アークさんとの決着
ーー言っておくが俺の力は無制限では無い、あまり頼るな
了解しました、多分何とかなりますよ
アーク
『私の芸術作品は黒焦げ人間さ、火魔法×12』
所々から火の柱が立ちます、暑いですね
火の柱に当たらない様にあのナイフを持ちアークさんに突っ込んで行きます
我雪
『行きますよー』
アーク
『突っ込んできたら焼け死ぬよ?火魔法』
アークさんの目の前に炎の壁が出来ますが、この武器は熱に強いのです
ーー考え方が違う・・・
気にしたら負けです
ブンッ!
ナイフを振るって炎を切り裂きました、凄いですねー
アーク
『マジで!?』
我雪
『アークさん、覚悟して下さい』
グサッ!
ナイフでアークさんの心臓を貫きます。私人殺しですねー、警察に通報されなければいいですが・・・
ーー我雪油断するな!
我雪
『はい?』
周りにはアークさんしか居ませんが・・・
・・・
アーク
『火魔法』
我雪
『うわぁ・・・!』
背中に焼け付く様な痛みが、心臓を刺したはずですよ?もしかして・・・
我雪
『もしかして黒族ですか?』
アーク
『せーいかーい、だから死にませーん』
アークさんの傷はどんどん回復してしまっています。私は背中の火傷が痛いですし・・・息苦しいですね
ーー闇には光だ、光術
辺りは光に包まれますが・・・
アーク
『予想どーり、火魔法』
アークさんの周りを炎が包みこんでしまい光が届きません
まだ使えますか?
ーー無理だ
光の力が消えるとアークさんは出てきました。
アーク
『燃え尽きな!火魔法×20』
アークさんの火の玉を避けて行きますが・・・段々と息苦しく、段々と体力が奪われていきますね
我雪
『仕方ないです』
痛む身体に鞭打って螺旋階段を上っていきます
アーク
『遠距離は魔法使いの最高な距離さ!火魔法』
ドカーン
背後が大きな火の玉が当たり爆発しました。
ドカーン
早く登らなければ・・・
ドカーン
早く!爆発の被害が出ない所まで!
ドカーン
ここで階段は途切れてますね、背後の階段は崩れ落ちています。
ーーどうするんだ?
アーク
『逃げ道は無い!終わりだね』
我雪
『いえ、これで良いのですよ』
アーク
『ハア?』
私は小麦粉もどきを取り出します。
小麦粉を全て下に捨て小麦粉の入っていた袋に空気を詰め込みます。
アーク
『げほっ!げほっ!粉!?』
我雪
『粉塵爆発って知っていますか?』
アーク
『何だよそれ、ゴホッ!ゴホッ!』
そして、デュランさんにもらった爆発薬を下に落とします
ヒューン・・・
ドカーーーン!!!!
あまり大きくない爆発でも粉塵爆発を誘発し更に爆発の威力を上げます
我雪
『終わりですね』
・・・
アーク
『無駄だよ死なないか・・ら・・・な・・・?』
下には苦しみもがくアークさん、何故私は大丈夫か?袋の中の空気を吸っているからです。
ーーよくわからないが・・・
あの爆発はアークさんを攻撃するためではないです。不死身なのですから無意味です
つまり、爆発によって酸素を奪いました。
しかし、私も長居するのは危険なのでブレイクさんの剣とナイフを使い外壁に穴を空けます
そして外の新鮮な空気をおもいっきり吸います。生きててよかったですよ
しかし、背中が痛むのです
ーー黒族の血を使え
そうですね、どうやって使うのですか?
ーー飲むか、塗れ
飲むのは却下です。私はハールさんでは無いのですよ
血を背中に塗りますと急に痛みが無くなりました、凄いですねー
ーーどうやって降りる?
考えてませんでした、どうしましょう?
???
『君誰?』
外壁の穴から空を飛んでいる羽族がみえますね