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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第一章 異世界&冒険者
23/80

23.テンプレ?

遅れてすみません。

予約投稿するのを忘れていて、確認したら投稿されていなかったので慌てて投稿しました。





 朝ごはんを食べた後、俺達は冒険者ギルドへ向かった。


 ギルドはすぐそばなので十分もしないでつく。



「ギルドが近いって楽でいいな」



「そうね、何かあってもすぐこれるし」



 地球でもそうだが、人が集まる公共機関が近いというのはとてもいい。

 人の流れをすぐに知ることが出来るし、身の回りで何かあっても逃げ込める。

 この世界で家を買うときはそこら辺も考えないとな。



 当分は宿ですけどね!


 そんなこと考えている内にギルドへついた。



「さて、依頼探すか」



「とりあえず簡単そうな物からにしましょう」



 勿論だ。

 俺とていきなり危険なものをやる勇気はない。



「ならこれとかいいんじゃね?」



「どれどれ?ホーンラビット五匹ね。いいんじゃないかしら」



「突進に気をつければいいだけっぽいし、これにするか」



「二人はどう?何かやりたいものある?」



「いえ、安全的にもホーンラビットでいいと思います」



「私も初戦はホーンラビットで大丈夫だよ」



 初戦は、ということは次はダメなのか……?



 若干疑問だがこの際スルーだ。



 とその時大声が聞こえた。



「おいお前ら!狩りは遊びじゃねぇんだ!別の依頼にしときな!」



 おおう、異世界テンプレですか。

 絡まれてる人可哀想だな。



「話聞いてんのかお前!」



 どうやらまともに相手されていないようだ。

 そりゃあこんな奴とまともに相手ないてしたくないよな。

 分かる分かる。



「話を聞きやがれ!」



 おっ、キレた。

 

 ん?

 なんか殺気を感じるような……。



「うおっ、危ね!」



 俺がいた場所に刃が一筋走っていた。


 咄嗟に下がったからいいものの下手したら怪我してたぞ。



「おいおっさん!危ないだろ!」



「お前が話を聞かないからだろうが!」



「は?お前いつ俺に話しかけたんだよ?」



「さっきから話してただろうが!狩りはやめろってな!」



 あれ俺達に言ってたのかよ!

 全然分からなかった……。



 えっと、相手はスキンヘッドで強面の大体二十歳後半って感じだな。


 さっきの刃筋の感じだと勝つことはできそうだな。



「それで?何の用だ?俺達は狩りをやりにいくぞ?遊びじゃないことぐらい分かってるさ」



「言うじゃねぇか。だったら俺に勝てよ!」



 そういってスキンヘッド野郎は正面真っ直ぐに剣を下ろしてきた。


 単純すぎる。


 俺はその剣を受け流し、相手の首元へ突きつけようとする。

 が、しかし。



「へっ、それぐらい防げるっつうの!舐めんな!」



 素早い剣裁きで首元を狙った俺の剣を弾いてきた。

 思ったよりもやるようだ。



「でも残念。腹ががら空きだよ」



 首元につく寸前で方向転換。

 剣の刃のない平べったい部分を使って相手の腹を叩く。

 

 因みに刃のない部分というのは刀だと鎬と呼ばれる部分だ。



 ……早く欲しいなぁ。日本刀。


 戦闘中とは思えない場違いなことを考えながら俺は相手をすり抜ける。



「がハッ!?」



「どうだ?まだ文句あんのか?」



……そう呼び掛けるも相手はまだ息を整えていて返事が返ってこない。



「愛花。今のうちに依頼受注してきて」



「分かったわ」



 愛花は平然とした様子で、サーシャとミーシャは驚いた様子で、三人揃って受付へと向かっていった。



「てめぇ強いじゃねぇか」



「なら狩り行ったって文句ないだろ」



「お前ごときに生き物の命を奪えるのかよ」



「奪えるさ。俺は非情なんでね」



「非情か。足元掬われないようにな」



 何が足元掬われないようにな、だ。

 俺に負けた癖に。



 いや、この考えがもう危ないな。

 ここは日本じゃないんだ、考え方を変えないと。



 異世界初のテンプレで何か少し認識が変わった気がする。


 落ち着いて考えてみればあの人結構いい人だったんじゃ?

 俺が命を奪えないと考えて警告してくれたようなものだった。


 だが俺はすぐ喧嘩に走ってしまった。



 これも俺の悪い癖だな。

 カッなるとすぐ周りが見えなくなる。

 治さないとな。



 思った通りのテンプレではなかったが考え方を改められるいい機会だった。



 

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