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勇者に憧れた。なので・・・  作者: 小林じゅん
第1章 初等部編
8/10

魔法訓練

魔法とは、魔力を消費して様々な現象を起こす技術である。


「え~、それでは魔法訓練を始める。魔法学で説明した通り、魔法にはいくつかの系統がある。炎・水・風・雷・土などの戦闘魔法。回復・強化・弱体などの支援魔法。簡単に言うとこうじゃな。」


魔法の得意不得意は才能による部分が大きいとされている。同じ訓練をしても、ある一定以上になれる者となれない者にハッキリ分かれるためだ。


「どの系統が得意か というのは人それぞれであるが、基礎レベルならば多くの者が習得可能じゃ。よって まずはそれぞれの基礎をしっかり身につける事を目指す。」


戦闘で頼りにできるレベルは中位魔法からと言われている。しかし、下位魔法でも使えるのと使えないのでは大きな差がある。火をつける、洗浄する など、魔法は冒険者にとって非常に便利なものなのだ。


「魔法と言えば魔力を練って詠唱。そんなイメージを持っとるかもしれんが、詠唱は必須というわけではないのじゃ。こんな感じでの。」


突然、仙人様(見た目から、そう呼ばれている)が指さした先の的が燃え上がる。


「さすが仙人様!魔力を練る気配を感じる間もなかったよ。」


「あぁ、とんでもねぇな。」


「うむ。まさに熟練の技だ。」


「素晴らしいという言葉しか出てきませんね。」


仙人様の魔法に興奮する生徒たち。


「ほほ。まぁ いきなり無詠唱は難しい。やはり最初は詠唱によって自己のイメージを固める練習が必要じゃ。しかし、慣れてくればみなもできるぞい。」


(確かに、無詠唱自体は可能ではありますが・・・、一瞬のうちに、魔力を練る・魔法のイメージ・イメージに沿って魔力を放出 をやってのけるのは仙人様ならではです。)


フローラは、仙人様の噂以上の腕前に苦笑するしかなかった。


「どうじゃ。ワシの魔法を見て、みなの向上心も刺激されたかの。しかし、焦るでないぞ。まずは基礎じゃ。基礎が雑ではその上に何も積み上がらんからの。」


「「「はい!」」」


そして一斉に魔法の訓練を開始した。






「そこまで。時間じゃし、今日はこれくらいで終わりにする。魔力の枯渇は危険じゃからの。魔力が不足している時に無理に魔法を使うと生命力が削られる。注意するように。それではの。」




「ん~、なんか上手くいかねぇんだよなぁ。」


「どこで苦戦してるの?」


「イメージまでは大丈夫なんだが、魔力をイメージに注ぐ段階がちょっとなぁ。」


「なるほど。魔力とイメージそれぞれはできるが、合わせられないという事か。」


「そそ。合わせようとしたら、バランスが崩れちまうんだよ。」


「合わせるというより、イメージした型の輪郭をしっかり意識して、その型を満たすように魔力を注ぐ。というイメージではどうでしょうか。」


「あぁ、なるほどな。それなら分かりやすいかも。フローラすげぇな!」


「いいえ。ただ私のやり方を教えただけです。」


「そういえば、フローラの魔法は正確で無駄が少ない感じだったな。」


「どうやら魔法は得意なようです。物理戦闘は少し苦手ですが、魔法でなら戦えるレベルになれそうで少しホッとしてます。」


「近くにどっちも得意なやつが2人もいるからなぁ。ちょっと不安になる気持ち、分かるぜ。」


ここでもウンウンと頷き合うアンドレとフローラであった。

アンドレは魔法苦手

フローラは魔法得意

という設定です。


フローラは物理戦闘苦手って言ってますが平均レベルです。

比較対象が優秀なんです。

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