表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: いあっち
第一章 異世界&冒険者
8/80

8.道中

2021/2/2 加筆訂正を行いました。




 俺と愛花が先導で森を抜ける道を歩いて行く。今度こそ特に問題もなく森を抜けることができた。

 

 森を抜けると遠目に城壁のようなものが見える。城壁と言うには些か色が明るすぎる気もするが。黄色の城壁なんて見たことないぞ。

 あれじゃあ逆に動物や魔物を集めてしまうんじゃないのか?



「二人とも、ここがどこだかわかる?黄色の城壁みたいなのが見えるんだけど……」



「黄色の城壁……もしかしたらシューバの街かもしれません。ローエイ王国の大都市の一つで黄色の城壁が有名なんです。もっとも王都では無いのですが」



 ローエイ……イエローのアナグラム?


 いやいや、日本人が俺達以外にいるとは思えないし考えすぎか。たまたまだ。



 ……俺と愛花がここにいる以上、他に日本人いないとは言い切れないか。

 ま、それは今考えていても仕方がないな。



「ローエイ王国、シューバの街か」



 この世界に来てから初めての都市だ。

 どんな街なのか楽しみだな。



「ねぇ海斗。私達身分証とか持ってないけど入れるのかしら?」



 ……完全に身分証のこと忘れてた。


 ど、どうしよう。門前払いとか最悪なんだが。



「それならきっと大丈夫だよ。門で仮証明作って貰えるはずだから」



「そうなのか?なら問題ないかな?」



 たぶん、どうにかなるのだろう。いやなってくれ。

 



 歩いている間は暇なので気になったことを聞いてみる。



「言いたくなければ答えなくていいんだけど、何で奴隷になったの?」



「ちょっと海斗!それは……」



「大丈夫です愛花様。私達は口減らしで売られただけなので」



「そーそー。今年は不作だったからね。私達辺りの年齢の子から口減らしで売られていったんだよ」



「そっか……。ごめんな、辛いこと聞いたな」



 俺は今結構踏み込んだことを聞いた。にも関わらず悲しむ様子がないというのはこの子達の心が強いのか。はたまた、それ以外の理由があるのか……。


 それはまだ聞くべきではないな。



「いえ、大丈夫です。前々からある程度覚悟していましたから」



「年々不作になっていったもんねー」



 聞くべきではないとか思っていたら自分達から教えてくれました。


 それにしても年々不作に……?

 それって連作障害じゃないのか?

 

 いや、同じものをずっと作っていたと言われたわけじゃないしここで言っても無駄だろうから黙っておこう。



「あれ?じゃあなんで二人はあの森で倒れていたのかしら?売られたのならどこかそういうお店にいるんじゃないの?」



 おっと今度は愛花か。

 だが確かにそれは気になるところだな。



「はい。初めは奴隷商のお店に居ました。そして運良く姉妹で揃って買ってもらうことができたのですが、暫くした後、お前達は仕事ができない役立たずだって言われて捨てられたんです」



「その後は川の水飲んだり雑草食べたりで何とか生き延びていたんだー」



 随分と酷い境遇にいたんだな……。

 それでも生き延びるとはこの子達逞しい。俺ならすぐに諦める自信があるぞ。


 あれ?でもまだあの説明がされていない気がするけど……。



「睡眠はどうしてたの?見つけた時は凄いクマが出来ていたわよ?」



 そう、そこだ。

 睡眠について何も言われていない。

 どうやったらあんなクマが出来るのやら。



「夜は二人で交代して見張りをしていたんです」



「本当は同じ時間ずつで見張り交代をしたかったんだけど、私の体が持たなくて早く寝ちゃったせいで結局サーねぇに負担かけちゃったの……」



「ミーちゃんが倒れるよりはずっとマシよ」



 ほう。つまりサーシャは体力の少ないミーシャを出来る限り休ませようとしていたが、結局自分も体力に限界が来て倒れてしまった、ということか。



「でも結局二人とも体力が切れて倒れちゃったのね?」



「「はい……そうです……」」



 今さっきやった俺の名推理(ただの予想)は当たっていたようだ。



「なら、今日中に街についたら宿をとってゆっくり休みましょう。いいわよね?海斗」



「もちろん」



 俺や愛花が徹夜とかならまだ分かる。

 ああ思い出す。テスト前のあの地獄の追い込みを……。本当に何で中三で三角比の応用までやらなきゃならんのか。あれ高校範囲だろう。


 と、それはまた今度話すとして。この子達が徹夜、もしくはそれに近いことをするのは認められない。成長盛りの時はしっかり寝ないとダメだ。



 ……俺達のことは気にしたら負けだ。



「ありがとうございます」

「ありがとうございます!」



「よし!そうと決まればもうちょっと頑張って歩くか!」



 どうでもいいことを考えていた俺の頭の中を落ち着け、元気が出るように大きい声を出す!



「ええ!」

「「はい!」」



 その勢いで俺達はローエイ王国シューバの街を目指して歩いていった。


もし面白いと思ったら評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ