【資料4】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第2話
AIくんやらかしポイントその3。
致命的な文章リズム。
地の文と会話文の割合が極端に偏っています。
これではまるで2000年代初頭に流行したケータイ小説ですよね。
それが悪いとは言いませんが、私が参加した企画はライトノベルが求められるものだし、主流の小説投稿サイト自体もライトノベルや一般エンタメ小説であることが求められます。
ケータイ小説やライトノベル、一般エンタメ小説など、日本語における小説の書き方の分類をAIくんは理解できていません。
求められている場所で求められているものが書けない。
これはかなり致命的な欠点と言えます。
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「ねえ、武藤くんってどんな人?」
それは、昼休み、教室の窓際に座りながら、愛花にふと聞いた言葉だった。
契機は――まあ言うまでもないけど、“雨鏡”。
あたしがあの儀式で見ちゃった、最悪の未来。
それを回避する方法が“鏡に映った相手”に接触すること。
で、映ってたのが武藤清彦。
……なのに、あたしは清彦のこと、正直、よく知らない。
「えー、清彦?うーん、なんかよく分かんない男子じゃない?」
と愛花はポテチをつまみながら言った。
「誰とでも普通に喋るけど、あんまり自分のこと話さないよね。陽キャとも仲良くしてるし、陰キャともゲームの話してたりするし…偏見ないタイプ?」
なるほど。
クラスのどこにも属してない不思議なポジション。
どっか浮いてるような、
でもちゃんと地に足ついてるような。
あたしとは逆だよね。
いつも目立ってるし、輪の中心じゃないと不安になるし。
「でさ、清彦って、彼女いるの?」
「聞いたことないなあ。特定の女の子と噂になってるの見たことないし」
よし、狙える。
てか、鏡に映った時点でもう“狙え”って話じゃん?
いける。
いけるわこれは。
鏡の運命も、あたしの直感も、全て一致してるってことで。
その日の放課後。
あたしは思い切って清彦を呼び出すことにした。
場所は屋上。
夕方の柔らかい光がコンクリートに溶けてて、風がちょっとだけ制服のスカートを揺らす。
「……で、何?」
と、現れた清彦。
やっぱりあたしのこと、ちゃんと覚えてるよね。ふふん♪
「えっとね……」
一拍置いて、あたしは深呼吸した。
このセリフ、一回は言ってみたかったんだ。
「宿木琴乃って、言えば分かるよね?」
「まあ、名前は」
「そ、だから――付き合ってくれない?」
どうよ、この展開。
屋上で夕暮れの告白とか、マンガすぎるでしょ!?
しかもあたし、今まで男子の方から言い寄られてばっかだったから、自分から告白するの初めかも?
当然、答えはYES。って思ってたよね。
モテてる女のあたしが告白したら、誰だって断る理由ないって。
なのに――
「悪い。俺、そーゆーの興味ねーわ」
「……え?」
ちょ、待って。
今、何て?
興味ない?
え?
嘘でしょ?
え?え?え?
あたしは言葉を失って、口ぱくぱくしてるだけになってた。
屋上の風が少し強くなって、あたしの髪が舞った。
なんなのこの演出。
あたし振られてるの?嘘でしょ?
「……ちょっと待って。あたし、嫌いなの?見た目とか、言動とか、なんかムカついた?」
清彦は静かに首を横に振る。
「そういうんじゃないけどさ。束縛とかされるの嫌だし、外見だけでアピールしてくる子って、なんか他の美点ないって言ってるようなもんじゃん」
「……っっ」
それ、言っちゃう?
言っちゃう?
あたしの努力とか、高校デビューとか、全て否定してない?
「あと……琴乃ってさ、好きでもない男子と付き合えるタイプなの?」
図星。
鏡が見せてきた運命を信じることで、あたしは告白した。
でも今言われてることって、“自分の好きって気持ちがないまま付き合えるかどうか”ってことでしょ?
それって、鏡の未来にすがっただけのあたしの本音を完全に見抜かれてる。
「……」
何も言えなかった。
ギャルってさ、心に余裕あるように見えるけど、まさか“言われて痛いこと”にノーガードだったなんて。
あたし、清彦のこと――全然読めてなかった。
「それだけ?俺、もう帰るわ」
スタスタと、屋上の階段を下りていく。なんの余韻も、なんのキラキラもない。
あたしが一歩踏み出したと思った恋が、秒速で終了する音がした。
風だけが残ってて、
空はちょっとだけ赤く染まってて。
いつもなら“エモい~”ってインスタに上げてる景色なのに、今は……こんちくしょうって感じ。
「な、なななななな……何なのあの男っ!?!?!?」
屋上で叫ぶしかなかった。ギャルとしての尊厳が吹っ飛びそうだった。
……でも、もう一度鏡を見直してやる。
絶対に“逆転”してやるから!
あたしだって――あいつを攻略して、未来ひっくり返してみせるんだから!
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・未来予報は、雨のち恋!!
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