表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/22

春先には不審者という名の変態が沸いてくる

「……………」


沈黙が腹に痛い。

あなた誰ですかとか、父様降ろしてあげて下さいとか言いたい事は沢山あるが、如何せん目付きが鋭すぎて声を発することができない。

ヘビに睨まれたカエルどころか、ライオンに補食されかけのウサギの気分だ。


「……まえ」


「はっ?」


何かを言った様だったが、声を聞き取れずに聞き返すと睨まれた。

ヤダ恐い。普通の子供だったら確実にちびってる。

「…名前はなんちゅう」


なんて、こった。初対面の人には挨拶をするのが俺の持つ数少ないポリシーなのに、インパクトが強すぎてすっかり忘れていた。


「ディレットです」

内心うちひしがれながらも、これ以上の失礼が無いようにしっかりと返事をする。

この時の俺の頭は、目の前の人物がいきなり現れた不審者であるということを忘却の彼方へと捨て去っていた。


「…ほうけ」


そう言うと、目の前の人物は粗大ごみを破棄するかのように、掴んでいた父様を床へ落とし俺を俵かつぎした。


………ん?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ