真実を探す対立心
我雪
『助かりました・・・』
羽飾りが光線から守ってくれました。砕けてしまいましたが
プラネン
『だけどな、このままじゃあ時間稼ぎにしかならねえ』
我雪
『確かにそうですね、しかしです』
手元にあるのはライターから取り出した電気を起こす小さな装置。知らない人はライターを解体してみましょう
プラネン
『だから?』
我雪
『この装置から延びている導線はどこにつづいてますか?』
デュランさんにもらった導線を使って延ばしその先にはあの円形の溝です
プラネン
『この糸は溝の所までつづいてるけど、だからなんだよ?』
溝には最後の爆発薬を流しこんでおいたのです・・・つまり
カチッ
ドカーン!
プラネン
『うわっ!?』
発生した電気によって爆発薬は爆発します。溝は深めに切り込んでおいたので・・・
ガラガラガラガラ!!
塔の屋上には円形の穴が空きプラネンさんは落ちていきます
プラネン
『調和術(人間の・・・』
我雪
『させません!』
ブンッ!
プラネンさんにトランクを投げつけて
ガツッ!
プラネン
『いたっ!』
我雪
『調和術』
位置エネルギーは重さと高さが大きいほど強くなります。高さは塔だから高い、重さは(シックスグラビティ)で更に重くしました
そして・・・
ドゴーン!!
下の方で大きな落下音がしましたね
我雪
『やりましたよ!』
あれでは無事では無いです。
プラネン
『俺の負けか』
ていうかなんでいるんですか?
いつの間にか屋上には左手に本を右手に剣を持ったプラネンさんが現れたのです
我雪
『何故居るのです?』
プラネン
『きにすんな』
我雪
『そうですね、しかし・・・本当の目的は何ですか?』
プラネンさんは黒族です、その証拠に怪我一つありません。黒族なら余力は充分にあるはずです、しかし素直に負けを認めています
プラネン
『この世界ミラーワールドは不安定だ、纏める人間が居ないからだろ?だから世界を支配した』
我雪
『そこまでは理解出来ます』
プラネン
『でもな、俺はあまり頭が良くない、世界を管理するなんて大層なまねは出来ねえんだよ。だからさ我雪お前に頼みたい』
我雪
『何故私なんですか?』
プラネン
『お前さ、大した力も無いのにロウティバでアークを撃退しただろ?その時思ったんだよ、お前ならどうにかできんじゃねえかってさ』
我雪
『そんな事もありましたね』
プラネン
『俺は力に溺れて調子に乗ってたが世界を管理するような力も無いことに気づいてな・・・。さあ我雪!ミラーワールドを頼むぜ!!』
私の答は決まっていますよ
我雪
『嫌です』