プロローグ
『ホモノコガレ』と聞いたとき、ほとんどの人は、「はっ、何それ!?変なの」と思うでろう。それはもちろん正解である。
確かに、ホモというのはあまり良いイメージではないと思う。しかし、異性に興味がない、いわゆる同性愛の人がいても、それは生物学的にはおかしくないのだという。
ただ、ホモに対する考えは人によって異なるのは言うまでもない。
―――とある日本の某所。そこに住む、一人の男の子、孝介。
一見、どこにでもいそうな普通の男の子であるが、実は男の子が好きだという。そう、彼はホモなのである。
では、その子の過去は一体、どんな感じだったのだろうか・・・?
20AA年、4月。角野孝介は、山下中学校に入学した。それは、孝介にとっては別に何の意味もなかった。孝介は、男同士でさえしゃべるのが苦手なくらい、人見知りがはげしかった。そのような有様だから、旧友は指で数えられるぐらいしかいなかった。ところが、孝介が小学6年生だったとき、存在感が半端じゃなくなった(逆に言えば、それまでは存在感がほぼゼロに等しかった)。孝介に対するうわさがみんなに広まったからである。
では、そのうわさとは?
それを知る手掛かりは、孝介が小学6年生だった時のある出来事に隠されている―――。




