逃げてもいいですか?
シード
『面倒ですよ・・・なんでここまで来るのさ』
塔に向かっていたのですがプラネンからの使者が二人待ち伏せをしていたようです。一人はユアタウの町で会ったシードさんですね
我雪
『なんでと言われましても・・・』
シード
『プラネンもリュラもやる事が強引すぎるのよ』
ブラス
『シード!リュラ様の悪口を言うな!』
シード
『だってそうじゃない、ブラスあなたはリュラに命を助けられたから従ってるだけでしょ?』
ブラス
『だからどうした』
シード
『そういえば、あなたが死にかけた理由なんて笑えるわよ?黒族の集落に近づいたものだからホワイトレッグの襲撃と間違えられただけじゃないの、自業自得』
ブラス
『・・・』
この二人はプラネンに対して忠誠心のかけらもありませんね、戦う必要も無いのではないですか?
我雪
『怪我するのは嫌なので通してくれませんか?』
シード
『そんな訳にはいかないわよ』
ブラス
『そんな訳にはいかないだろ』
我雪
『ですよねー』
そんなに現実はあまくありません
シード
『先ずはブレイクさん、じっとしていて下さい、草魔法』
ブレイクさんに向かって植物のネットが飛んでいきます
ブレイク
『・・・』
ザキッ!
ブレイクさんは無言で剣を振りネットを切り裂きます
ブラス
『我雪よ、私が相手だ。光属技』
ブラスさんの手元には光の棒としか表現のできない剣?が現れました。どこぞの映画みたいです。
我雪
『つまりあれですね!』
ブラス
『あ?』
ビュン!ビュン!
ブラスさんは関係ねえとばかりにあの光の剣を振るってきますのであのナイフで防ぎます
ガキッン!
ブラス
『この剣は大概の物を焼き切るのだが・・・』
我雪
『そういえば、テールに熱の類いは無意味だと言っていましたね』
ブラス
『テールの武器だと!ありえない・・・』
我雪
『何故ですか?』
ブラス
『テールの素材はそもそも加工出来ない』
ソラさんは普通に加工していましたが・・・
我雪
『レアモノですねー』
ブラス
『厄介だ、光属技』
今度は光の剣が光の鞭になりました
我雪
『ダメですよー、そこは鞭ではなくて剣でしょう?』
ブラス
『・・・能天気だな』
バチッ!バチッ!
ブラスさんは光の鞭を振るいます、あの鞭は伸縮自在に伸びるようで近くに寄る事もできません
我雪
『避けているだけでは現状打破出来ませんね』
バチッ!
我雪
『うわっ!』
鞭が当たってしまい火傷の様になってしまいました・・・
こちらの体力が尽きたら終わりですからね、相手もそれを考えているのでしょうね
ブレイクさんの状況はどうなんですかね?
シード
『やっぱり強いわね・・・草魔法』
シードさんは種の様な物を飛ばしますが、ブレイクさんは払ってしまいます
ブレイク
『終わりだ・・・調和術』
シード
『うわあああ!』
シードさんは強化された重力に押し潰されています
我雪
『ブレイクさん助けて下さい』
ブレイク
『任せろ、光属技』
ブレイクさんは剣を振りますと光の波動がブラスさんに飛んでいきます
ブラス
『グアッ・・・!』
ブラスさんは吹っ飛んでしまいました
我雪
『助かりました・・・?』
ブレイクさんの様子がおかしいです、足元もふらついていますし
ブレイク
『・・・迂闊だ』
バタリ!
ブレイクさんは倒れてしまいましたよ?
シード
『ようやく効いてきたようね』
我雪
『シードさん?』
シードさんはブレイクさんに倒されたのでは?
シード
『ブレイクの身体にドレインシードの種を植え付けて体力を奪ったのよ?弾いたと思ったみたいだけど残念だったわね』
どうしましょう?絶対絶滅ですね、
シードさんと起き上がったブラスさんが近づいてきます
ブレイク
『・・・仕方ない。流魂(我雪)』