死に場所を探して
西暦XXXX年
世界には「邪心連盟」という勢力が規模を拡大していた
邪心連盟は完全なる自由主義を掲げ生物の本能の解放を世界に広めていた
それに対抗するため世界はヒーロー連合を結成、そして元日本の高天原帝国は完全中立の立場を貫いていた
しかし、高天原国内での国民意識がヒーロー連合に協力すべきという意見が高まりヒーロー連合に加盟を宣言
そして物語はヒーロー兵士を育成する「英雄育成機関」から始まる
そこには高天原出身の青年 葦船 捨がいた
高天原出身 男性 20歳 身長185センチ 体重78キロ
天神真楊流と躰道を学習
能力は幻惑系を発現
書類にはそう記されており機関のトップ ヨシフ・ドラグノフは捨を見つめていた
「ようこそ葦船くん、英雄育成機関は君を歓迎する」
ヨシフは笑顔で話す
捨は無表情
「同期たちと切磋琢磨してくれたまえ」
捨は答えず部屋から出ていく
捨は廊下を歩いて外の景色を見回す
反対側から少女二人が歩いてくる
「緑ちゃん寝坊だよ~」
「ごめんごめんアリス、今度から気をつけるって」
「今日は部隊編成の日なんだよ~」
楽しそうに喋り通り過ぎていく
捨は背小さいほうの少女に目をやる
あちらは気づいてない
(同族だと思ったけど気のせいか・・・)
景色に視線を戻す
人口的に増やされた草木に目を向け捨は想う
(ここなら死ねるかな?)




