技術ファイバー
今地上に降りて技師が集まっている場所に向かっています。
そういえば、テールの食事は豪快でしたね、巨大な生肉と鉄の塊ですから、流石のブレイクさんも多少顔が引き攣っていましたし、テルさんは鉄は食べれないからねと言ってましたよ。当たり前ですが、生肉は焼いてから頂きました、テールの方々はそのままでしたが
テル
『やっと着いたよー』
なにやら大きな工場の様ですね、ミラーワールドも近代化が進んでいるのでしょうね
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『ブレイクとテルじゃないですか、久しぶりですね』
ブレイク
『・・・ファイバーか』
テル
『久しぶりー』
工場の入り口の辺りに立っていた男性はファイバーと言うのですか
ファイバー
『知らない人が居るのですが、誰ですか?』
我雪
『私は尾是我雪と言います、よろしくお願いします』
ファイバー
『私はポイズン・ファイバーです』
ブレイク
『お前こんな所でどうした?』
ファイバー
『ネーグルに着いて行っただけです、イークルズは壊滅してしまいましたし。因みにリケやコールドにはばれてませんよ』
テル
『機械の勉強するためにイークルズに入るなんて物好きだよね』
ファイバー
『二人はどうして居たのですか?』
テル
『ブレイクと旅をしてたよー、途中で我雪に会ったのさ』
懐かしいですねー、あの村に長々と滞在してました
ファイバー
『ところで、何をしにここへ?』
ブレイク
『世界グレンサに行く方法を探している』
ファイバー
『ここにありますよ、少し前にガレットとグバルがグレンサに向かいました』
テル
『ええっ!ヤバいんじゃないの?あの二人ろくに戦闘も出来ないじゃん!』
ファイバー
『イークルズが壊滅してから、あの二人は出来るだけ多くの人を救う為の旅をしています。止める訳にはいかないですよ』
ブレイク
『・・・急ぐか』
ファイバー
『ハカも向かいましたよ、理由は知りませんがけじめをつける為と言っていました』
けじめですかー、完璧主義?なのですね
テル
『本当に急がないとみたいだね』
ブレイク
『・・・方法は』
ファイバー
『転送装置を使います、既にネーグルが修理しましたので使えますよ』
我雪
『よかったですね』
ファイバー
『そのかわり』
やっぱりただでは使わせてくれませんよね、現実は厳しいのです
ファイバー
『先に行った三人を助けてやってくれませんか?無理にとは言いませんがかつての仲間でしょ?』
ブレイク
『・・・わかっている』
テル
『大丈夫さ!イークルズは壊滅したけど仲間なのは変わらないもん!』
みんな優しいですね、リアルワールドの人々もこのような考えを持ってくれましたら犯罪なども減りますよね、新聞で広めてみましょうか?
ファイバー
『それじゃあ着いてきて下さい、ネーグルには後で言っておきます』
ファイバーさんに着いていきます、工場の大きな建物に入りますと巨大な機械がありました。これがダークミストアートですね
ファイバー
『ダークミストアートは完全には直っていないため、片道だけですがいいですか?』
ブレイク
『・・・無論だ』
テル
『多分大丈夫だよ』
我雪
『何とかなりますよ』
ファイバー
『では、これを渡しておきます』
ファイバーさんは赤い液体の入っている瓶と白い羽飾りをくれました。
そういえば、ミラーワールドに来てからペットボトルや缶を見ていませんね、何かと瓶しか見てないですよ
我雪
『これは何ですか?』
ブレイク
『・・・黒族の血と羽族の羽か』
ファイバー
『そうですよ、ガレットとグバルが配っていた物です』
我雪
『いや、羽飾りは解りますが・・・何故血なんです?』
何となく怖いじゃないですか
テル
『黒族の血はあらゆる傷を癒す万能薬なんだよ、病気にはあまり効かないけど、ちぎれた指ぐらいならすぐに治すぐらいさ』
凄いですねー、そんな万能薬が血だから黒族は不死なんじゃないですか?
ブレイク
『・・・羽族の羽は身代わりの護り』
羽族も凄いですね、ミラーワールドの人々は皆凄いです
とりあえず、受け取っておきましょう
ファイバー
『それでは、ダークミストアートを起動しますよ』
ファイバーさんはダークミストアートの近くへ行きまして何やらガチャガチャとやっています
ブレイク
『・・・テル、お前は残れ。光術』
テルさんは光の壁に囲まれてしまいました
テル
『ブレイク!?なんで!』
ブレイク
『お前まで危険な目にあわせる訳にはいかない』
テル
『だからって・・・』
ブレイク
『わかってくれ・・・』
テル
『まだ死なないでね』
ブレイク
『大丈夫だ・・・まだ数年は・・・』
ファイバー
『ダークミストアート起動』
ブレイクさんと私は光に包まれ・・・
たどり着いた場所は赤い砂の砂漠でした