表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第一章 異世界&冒険者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/80

12.二人のステータスと武器選び

話が全然進まない……。


2021/2/7 加筆訂正を行いました。




 俺達はギルドで昼食を食べたあと、依頼書の貼ってあるボードへ戻った。



「どんなのがあるんだ?」



「うーんと、大まかに分けると魔物の討伐、薬草採取、あとは店の手伝いがあるわね」



「店の手伝い?なんでそんなものが?」



「ほら、冒険者になる人って全員が戦いたいわけじゃないじゃない?

私達みたいに身分証として作る人もいるわけだし。

この依頼は非戦闘要員向けの依頼ってことじゃないかしら?」



「なるほど。ならこれはとらない方がいいな。今日は少しやりたいこともあるし薬草採取にするか」



 戦えない人向けの依頼なのに少しは戦える俺達がとってしまっては可哀想だ。


 それに、魔法とか身体がどこまで動くかとか確認することはいっぱいあるしな。

 薬草採取ならゆっくり確認することもできるだろう。



「いいわね。これなら怪我もしなさそうだし。二人もそれでいい?」



「私は大丈夫です」

「私も平気だよ」



「じゃあ受付に持っていくか」



 受付にいくと俺達にギルドの説明をしてくれた人がいた。



「これお願いします」



「かしこまりました。期限は二日、薬草はこのぐらいの束を五つ、報酬は銀貨七枚です。よろしいですか?」



「大丈夫です」



「それでは依頼受注しました。初心者さんのためにアドバイスしておくと、例え薬草採取と言えども何があるか分かりませんから武器や防具を買っていくことをオススメしますよ」



「分かりました。アドバイスありがとうございます」



 防具はいいや。動きが鈍るし。武器なら剣かな。でも刀があるなら刀の方がいいな。

 地球に居た時は剣道だけじゃなく剣技や居合いもやっていたから扱いも分かる。


 何よりカッコいい!

 それが一番の理由だ!



「武器屋ってどこにありますか?」



「武器屋でしたらここを出て左に進むとありますよ」



「ありがとうございます。行ってみます」



「行ってらっしゃい。お気をつけて」



 見送りの言葉を背に受けながらギルドを出る。言われた通り左に進むと武器屋を見つけることができた。

 また分かりやすく剣やら弓やらが描かれた看板があったのですぐに見つけられた。



 前から思っていたが、この世界は看板に描かれている絵が具体的すぎないだろうか?

 思っていたよりも識字率が低いのか?それなら絵で判断すると言うのも頷けるのだが。



「いらっしゃい」



 中に入るとガタイのいいおっさんが対応してきた。

 いかにも武器の好きそうな人だ。それに比例して戦闘も好きそうだが。



「ここってどういう武器があるんだ?」



「そうだな。今あるのは剣、槍、メイス、鎌、後は短剣、レイピア、銃、爪、杖なんかだな」



 今聞いた限りだと刀はなさそうだな。

 一応確認しておくか。



「刀っていうのはないのか?」



「申し訳ねぇ。今は刀はここじゃ売ってない。外国なら売っているらしいがこの国じゃ売ってないな」



 【悲報】まさかの国単位で売っていない。何かあったのだろうか?



「国全体で売っていないって、何か理由でもあるのか?」



「ああ。刀はそもそも外国から輸入するんだが、今はその輸入ルートが盗賊に荒らされて商人が通れないんだ。おかげで刀だけじゃなくその他の輸入品まで入ってこなくて困ってるんだ」



 だからさっき、今あるのはって前置きをしたのか。



 それにしても盗賊か……。考えてはいたけど本当にいるんだな。

 もし旅をするとしたら気をつけないとな。



「ここはいろいろあるからとりあえず全部見ていってくれ。買う時はまた声かけてくれ」



「わかった」



 そう言っておっさんは奥に入っていった。



 さて、どうしようか。俺は剣でいいとして問題は他の三人だよな。

 一度聞いてみるか。



「三人は何使うんだ?」



「私は杖!魔法って言ったら杖でしょ!」



「私は短剣か杖がいいです」



「私は爪かな。引っ掻くの楽しそう!」



 愛花が杖、サーシャが短剣か杖、ミーシャが爪か。



 愛花が杖なのは予想通りだ。

 だがサーシャも杖がいいとは思わなかった。



「サーシャはなんで杖がいいんだ?」



「私は水魔法の適性がありますし、ステータスも魔法の方が高いので」



 そういえば二人のステータス見てなかった。

 今忘れない内に見ておこう。



『ステータス』

 サーシャ 13歳(猫人族)

 Lv.3


 物理攻撃 85

 物理防御 80

 魔法攻撃 92

 魔法防御 90

 SP    5


 スキル

 身体強化 魔法適性「水」 体術Lv.2


 ・奴隷(主人:鈴木海斗&渡辺愛花)



 ミーシャ 10歳(猫人族)

 Lv.2


 物理攻撃 81

 物理防御 74

 魔法攻撃 70

 魔法防御 65

 SP    3


 スキル

 身体強化 体術Lv.1


 ・奴隷(主人:鈴木海斗&渡辺愛花)



 確かにサーシャは魔法の方が数値が高い。適性も水を持っているようだ。

 これなら確かに杖でもいいだろう。ただ、魔法一つだと不安があるから短剣も、と言ったところだろう。



 ミーシャの方は全体的にばらつきがないが、若干物理の方が数値が高い。

 それに加えて、ミーシャの活発な性格的にも爪は相性が良さそうだ。


 というか、あれ?

 二人のステータスに年齢と種族が表示されている。俺の時はなかったのになんでだ?平民か奴隷かの違いなのだろうか。

 まあこれは暇な時に聞いてみることにしよう。


 とりあえず今は武器だ。


「確かにサーシャと杖は相性が良さそうだな。ミーシャの爪も合ってる。

よし!それじゃあ各々武器を選ぼうか」



「はい!」

「はーい!」



 そんなわけで順調に事が進んだかと思いきや。



「むぅ」



「どうした?何かあったか?」



 何故か愛花が頰を膨らませていらっしゃる。



「なんで私のことだけ武器に関してなにも言ってくれないのよ」



「愛花は予想通りだったからな」



 二人と違って前からずっと魔法を使いたいって言ってたし。



「……なんか複雑」



 だが俺の返答は愛花にとってあまり良いものではなかったらしい。

 頬を膨らませてしまった。



「ええ?なんで?」



 これは納得行かない。俺は機嫌を損ねるようなことはなにもしていないぞ!

 と、声を大にして言いたい。言ったら余計悪化しそうなので黙っているが。



「ま、いいや」



 そういって愛花は杖を見にいってしまった。






 な、なんだったんだ、結局。


面白いと思ったら評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ