表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第二章 王女と公爵令嬢とエルフからの救援要請

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/80

58.閑話(ミーシャ&愛花)

お待たせしました。


復活して早々閑話かよとか言わないで下さいお願いします!

必要なことだったんです!


とりあえず、どうぞ。






 私は始め、お兄ちゃんとお姉ちゃんーー今のご主人様達だーーのことを信用してなかった。前の主人みたいに酷いことばっかりする人だと考えてた。

 

 でも、だからこそあの二人にとって都合のいい子でいようとしたの。だってその方が起こられないで済むから。私はまだ十歳。大人の難しい話が分かる年齢じゃない。それでも、主人の言うことには従い、愛想良く振る舞っていれば多少は扱いが良くなることは分かってた。だから必死に自分の我儘を押し殺して二人の言うことには従った。本当は耳も尻尾も触られたくなかったし、一緒のベッドで寝たくもなかった。


 だって耳や尻尾は敏感な場所なのに乱暴に扱われて、一緒に寝たら襲われると思ったから。相手が自分と同じ女の人だろうと、襲う人は襲ってくるから。



 結局そんなことはなくて、なんならそんな気持ちをひっくり返されちゃったけど。それに、私の演技なんてバレバレだったみたいだし。私の気持ちまではバレてないかも知れないけど、何かを隠してることはバレてたと思う。


 だって二人が何か話し合ってるところが聞こえたから。

 良く聞き取れなかったけど、なんとなく私達の話をしてるんじゃないかと思った。


 それについて詳しく話されることもなかったし、聞きもしなかった。じゃないと都合のいい子にならないから。



 私は頑張った。ひたすら頑張った。都合のいい子であるために。






 でもそんな物はいつしか、嫌われないため、という気持ちに変わっていた。いつからかは分からない。でも、気付いたら二人に嫌われたくない、捨てられたくないって、思うようになったんだ。



 だってそうでしょ?

 今までサー姉以外に自分を見てくれる人なんていなかった。かすり傷程度で手当てをしてくれる人なんていなかった。その傷のなかには自分でさえ気付いてなかった物だってあったんだ。でもお兄ちゃんとお姉ちゃんはそんな小さい傷にも気付いて、ちゃんと治してくれた。


 ある時は、私の体調が悪いことに気付いたお姉ちゃんが休みを取ってくれた。前は体調が悪いなんてことじゃ休むどころか働かされたのに。


 ある時は、怖い夢を見て泣いちゃった私をお姉ちゃんが背中を撫でて落ち着くまで抱き締めてくれた。私の泣き声でお姉ちゃんの目が醒めちゃったんだから怒られてもおかしくなかったのに。でも、お姉ちゃんは怒るどころか私の心配をしてくれた。「疲れてるの?」「何か嫌なこと思い出しちゃった?」って。その言葉で私はさらに泣いた。だって嬉しかったから。私の心配をしてくれる人が居るんだって分かったから。



 お兄ちゃんだって、いろんなことをしてくれた。


 

 私が変な男の人達に絡まれた時に庇ってくれた。

 戦闘で失敗した時も、怒らないで真っ先に体の心配をしてくれた。不利益を出したのに、まず体の心配をしてくれることが嬉しかった。自分は大切にされてるんだなって分かったから。


 逆に上手く出来た時は褒めてくれた。今まで褒められたことってなかったから、なんだかムズムズした。でも、それが気持ち良かった。ああ、褒められるってこういうことなんだなって思った。


 他の人からしたら当たり前のことなのかもしれないけど、私にとってはそんな小さなことがとても大きなことだった。

 今まで生きてきて初めて、未来に光が見えた気がしたんだ。とっても明るくて、大きくて、綺麗な光が。

 こういうのを、希望って言うのかな?


 いや、きっとそうだ。これが希望なんだよ。

 この希望に向かって私は生きて行くんだ。

 大切な人達と一緒に。






・~・~・~・



 私は始め、サーシャちゃんとミーシャちゃんにどう接すればいいのか分からなかった。

 二人とも、明らかに私達を警戒してたし、信用してくれてなかったから。そりゃいきなりあった人を信用しろって言うのは無茶あるとは思うけど、もうちょっと隠してくれてもいいんじゃないかって思った。まぁ、海斗は気付いてなかったみたいだから私が鋭いだけかも知れないけど。


 なんにしろ、接し方が分からなかったからとりあえず妹が出来た感じで接することにした。



 やっぱり始めのうちは懐いて貰えなかった。それでも、根気よくサーシャちゃんとミーシャちゃんの面倒を見た。勿論、海斗と一緒に。

 とはいえ体を拭いたり、髪を梳かしたりするのは私じゃないと出来ないことだから私がやったよ?

 

 そんなことを続けていたら、ちょっとは心を開いてくれた。


 次第に、寝る時も嫌々って感じじゃ無くなったし、たまに本心から甘えてくれるようになった。これがまあ凄く可愛くてついつい甘やかしちゃう。だって仕方ないよね?最初は全く心を開いてくれてなかった二人が、上目遣いで甘えてくるんだよ?これを流せる人はそうそう居ないんじゃないかな。



 それでも、まだ完全に懐いてくれた訳じゃなかった。事実、二人ともまだ若干だけど目に暗い光が宿ることがある。

 これはもう、私達じゃどうにも出来ないかもしれない。

 何故なら私は知ってるから。


 二人ともたまに寝言で、「おかーさん……」とか「おとうさん……どこ……」って言ってることを。

 その時に、誰かを探すかのように手が動いていることを。



 サーシャちゃんもミーシャちゃんも自分達の親のことを話題に出すことはない。それは言っても無駄という諦めから来るのか、それとも寂しさを感じないために意図してやっているのかは分からない。けれど、少なくとも夢の中では二人とも自分達の両親を探してる。

 自分の親というものは何人もいるわけでもなければ代わりが利くものでもない。私達が親代わりのことをやったって、それはあくまで親の代わりに過ぎない。

 

 本当の家族の愛情を、注いであげられない。



 それが私は、凄く悔しい。

 私がどうこう出来る問題じゃないってのは分かってる。

 分かってるけど、どうにかしたいって思う。これは、ただの私の我儘だ。こんなこと言ったってなんにもならないから私は黙ってる。



 ああ、いけない。また考え込んじゃった。こんなんじゃ皆に心配かけちゃうな。

 私はこれでも一応サーシャちゃんとミーシャちゃんの主人なんだからしっかりしないと。自分達の主人がボロボロだと、二人も不安になっちゃうだろうしね。


 今は、目の前のことに集中すべきだよね。

はい、というわけでお久しぶりです!

今日からまた投稿再開します。まだ投稿時間が揺れるとは思いますが読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ