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パーリータイム!

自分が晒し者にされながら業火に焼かれる場面を想像してしまい思わずグロッキーな気分になっていると、きらっきらしたイケメンと美女が話しかけてきた。


「ディレット、素晴らしいスピーチだったよ」


「この前まであんなに小さかったのに、もうこんなに大きくなったのね」


「ありがとうございます父様、母様!」


そう、なにを隠そうこの美男美女カップルは俺の両親である。


父親の名前はルエノ・デュッセルドルフ。

母親の名前はエラミン・デュッセルドルフ。

…俺の名前はディレット・デュッセルドルフだ。


まさかの、ニールではなかったというオチに、本当の名前を知った時はさすがに動揺した。


唯一の救いといえばニールという単語が、元気に育ってね、という意味だったことだろうか。

両親に愛されていることは確実に実感できたからな。


「ディレットどうしたの、ぼうっとして。挨拶して疲れちゃった?」


いかんいかん。ついつい気を弛めて美人な母様に心配をかけてしまった。


「あ、いえ、大丈夫です母様。ただ、さっき上手に言えてたか気になって…」


我ながら悪くない口上だったと、来客の反応も観察しつつ考えていたのだが、いたいけな五歳児に気をつかい感心したように見せかけていたということだってありうる。


「親である私でさえ驚いたのだから、もっと自信を持ちなさいディレット」


父親まじイケメン。

イケメンは性格までイケメンになるのだろうか。


「それにしても、おめもじ、なんて難しい言葉どこで習ったの?大人でもなかなか使わないわよ?」


小首を傾げながらにっこり笑わないで下さい母様

。禁断の母萌えに目覚めてしまいそうです。


「セバミが教えてくれたんです!セバミはいっつも面白いことを私に教えてくれるんですよ。」


ちなみに、セバミとは我が家の筆頭執事のことである。普通、執事といえばセバスかセバスチャンなんじゃないだろうか。何故妙に捻ってあるんだ。


こんな風に家族で和気あいあいと話していたら


「これはこれは、ディレット様お久し振りです。あの頃からお変わりないようで羨ましい限りですな」


にやにやと気色の悪い笑顔で話しかけてきた輩がいた。

お気に入りが二桁突入したなっしいいいいい。満面喜色なっしいいいい。

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