表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/22

あらぶる椅子

ガッダダッダッダッ


激しく何かが震動する音がした。何事かと視線をそちらへ向けると。

…父親が椅子ごと上下にガタガタと震えていた。

って、え、なにそれ、は!?


それはかなり奇っ怪な光景だった。

顔を青ざめ、体を強張らせたイケメンの座っている椅子ぶるぶると震えているのだ。

俺は今、ポルターガイスト現象を今目撃している!


……わくわくしている場合ではない。父様を助けなければ。

たしか、ポルターガイストは幽霊が引き起こしている現象だったはず。ここは定番の光属性、ようするには母様の魔法で父様を救って頂こう。

母様もお祓いには光属性が有効だと知っているだろう。


さあ、母様。今こそ、その聖なる力を解き放って下さい!

出来れば派手なやつで!


ドキをムネムネさせながら、激しく上下運動を続ける椅子から我が麗しの母様に目を移すと。


じっ、と瞳の動きのみである人物を追っていた。


そう。さっきやたらと印象の強い登場の仕方をしたひょろいじいさんである。


…正直、存在を忘れていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ