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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第一章 異世界&冒険者
24/80

24.喧嘩の応酬




 テンプレのような物を体験した後。

 本来ならクエスト受注して外に行く筈なのに何故か俺はギルドの奥の部屋に連れ込まれ正座をさせられていた。



「あの、なんで俺は正座させられているんでしょうか?」



「分からないんですか?」



「分からないです」



「あれだけ目立つことしたのに?」



「あれ目立ってたんですか!?」



「何故目立っていないと思ったんですか!?」



「あれぐらい普通なのかなって」



 俺の偏見だが、冒険者は荒くれ者が多いからあんな喧嘩は日常茶飯事かと思っていた。



「全然普通じゃないです。特にカイトさんはまだ登録して二日目ですよ?それであんなことするなんて滅多に見られません。私はまだそこまで受付をやっているわけではありませんが今回みたいな件は初めてです」



 登録二日目で喧嘩したことが不味かったらしい。

 

 ……話の先が見えた気がするので話題チェンジ!



「へぇ~そうなんですね。そういえばまだ名前を聞いていなかったので教えて貰ってもいいですか?」



「……逃げましたね?」



「いえいえ、貴方みたいな美しい女性の名前を知らないなんてとても申し訳なく思ってですね」



「……まあいいでしょう。私の名前はレニーと言います。覚えておいて下さい」



「レニーさんですね!覚えました!」



「それはよかったです。では本題に入りましょうか」



 あれ?逃げられてなくね?



「ほ、本題とは、何のことでしょうか?」



「今回の喧嘩の件です」



「やっぱりそれですか」



「そりゃそうです。さ、逃げ続けられるのも面倒なのでパッパと説明しますね」



「はい……」



「まず一つ。本来ギルド内での戦闘は罰があるのですが今回は私の説明不足が原因だったのと、カイトさんから仕掛けたものではないことからこれはなしです」



 あー、やっぱりギルド内での戦闘は不味かったのか。

 なんとなく予想はしてたんだよな。

 

 ま、次がないように気をつければいいか。



「二つ目。先程の戦闘を踏まえて、カイトさんには中々の実力があるのではないかとギルド内で話が出ました。よってカイトさんは次のランクに上がるまでに必要なクエスト成功量が少しですが減ります」



 へぇ~、あの程度でも実力があるってことになるんだ。

 まあ、ランクDだしそんなものか。



「後は特にないです」



「無いのかよ!」



 思わずツッコんでしまった。



「逆にこれ以上何があると?ああ、もしかして慰めて欲しかったんですか?変な人に絡まれて怖かったね~って?」



「違うわ!俺は子供じゃないっての!」



 日本なら子供だけど。

 たぶんこの世界、少なくともこの国は十五歳あたりが成人の筈だ。

 俺の感がそう告げている……!



「確かに十五歳なので丁度成人ですけどね」



 ほら当たった!

 俺すげぇ!



「でも本当に話すことはもう無いですよ?それともまだ正座していたいですか?」



「いえ結構です」



 忘れているかもしれないが俺はずっと正座だったのだ。

 流石に足が痺れる。



「なら早く皆さんの元へ戻ってあげてください。待ってると思いますよ?」



 おっとそうだった。

 三人を待たせたまんまだった。

 早くしないと愛花に怒られる。



「それじゃ行ってきまーす」



「気をつけて下さいね」



「はーい」






 愛花達の元へ戻ると開口一番に何を言われたのか説明を要求されたので大雑把に説明した。


 内容が少ないため省くところなんて無かったが。



「ふーん。いいんじゃない?貰えるものは貰っておきましょ」



「そうだな」



「他はない?」



「無い」



「そう。なら早く行きましょう。魔法使いたいし」



「はいよー」



「私も早く闘いたい!」



「分かった分かった。すぐ行くから焦るなって。怪我するぞ?」



「はーい!気をつけます!」



「よし、良い子だ」



 ここぞとばかりに頭を撫でる。



「ん~気持ちいい~」



「むぅ、ずるいです」



 ありゃ、サーシャが膨れてしまった。

 



 あ、愛花がサーシャのほうにいった。これは百合の花が咲くか?



「サーシャちゃんは私が撫でてあげる」



「はう~。ぁ、にゃあ~♪」



 愛花凄いな。

 一瞬で蕩けさせたぞ。


 


 はあ、百合は尊い。











「……貴方達依頼は行かなくていいのかしら?」



「「「「あっ」」」」



 レニーさんに言われ目的を思い出した。



「よし、休憩はこのくらいにして依頼行こうか」



「そうね」

「そうですね」

「うん」



「あくまで休憩なのね……」



 後ろでレニーさんが何か呟いているが気にしない。


 レッツ魔物狩り!


 


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