これは負けを認めると同じじゃないか?それは俺のプライドが許さん。残る選択肢は3のみか…


「ユートっ!!」


「!?」


「人の話、聞いているんですか!?まったく!何回も話掛けているのに反応無しなんて、悲しすぎます!」


「ご、ごめん、悪かった。」


「もういいです、えーと、この世界についてでしたよね?」


「おう!」


「えーと、まずこの世界は大きく分けて3つあります。まず私達人間、つまり人族ですね。それらが住んでいるのが人間界です!」


「つまり、ここに住んでいるのが人間界と?」


「はい、その通りです。ちなみに人間界には3つの王国がありまして、ここがレグルト王国です。残り2つがシトラース王国と、エルラット王国です。」


「うむ 分かった!」

「次に魔界です、そこには悪魔、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、まぁ簡単に言うと魔族が住んでいます。これからユートさんに倒してもらう魔王もここにいるわけですね。」


「ふむ」


「でもどうにも魔族ばかりが悪いという気がしないんですよね私は…」


「なんだそりゃ」


「まぁそのことは今は置いておきましょう。最後に天界です。ここは空中都市だから、あんまり詳しく分からないのですが、天使、神、ドラゴンなどがいると本に書いてありました!

ざっとこんなものですが、分かりましたか?」


「分かった、それで、天界の場所は分かった、なら魔界はどこにあるんだ?」


「人間界のずっと西にいった所です。つまり人間界と魔界は隣接しているわけなのです!そのため領土拡大のために戦争が起こります。だから勇者の力も必要になるのです!」


「うむ、分かった。で、勇者勇者言われてるけど、俺に何か力でも備わってるのか?」


「はい、そのはずです、大抵は異世界から来た人は莫大な力が備わってると聞きます。」


あーそれな。俺も聞いたことあるわ。

これがテンプレってやつね。


「で、俺にはどんな力があるんだ?」


「そーですねー、まずは力について説明しますね!

まず人族が使う力を精力、魔族が使う力を魔力、天界族が使うのが聖力と言います。」


「ふむ、つまり俺の力は精力となるのか?」


なんか響きがエロいな。

このことは言及しないほうがいいな。


「はいそうです。次にそれぞれの力の特徴です。一般的に強さは魔力>聖力>精力の順ですね。

どういうことかと言うと、例えば同じファイアーボールという術を使ったとします。

すると、精力で使った術より魔力で使った術の方が強く発動します。そういうことです。

また、魔力は主に攻撃術に補正がかかり、聖力は防御、回復術に補正がかかり威力が上がりますね。」


「あー分かった。だが、その話を聞くと、どうも精力の良さがないんだが…」


「精力はそもそも精霊や妖精から力を借りて行使します。だから体に備わっている魔力、聖力に比べて弱いのです。

だからここを使うんですよ、ここを!」


イスカが指で頭を指した。


「頭?」


「そうです!頭です!私達人間はこの魔力、聖力の絶望的な差を埋めるために、色々開発してるのです!

これを見てください!じゃーん!」


イスカの指に不思議な指輪がはまっていた。


「なにこれ?」


「ふふ、これは精力強化指輪です!これを付けると精力が3倍になるのです!」


エッヘンっと胸を張った。

すると、大きなパイもぶるんぶるん震える。



まったくけしからん!俺の精力も3倍よ!



そうやってくだらないことも考えながら説明を聞き、2日目が終わった。











上手く書けたかなー?

書けてたらいいなw

ちなみに俺は国語の成績はあまり良くなかったですw

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