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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第二章 王女と公爵令嬢とエルフからの救援要請

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60/80

60.乙女の変貌と謎

お待たせしました。




 何処の世界の誰でもいいから、今から出す質問に答えて欲しい。


 普通、貴族や王族が出掛けると聞くと何を想像するだろう?

 

 華美な装飾のある馬車だろうか?それとも、屈強な護衛だろうか?

 はたまた、実はお忍びですというのもありかもしれない。



 では、答え合わせだ。答えは……。



「さあ、行くよ!しゅっぱーつ!」



「「「「おー!!!」」」」

「おー……」



「なんでこうなった……」



 答えは王女と公爵令嬢がキャラ崩壊してかつ王族直属の護衛を一人もつれずにまさかの徒歩で出発する、でしたー!


 あ、影薄いけどリルもいるよ。最後の気の抜けた「おー……」が彼女の声だ。


 因みに最初の「さあ、行くよ!しゅっぱーつ!」を言ったのは愛花ではなくアリス(王女)である。尚、「おー!!!」の中にはルーシャ(公爵令嬢)も含まれている。さらにいえば、ここは王都の北門の外であり、王都はとっくに出ている。



 …………ホントになんでこうなったよ?



「あら、ノリが悪いわよ?海斗」



「その口調に違和感しか感じないんだが」



「ふふふ」



 今のもアリスである。

 こう、なんというか、普段とのギャップが凄いな……。



「もう、理由は話したと思うけど?」



 こっちはルーシャ(公爵令嬢)である。



「いやまあ、確かに話されて理解はしたけどさ」



 そう、なんで二人がこんな庶民みたいな口調になっているかは既に説明されている。その理由は大した物ではなく、移動中に王族とか公爵家だとバレると人が集まってきて面倒だからというだけのことである。



 あくまで表向きは。



 本当の理由はこっちだ。


 ーー諸君、アリスが一度死にかけていたことは覚えているかな?

 そう!俺達が初めて出会ったその時の話だ。では、そもそもあの時に何故二人が予定を早めて王都の外に出なければならなかったのかはちゃんと覚えているかい?


 ……覚えてない?


 そうか、覚えてないか。なら海馬か大脳皮質をいじくり回して思い出してから聞いてくれ。

 因みにだが、記憶というのは新しいものは海馬に、古いものは大脳皮質に保存されるんだとか。海馬と大脳皮質を修理した後に覚えておくといいよ。

 

 ーーこうやって一人でノリツッコミするといろんな物事を覚えやすいらしい。なんか寂しいが気にしたら負けかな。


 失礼、余談と煽りが過ぎた。でもこの時間で思い出してくれたかな?


 ーーその通り!王城とかいろんな建物に侵入した愚か者がいるから早く出なきゃいけなくなったんだったな。


 その愚か者がまた動き出したらしい。今度は城内で騎士と戦闘にまでなったみたいで、こりゃいかんとなった王様(アレックス)がとっとと王都から外に出す判断をしたんだとさ。


 とはいえ。華美な装飾のある馬車と護衛の騎士なんてつけていたら王族と大声に出して言っているようなものなので、あくまで冒険者の一員として出発するんだそう。

 

 そんでもって、冒険者があんな綺麗な言葉遣いをしていたら怪しまれるので今みたいな普通の人の話し方をしているって訳だ。


 あ、いい忘れていたけど二人の服装も冒険者らしく胸当てとその他簡単な装備はしている。武器は二人とも剣術を習っていたらしく長剣だ。

 さっき簡単な手合わせをしてみたけど二人とも強かった。

 

 アリスはスピード型、ルーシャは技術型って感じかな。



「あ、そういえばお父様…………父さんからこの本を預かってるわ」



 まだ慣れきってはいないらしくたまに丁寧な口調に戻ってしまう様子。俺としては丁寧な方に慣れているからそっちの方がいいんだけどな。


 ま、ここはお互いに時間が経てば慣れるだろう。



「ん?なんだ?」



 さて、手渡された本だが、表紙も裏紙も緑色の無地でなんのタイトルも書かれていない。一体なんの本だろう?



「あ、それって城の底に眠っていたあの本?」



「そうよ」



 あ、もしかしてあれか?アレックスが城の書庫から探しだしたとか言ってたやつ。



「これってあれ?城の書庫からあさり出したやつ?」



「正解~」



「ほおー。これがそうなのか」



 なんか、思ってたよりは地味だな。


 でもそういう重要な本って案外地味だったりするからこれでいいのか?


 とりあえず中を見てみよう。



「よく分からん絵が大量にあるな」



 星みたいな形に触手らしき物が生えていたり、木かなんかに魔方陣が書かれているのもある。


 何を表しているんだかさっぱりだ。



「…………あ、世界樹…………」



 そうしてペラペラとページを捲っていくと、ある部分でリルが反応した。



「これが世界樹なのか?」



 一見すると塔に見えるのだが。上の方に雲みたいなのがあるから余計にそう見える。



「…………うん…………」



 だがエルフのリルが言うからにはこれが世界樹なんだろう。



「あれ?おかしいわね。父さんはこれじゃない方を世界樹って言ってたわよ?」



 おっと?ここでアリスからの爆弾発言。



「確か、こっちのページに…………あった!」



 開かれたページには確かに先程の絵と同じような絵が載っている。



「んん?どっちが正しいんだ?」



 リルが言うんだから最初の方だとは思うが、同じようなものが二つもあればどちらが本当なのか気になるところ。



「…………??…………確かに、こっちも世界樹…………」



「はい?」



 つい相○の杉下○京さんみたいな声が出てしまう程には衝撃である。



「えっ、どゆこと!?」



「訳が分かりませんわ……」



「これは、難解な……」



「…………????…………」



「ねぇサーシャちゃんとミーシャちゃん。なんか分かった?」



「何も分からないです……」



「私も……」



 皆理解できていないようだ。アリスとルーシャなんか丁寧に戻っちゃってるし。

 というか、今この場で理解できる人がいるなら是非とも紹介して欲しい。



「あっ。でもこれ、文字みたいなのがそれぞれ若干違うわよ」



 おお、愛花から有力情報ゲット。早速見てみよう。



「確かに、微妙に違ってるな」



 絵の方に気をとられ文字の方を見てなかったが、言われてみればそれぞれ微妙に違いがある。



「どういうことかしら……」



 その後も考え続けるが納得のいく答えは出ず、そのままエルフの里へ向かって歩いた。


 


 



後半に出てくる文字についてですが、古代文字とかヒエログリフみたいなのを想像して頂ければ大丈夫です。

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