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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第二章 王女と公爵令嬢とエルフからの救援要請

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72/80

72.持ち物検査の時間です!

お待たせしました。




「持ち物の確認って言っても、何も変わったことはないと思うけどなぁ」



「言い出しっぺが何言ってるのよ」



「俺は伝えただけだから!あくまで伝言だから!!」



 そう、決して俺が言い出したわけではない。 

 だから愛花、言わせてもらうぞ。



 俺は無実だあぁぁー!!!



「確かに、海斗さんは伝えただけですわね」



「分かってくれるのか!?アリスよ!」



「当然ですわ。そんなことより、海斗さんはまだ本調子ではないのですか?いつもよりうるさ……騒が……コホン、賑やかですが」



 本音が出てますぜ王女様。



「いや、うん……ごめん。普通じゃあり得ない経験をしたって思うとちょっと興奮した」



 さっきまでは伝えないといけないことがあると思っていたから多少は冷静になれていたが、やるべきことをやった今、なかなかの超常現象に見舞われたと思うとどうしても興奮する何かがある。


 そもそもこの世界に来ていること自体が超常現象ではあるが、そっちはもう受け入れた…………と思う。



「言いたいことは分かるぜ海斗。非日常ってのは、興奮するよなぁ」



「流石ウッド、俺の心の友だな!」



「やめろよ!照れるじゃねぇか、ハハハハ!」



 なんて雑談をしていたら………………ゾクリ………………。



「ヒッ!?」



 な、何だ、背筋に冷たいものが……?



「海斗?どうした?」



「いや、なんか、寒気が……」



「おいおい、風邪でも引いたか?」



「うーん、そんな感じでもないんだよな。何だろう?」



「……分からないなら、早く作業に取りかかれば良いんじゃないかしら?海斗?」



「ああ、そうだ……な!?」



 えっ、なんか般若が居るんだけど!?あれ!?俺は愛花に話しかけられた筈なんだが!?!?



「何?」



「え、えっと、何か怒ってらっしゃいますでしょうかです……?」



 うん、言葉がとんでもないことになったがこの際スルーだ。



「別に?」



「そ、そうですか……」



 絶対何でもないって顔じゃないんだけど……?しかも何でかウッドまで睨まれているし……。何かしたっけ?


 様子が変なのってウッドに心の友といった後からだよな?そこら辺で愛花の機嫌を悪くさせるようなこと言ったか……?








「鈍いですわね」

「鈍いですね」

「えと、ご主人様はもう少し、乙女心を学んだ方が……」

「私は平気だけど、愛花お姉ちゃんからしたらアウトかなー?」

「……鈍感……さん……?」



 


 後方女子組ー、聞こえてるぞー。


 鈍いってなんだし、乙女心難しすぎだし、というかミーシャならセーフな言動ってなんだ??



・~・~・~・



 若干の悶着があったが、その後気を取り直して本来の目的を果たした。



 あ、因みに愛花が変なことになったのは俺がウッドに心の友だと言ったことが原因だとか。


 


 いや、なんで???

 その後に俺と愛花は幼馴染でかつ友達だよ?と伝えたら機嫌を直してくれたが。


 何、もしかして俺に恋しちゃってる!?



 いやまあそれは置いておこう。どう考えても今やるべきはそっちじゃない。


 で、今やるべき本題の個々の持ち物を確認した結果、中々なことになった。

 まあ出るわ出るわ、見に覚えのない品の数々が。


 俺はいいよ。さっき解読不能な変なの出てるから。


 ……やっぱり良くはないな。うん。

 でもまた新しく何か出てきたわけじゃないから、ね?



 さぁ次!愛花!

 愛花の場合は新しく変なものが見つかったというわけではなく、変化したが正しいかな。


 皆さんは覚えているだろうか……あの存在を……。



「何これ?樹の鍵?天の鍵が無いってことは変化したってこと?」



「たぶんそうだろうな」



 そうです天の鍵もとい樹の鍵です。

 因みに俺達も忘れてました、はい。



「でも愛花お姉ちゃん、それどうやって使うの?」



「随分前から持っていたみたいな言い方でしたけど、その時はどうやって使ったのですか?」



 うむ。ミーシャとルーシャの疑問はもっともだ。

 

 だがな?



「分からないわね」



「何せ使ったことないしな」



「「え?」」



 こっちが「え?」と言いたい。だって本当に使ったことないし。



「そもそもこの存在に気付いたのって、サーシャちゃんとミーシャちゃんに出会った後よね」



「そこで二人に問題。愛花がこの鍵を使う場面は見た?」



「あ……」

「ほとんどの時間一緒に居ましたが、見てないですね」



 つまり使い方が分からないどころか、この鍵の存在の意義すら知らない訳だ。使わないものなんて普通は捨てるしね。

 流石にそれはやってないけど。



「ともかく、私からはこの鍵だけね」



「では次は私達ですわね」



「私達はこれです」



 次はアリスとルーシャか。


 二人が出したのは緑色の本。これは確か……



「ここに来る途中で読んだ本よね?」



 その通り。なんかの役に立つとかでここに来る途中馬車で読んだ本だ。


 でも外見に変化はなさそうだけどな……?



「そうですね。変化があったのは丁度馬車で読んだページです」



 そう言ってルーシャが開いたページを見て俺達は息を呑んだ。

 いや、この言い方は良くない。正しくは、俺と愛花が、だな。


 それもそうだろう。何故なら非常に見覚えのある文字、アルファベット(・・・・・・・)に変わっていたからだ。

 

 ただ。



「……愛花、これおかしくないか?」



「文法が滅茶苦茶……いえ、単語にすらなっていないのもあるわね」



 これだ。愛花が言ったように文法があっているわけでもなく単語が成立しているわけでもない。ハッキリ言って読めない。



「拾える単語だけ拾うか?」



「そうね。えーと、最初はkeyだから鍵ね」



「次はmagic?魔法か?」



「……いえ、そのちょっと後にsquareがあるから魔方陣じゃないかしら?」



「あ、本当だ。………………ちょっと待て。なら最初のkeyもholeがついてkeyhole、鍵穴?」



 こんな風に、解読に夢中になっていた俺達は気付けなかった。


 アリスが、ルーシャが、皆が、驚愕の目を俺達へ向けていることに──


 


夏休みは時間があるとか言ってたの、どこの誰でしたかね。(メソラシ)




言い訳はしません。ごめんなさい。更新頻度上げるように頑張ります。

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