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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第二章 王女と公爵令嬢とエルフからの救援要請

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48/80

48.宿、いやホテル

お待たせしました。


最初のみ国王アレックスの視点です。




 あの者らは一体何者なんだ?

 

 冒険者ランクはCだというから、てっきりそこらにいるただの冒険者かと思えば平民ではありえないあの言葉遣い。

 それから国王である儂の威圧をものともせず依頼の報酬について交渉をする。

 かと思えばエルフの奴隷に釣られていとも簡単に依頼を受けることを決めよった。


 しかもあの服装もなんだ。見たことがない服だったぞ。

 儂が着ている服と同じかそれ以上の素材を使い、更には毛玉の一つもない完璧な刺繍。そこらの貴族よりよっぽど高級なものを着ていた。

 流石に奴隷の二人には同じものを着させなかったようだが、それでも奴隷が着るにはとても上物だった。


 奴隷といえばあの二人。サーシャとミーシャと言ったか?冒険者の奴隷にしては珍しく怪我一つ無かったな。普通冒険者の奴隷というのは囮や、肉の壁として使われることが多く傷だらけの者が多い。

 にも関わらずあの二人は傷という傷が無かった。それほどまでに大切にされているとでもいうのか?



 そういえばあの二人は共有奴隷だったか?

 今どきいないだろうと思っていた共有奴隷、まさかこんなところで見ることになるとは……。


 ふむ。これは歴史に残る英雄、タカツカサ・ソラに次ぐ大物になるかもな……。



 それもこれも今回の依頼で分かることか。


 

 



 さて、儂も仕事に戻るとするかな。



・~・~・~・



 結局依頼は受けることにした。

 報酬がおいしいのも受ける理由の一つだが、大きい理由は違う。

 そのうちの一つとして、依頼は関係なく俺達は一度その世界樹を見に行った方がいいと体が言っていたからだ。そんなのただの勘じゃねーか!と思うかもしれないがこういう時の勘は大事にした方がいい。無理に逆らうとろくなことにならない。少なくとも俺はそうだった。

 だから依頼を受けることにした。


 あとはただの良心、いや、偽善かな。

 このまま世界樹を放置すると一般市民にまで被害が出る可能性があるそうだ。俺だってなんの関係もない人が巻き込まれて死ぬのは嫌だ。とはいっても自分達の身に危険が迫ることがあれば俺は躊躇いなく他の人を切る。残念ながら俺は正義のヒーローではない。結局は偽善者でしかないのだ。



「……と、……いと、……海斗!」



「うおっ!?」



 ビックリした~!いつの間にか考え込んでいたらしい。

 全く愛花からの呼び掛けに気付かなかった。



「どうした?」



 何かあったのだろうか?



「どうしたはこっちの台詞よ。城を出たらすぐに考え込んじゃったし」



「あ、ああ。ごめん。世界樹について考えてた」



 それ以外もあるけどな。それは重要じゃないし言う必要はないだろう。



「世界樹、ねぇ……。確かに気になることはあるけど、今は宿探しが優先でしょ?」



「それもそうだな。国王とかアリス達からは王城近くの宿屋にしてくれっていわれたけど……」



 そもそも俺達は王城に泊まるように準備されていたのだ。なんでそこまで、と思ったがアリス(王女)ルーシャ(公爵令嬢)の護衛になるということで体裁を保つためにしたことらしい。


 だが俺達は王城になんて泊まったら礼儀云々で息がつまりそうなので辞退させてもらった。結構渋られたが王城近くの宿屋にするということでなんとか許可をもらった。


 その際にアリスとルーシャからそれぞれ四人ずつメダルを貰った。なんでも王城周り、所謂一等地という場所にある店は宿屋に限らず王族、上位貴族かそれ相応の立場の者ーーSランク以上の冒険者や大商人とかがそれにあたるーーでなければ基本入れないらしい。例外として、それらの人物から紹介された場合は入ることが出来るそうだ。

 

 残念ながら俺達は王族や貴族でもなければ大商人でもSランク冒険者でもない。要はこのメダルがないと紹介されたという証明にはならず入店条件を満たせないため入店が出来ないそうだ。


 大変、これ失くせない。失くしたら僕アリス達からリンチされちゃう。



 リンチされるかどうかはさておき、これは本当に失くしたら大変なことになる。

 だってこれ要は王族とか貴族からの信用の証って訳でしょ?一応俺達の名前がそれぞれ彫られているらしいから落としても悪用は出来ないみたいだけど。でもそれはそれで持ち物を管理できない人というレッテルが貼られ、周囲からの評判は悪くなる。


 無駄な反感は買わないが正解だ。



「今日はやけにぼーっとしてるわね?風邪ならしっかり休みなさいよ?」



「いや、風邪じゃないから平気だと思う。それより宿屋は決まったのか?」



 また考え込んでいたようだ。駄目だな、なんか今日は考えすぎてしまう。

 愛花の言うとおり一回休んだ方が良いかもしれない。



「それならいいけど。それで、宿屋はここにしようと思うわ」



 そういって愛花が見た先には、白一色で塗りかためられ、コンクリートでできた頑丈そうな三階建ての建物があった。その建物はとにかくでかく、横四十メートル、奥行きが三十メートルくらいはありそうだ。

 第一印象としては清潔で貴族が利用してそうだ。


 いや実際に貴族が使っているのか。さっきも馬車から降りてきた貴族っぽい男性が入っていったしな。



 ……今更ながら少し緊張してきた。

 明らかに場違いな気がするんだよなぁ。



「凄い立派だけど……まじでここにするの?」



「当たり前でしょ」



 即答ですか。これは揺らがなさそうだな……。

 

 仕方ない、諦めよう。



「ならここに突っ立ってないで入るとするか」



「そうしましょ。ほら二人とも!固まってないで入るわよ」



「は、はい!」



「う、うん」



 後ろで固まっていたサーシャとミーシャに声をかけて愛花が歩き出す。俺もそれを追う。








 

 安心しろ、二人とも。

 分かる、分かるよその気持ち。


 何も緊張していない愛花がおかしいだけだから気にしないでいいからね。

 君たち二人は正常だから……。



・~・~・~



「いらっしゃいませ。失礼ですが、貴族の証や商家の紋などはお持ちでしょうか?」



 店に入るとすぐに白のタキシードを着た男性店員に質問される。


 まあそうだよね。俺達の外見はどう見ても貴族には見えないよな。

 今着てるのは日本にいた頃の学校の制服だし。サーシャとミーシャに至っては普段着だし。

 何処からどう見てもただの一般人だ。


 ところがbutだがしかーし!

 俺達にはアリスとルーシャから貰った貴族の証があるのだ!

 それを水戸黄門よろしくこの紋所が目に入らぬかー!と目の前の店員に掲げてやる。



「!?こ、これは失礼致しました。まさか国王様やセールス様とお知り合いとは知らず無礼なことを。どうかお許しください」



 ははー!とまではいかないけど結構な低頭である。王族とか公爵家の知り合いともなればそうなるか。


 あれ?俺知り合いとはこの人言ってないよな?

 なのに知り合いと判断したってことは……まさか貴族の家族を含めて全員覚えてるのか!?

 うっひょ~。すげー!


 っと、感心してる場合じゃなかった。返事しないと。



「いえいえ、こんな身なりでは分かるはずも無いでしょう。気にしていないので案内をお願いします」



「痛み入ります。ですが大変申し訳ないことに現在お部屋が一つしか空いておりません。如何致しますか?」



 oh……。まじか……。



「どうするよ?」



「そうね……。ちょっと聞きたいんだけどここから他の宿へ行くとどれだけ時間がかかるのかしら?」



「そうですね……。馬車を呼ぶ時間も含め一時間といったところでしょうか」



 一時間か……。ローエイについたのが昼というのもあって今はもう夕方、というよりもはや夜なんだよなー。

 ここから一時間はキツいな……。



「となると、移動はあまりしたくないわね……」



 どうしたものか。


 と、その時愛花が何かを決心したように言葉を吐く。



「……仕方ないか。ねえ、その部屋のベッドのサイズは何かしら?」



 えっ?仕方ないって、一体どういうことですか愛花さん?



「キングサイズが一つです」



「ありがとう」



「いえいえ」



 ベッドの大きさを聞いたかと思えば今度はサーシャとミーシャのところへ寄り、小声で何かを相談している。

 あ、もう終わった。短かったな。



「その部屋を使うわ。案内して頂戴」



 ……………………は?



「よろしいので?」



「ええ、構わないわ」



 ……………………え?俺の意見は?



「ほら海斗。突っ立ってないでいくわよ」



「ちょ、ちょちょちょ!俺の意見は!?」



「あら、別にいいじゃない。私達と一緒に寝れるんだし。それとも私達だけじゃ不満かしら?」



 そういって妖艶に笑う愛花。


 え?ここってそういう場所じゃないよね!?

 ちゃんとした宿屋、いやこの設備はホテルか。


 ってそうじゃなくて!

 


 え!?大人のホテルだったのここ!?



「なんてね!冗談よ。普通に寝るだけだから」



 絶賛パニクっていた俺の脳内を見透かしたかのように話す愛花。


 心臓に悪いことしやがって……。



「つきました。こちらのお部屋です。ご夕食や何か用がある際は部屋の中にある呼び鈴をお使いください。それではごゆっくり」



 簡単な説明をしてホテルマンは下がっていった。



「それじゃ入るぞ」



「ええ」



「はい」



「うん」



 扉を開け中に入る。


 そして俺が部屋を見回した後に発した言葉は、



「やっぱりそれ用の部屋じゃねーか!!」



 の一言だった。



 つまるところ、この部屋の特徴は壁がほんのりピンクがかっていて机の上にディ○ドらしきものがあるということだ。



「まさか、本当にそういう部屋だったなんて……」



 これには愛花も予想外だったらしい。



 そしてそこに投下される好奇心という名の爆弾。



「あの、ご主人様。そういう部屋とはなんでしょう?」



「私も分かんないよ、愛花お姉ちゃん!」



 ギャアァァァ!!

 サーシャの口からそういう部屋とか言われると背徳感凄い!凄いけど絶対教えないからな!



「君たち二人は知らなくていいからね!」



「そうそう!そのまま清らかに育ってね!」



 絶対に二人には教えないからな!無垢な二人を穢してなるものか……!



「よし愛花。ご飯を食べて風呂があるのか分からないけどあったら入って、その後は普通に寝るぞ。いいな」



「ええ、もちろんよ。普通に寝ましょう」



「「??」」



 俺と愛花でそういうことは言わないと言外に告げあう間、二人ともハテナを浮かべていたがスルー。

 君たちはまだ知ってはいけない世界なのだよ……。





 



 

本当なら海斗君も愛花ちゃんも知っていてはいけないんですけどね。

今はネットというものがありますから、お年頃な二人は調べてしまったのでしょう!(作者は調べてなんかいませんからね!?ほ、本当ですよ!?)


そんな二人もサーシャとミーシャには教えないルートでいくそうです。

流石にまだ早いと思ったんでしょうw

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