戦闘は嫌い
ギランダ
『ハッ!くらいな!』
ドキューン!ドキューン!
ギランダさんは銃をカーグさんに撃ちます
カーグ
『私に飛び道具は効きませんわ、魔法』
ギランダ
『ウアッ!』
ギランダさんの肩に銃弾が当たりました。方向を逆にしたのですね
我雪
『これならどうですか?』
カーグさんにスタンガンを向けて走りますが
ハプ
『僕も居るよ、水魔法』
ガツ!
転んでしまいました・・・足元に滑る液体ですか
ギランダ
『じゃあお前だ!』
バキューン!
ギランダさんはハプさんに向かって銃を撃ちます
ハプ
『残念だったね、氷魔法』
ハプさんは氷の壁で銃撃を防いでしまいました
カーグ
『弱いですわね、魔法』
凹みに溜まっていた水が向かってきましたので前転して避けます
ギランダ
『やべえ・・・』
本当にヤバくなってきました、カーグさんが居る限り銃は使えませんし・・・
スタンガンを手に持ちカーグさんに向かってまた走ります
カーグ
『それ、痺れそうで嫌よ、魔法』
脚が動きが鈍くなりました、これでは追いつけませんね・・・
ポイッ・・・ポチャ
スタンガンを水溜まりに投げ入れました
ギランダ
『何やってんだよ!』
カーグ
『諦めたのかしら?』
我雪
『諦めてはいませんが・・・』
とりあえず、どうすれば現状を回避出来るのでしょうか?
ハプ
『雨降れよ、水魔法』
部屋の中で雨が降り出しました、何か床が滑りますが・・・
ギランダ
『そんなんで転ぶかよ』
ハプ
『ハイ、ダウト。氷魔法』
何か寒く・・・濡れた身体が段々と凍ってきました・・・本格的にヤバいですね
ギランダ
『この野郎!!』
バキューン! バキューン!バキューン!バキューン!
ギランダさんは銃を連続で撃ちますが・・・
カーグ
『馬鹿ね、魔法』
グシャ!グシャ!
ギランダ
『うあああ!!』
ギランダさんは血まみれに、身体は動きませんし遠距離からは全て反射・・・
ハプ
『諦めようねー』
我雪
『いえいえ、まだ諦めませんよ、ギランダさん真上に銃を撃って下さい』
ギランダ
『何でだよ!』
我雪
『何でもいいですから』
ギランダ
『わかったよ!やればいいんだろ!』
バキューン!・・・
ドカーン!!
ハプ
『ええっ!!?』
カーグ
『何なの!!?』
ギランダ
『何やったんだ!!?』
水溜まりにスタンガンを投げ入れ水を電気分解しました。水素は軽いので上に溜まります、そして銃弾の摩擦熱で爆発させたのです
ガラガラー!!
岩が降って来ますねー、危険です
ギランダ
『俺ら動けないんだけど、何か考えあるか?』
確かにこのままでは岩に潰されてしまいますね
我雪
『どうしましょう?』
ギランダ
『考えてねえの!?』
仕方ないのですよ、これしか思いつかなかったのです。カーグさんとハプさんはどうやって防ぐのでしょうか?
カーグ
『こんなでかいの反射出来ないわよ!』
ハプ
『えーとえーと、氷魔法』
あの二人は氷のドームで防ぐつもりですねー
我雪
『誰かー助けて下さい』
ギランダ
『無計画過ぎだ!どうすんだよ!?』
我雪
『とりあえず落ち着きましょうか』
ギランダ
『お前は落ち着き過ぎだ!!』
落ち着く事は良いことなんですよ?
なんて考えているうちに部屋は崩れて来ますね、
????
『キャハハ!我雪かー?』
あの声はレスキルさん?
我雪
『我雪ですよー助けて下さい』
レスキル
『今行くぜ』
上の壁を貫いてレスキルさんがやって来ました
我雪
『助かりました』
ギランダ
『レスキル!?』
ギランダさんは驚いていますね
レスキル
『何で地下にいんだよ?』
我雪
『マジックアシストに捕まってしまいました』
レスキル
『そうかよ、掴まりな』
ギランダ
『俺は!?』
レスキル
『仕方ねえ、ついでに助けてやる』
私とギランダさんはレスキルさんに掴まると上へ飛び上がりました
レスキル
『マジックアシスト後悔しろよ?キャハハ!技』
上空からマジックアシストの地下基地にブレスを放つレスキルさん
ドカーン!!
地上が大変な事になってます。
そして、ブレスの影響の無かった場所に降り立ちました。そういえば、大きな塔のある村がありました、そこにブレイクさんはいますよね?
我雪
『レスキルさんありがとうございます』
レスキル
『キャハハ!良いって事よ!』
我雪
『ところで、ギランダさんは?』
いつの間にか居ないのですが・・・
レスキル
『せっかく助けてやったのによー、まあいいさ』
我雪
『私は村に向かいますよ』
レスキル
『私も着いて行くぜ、嫌な気配がすんだよ』
嫌な気配ですか・・・まあいいですよ。村に向かいましょうか
???
『待ってよー』
誰ですか?振り返ると紅い眼の少年が居ますね
レスキル
『てめぇは・・・!我雪、警戒しろ!』
警戒ですか?してますよ
ハール
『僕はクラウ・ハールだよ、ねえ我雪君・・・死んでくれない?』
この少年は何を言い出すのですか?
我雪
『嫌ですよ、当たり前じゃないですか』
レスキル
『キャハハ!何なら私が相手になってやろうか?』
ハール
『あーあ、仕方ないか。ねえ?トルヴェザ、今度こそ好きなようにはさせないからね!』
この奇妙な少年・・・一体何者なんでしょうか?