第4話 AIくんは文章のリズム感がない
さてさて、どんどん行きましょう!
AI小説が使い物にならない理由3つ目!
それは――
・文章のリズム感がない
これ小説を書いたことがない人からすると、「ちょっと何言ってるかわからないです」と思うような項目ですけど、小説執筆における重要項目なんです。
地の文、会話文、情景描写、行動描写、文章と文章の間―― 出版経験のあるプロの小説ってこれらの足し算引き算がとても上手いんですよ。
・必要な文章といらない文章を取捨選択する。
・読者の満足感をより盛り上げるためそれらの配置を工夫する。
・文章の両間にあえて空間を作ることで言葉のメッセージ性を高める。
こういった技術を詰め込んでいるのが市販されている小説なのですが、 AI小説はそれができません。
なぜなら文章リズムというものは非常に言語化しにくいものであり、経験によって蓄積&練磨されていくもの。
膨大なデータを分析して作品を出力するAIくんとは致命的に相性が悪いんですよね。
だってそもそもの『膨大なデータ』が存在しないんですから。
いくら書かせてもここを理解しない限り、 純粋なAI小説がプロ水準に達成することはないでしょう。
小説そのもののデータは膨大ありますけど、考えることができないAIくんは取捨選択ができず、小説ではなく『小説っぽい何か』しか生み出せない。
私がAI小説は使えないと考える理由その3は以上となります。
次が使えない理由ラストなので、もう少しマイナス面にお付き合いください。
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こんなの書いたりしています。
【ラノベ】
・逃奏劇リアクターズ 阿頼耶識冥清の非日常 (MF文庫J)
・突然ですが、お兄ちゃんと結婚しますっ! そうか、布団なら敷いてあるぞ。 (MF文庫J)
・この男子校には俺以外女子しかいない(MF文庫J)
【漫画原作】
・クラスの陰キャブス?...実は超美人コスプレイヤーだった。 みんな知らずに馬鹿にしてるけど。(シリウスKC)
【漫画動画脚本】(敬称略)
・漫画エンジェルネコオカ
・カノンの恋愛漫画
・結城アリス
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