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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第一章 異世界&冒険者

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34.二人にお小遣い




 レニーさんに部屋を追い出された後、まだ昼ごはんを食べていた二人と合流した。

 今はさすがに食べ終わっているようだが。



「お待たせ」



「いえ、どちらかというと私たちが食べ終わらなかったのが悪いので気にしないでください」



 しっかりしてるなぁ。

 俺が十三歳の時なんて学校遅刻しても食べるのが遅くても謝るどころかイキリ散らかしてたぞ。

 遅刻する俺カッケー!みたいな。


 おかげで校長、親、愛花といろんな人に怒られたよ。

 自業自得なんだけどさ。



 因みにだが、このまま遅刻を繰り返すようだと一週間停学だぞと校長に脅されたのでその後からはちゃんと学校行った。

 俺だって停学は嫌だ。


 みんなも学校はちゃんと行こうね!

 俺みたいになっちゃだめだよ!



「別に遅くてもいいからしっかり食べなよ?」



「はい。しっかり全部食べました」



「そうか。しっかり食べたなら問題なし!」



 食べないと元気でないからな。

 食は重要だ。



「ねぇお兄ちゃん、報酬いくら貰ったの?」



「ん?ああ、金貨十三枚だ」



「え?そんなに貰えたの?」



「そのうち二枚はレニーさんの期待料だってさ」



「何を期待されてるの?」



「将来性」



「それだけで金貨二枚も増えるかなぁ?」



 ミーシャも疑問のようだ。

 やっぱり期待料だけじゃない気がする……。



「まあレニーさんが何考えているのか分からないんだし、貰えるものは貰っておきましょう」



 貰っておこうって……。

 貸しになるとか考えないのかこいつは。



 そんな俺の目線に気づいていないフリをしている愛花はこの後の行動をどうするか話している。






ふふふ、俺レベルの幼馴染み力があれば愛花の演技なんてわかってしまうのだ。



「海斗!話聞いてる?」



 おっとまずい、これ以上は愛花がキレる。

 仕方ない、今回は見逃してやるか。


 この後の予定を考えなくちゃいけないのも事実だしな。



「聞いてる聞いてる」



「じゃあ私が何て言ったか教えて?」



 小学校の先生かよ。



「この後は自由行動。但し街からはでないこと。日が出ている内に宿へ戻ること。だろ」



「……本当に聞いてたのね」



 当たり前じゃないか愛花くん!

 僕はね、一見話を聞いていないように見えてしっかり聞いているのさ!



「聞いてたのならこのまま続けても問題ないわね」



 あれ?まだあるの?



「二人にお小遣い渡さないとダメでしょ?」



 あ、そっか。

 自由行動っていってもお金がなければ何も買えないよな。

 

 んーそうだな。

 この前焼き鳥っぽいのを買ったんだがその時の値段が銀貨二枚だった。


 なら一人大銀貨三枚位でいいかな?



「大銀貨三枚で足りる?」



「そんな大金貰えないですよ!」



 大金って大銀貨三枚だぞ?

 金貨を持っている俺とか大金持ちじゃねぇか。



「でもお金がないと何も買えないだろ?」



「そもそも奴隷が自由に行動できるってだけでも凄いことなんですよ……」



 そんなに奴隷の扱いって酷いのか?

 俺達が奴隷を物扱いするってわけじゃないが、やるなら休憩も入れてやらないとすぐ使えなくなるぞ、それ。 



「休憩入れてあげないと体壊しちゃうわよ」



「でも自由にすると逃げる可能性があるので基本的に奴隷は使い潰しなんです」



 ……逃げるって可能性全く考えてなかった。



 ていうか使い潰しって酷いな。

 俺がまだ知らないだけで残酷なことが行われているのか。



「あれ?今その話をしなければ俺達から逃げられたんじゃないの?」



 よく考えればそうだ。

 その話を黙っていれば逃げれたかも知れないのに、なんで話した?



「いえ、私達に逃げる気は無いので大丈夫です」



「え、そうなの?」



 普通見ず知らずの奴の奴隷になんかなったら逃げ出したくなると思うけどな。



「奴隷にここまで優しく接してくれるのはご主人様達だけです。なのに自分から離れるなんてあり得ません」



「そうなのか。一緒にいてくれるのは嬉しいけど、もっと自由にしてくれていいからな?」



 俺達の前の主人の影響で今は出来ないのかも知れないけどな。


 こちらとしてはもっと子供らしく欲望をいって欲しいものだ。



 ……お前達も子供だろって突っ込みはなしだ。



「分かりました。何かあったら言うことにします」



 今はこれでいいだろう。


 

 

 さて、この流れを使って……。



「うんうん。それじゃお小遣いの大銀貨三枚な」



 ここぞとばかりに二人にそれぞれ大銀貨三枚を渡す。



「えっ、一人に大銀貨三枚だったんですか!?」



「うん?そうだよ?」



 何かおかしかっただろうか。



「……お小遣いを貰うことはご主人様が優しいからということで納得できました。でも一人に大銀貨三枚は多すぎると思います」



「そう?でも、それはあげる。使い道が無いなら貯めておけばいいよ。お金入れるための袋を買ってあげるから」



 二人合わせて大銀貨六枚ならどうってことはない。

 使わなくてもいいけど、受け取ってはもらいたい。



「……分かりました」



 渋々といった感じで頷いたサーシャ。


 もっとミーシャみたいに素直に喜べばいいのに。



 今ミーシャは愛花と楽しそうに話している。

 何を買うか二人で話しているようだ。



「愛花、お金入れるための袋を買いに雑貨店に行こう。その後から自由行動でいいか?」



「ああ、確かに入れ物は必要よね。良いわよ、行きましょう」



 この後、二人にお金を入れる入れ物を買った。

 二人でお揃いにしたらしい。

 青い生地に星柄の綺麗なポーチだ。

 肩から斜めがけに出来るので多少の小物なら入れることが出来るだろう。



「それじゃ、日が沈むまでには宿に戻ってくること。分かった?」



「了解よ」

「分かりました」

「分かった!」



 戻る時間を再確認した後、各々目的の場所に向かって歩きだした。


 さあ、どこに行こうかな?

 


1500文字程度で毎日投稿か、6000文字程度だけど約三日に一回の更新、どっちが良いですかね?

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