侵入者ギランダ
・・・ここはどこでしょうか?牢屋の様な所に閉じ込められていますよ
???
『クククククク・・・これで私の研究が進む事さ!』
隣に頭のおかしな人が居るので少し聞いてみましょうか
我雪
『ここはどこですか?』
ローグ
『私はレイ・ローグさ、貴方はここで静かに待っていて下さいね、魔法』
ローグと言う人はどこかに消えてしまいました
カチャ
おや?誰かが入って来ましたね
メンデル
『はじめまして、私はレイ・メンデル。いきなり手荒な事をしてしまいすみませんでした』
メンデルさんは丁寧な人ですね
我雪
『ここから出たいのですが』
メンデル
『すみませんがそれは出来ません、ようやく実験の目処がつきそうなのですよ。協力して下さい』
我雪
『実験とは?』
メンデル
『この世界ミラーワールドには種族差別がありました、それを防ぐために私達マジックアシストは種族退化させ全ての人を魔族にしてしまおうと考えているのです』
差別の原因である種族のばらつきを纏めてしまうのですか、差別問題はそんなに簡単には解決しなさそうですが・・・
我雪
『何で私なんですか?』
メンデル
『私達魔族でさえも人族の進化形態と考えられています、根本の種族を解析することで退化計画を進歩させると言う事です』
私は実験動物でしょうか?
我雪
『すみませんが実験体になるのは嫌です』
メンデル
『すみません・・・問題の解決には犠牲はつきものなのですよ』
メンデルさんはそう言うと出ていってしまいました。さて、どうやって脱出しましょうか?
壁は岩、扉は鉄格子の落とし扉ですね。
コークスさんにもらった鉄の棒を取り出し、そこら辺に転がっていた岩を支点に棒を扉に引っ掻けます。所謂テコの原理と言うものですよ
棒の反対側を押すと、バキッと言う音と共に扉が持ち上がりました。
部屋を脱出すると何やら廊下の様な場所に出ましたねー
????
『お前誰だ!?』
監視の人でしょうか?いきなり見つかってしまいましたよ?
我雪
『すみませんが実験体にはなりたく無いのです』
????
『ハッ?何の話しだよ?』
おや?目の前の少女はマジックアシストとか言う者達では無いのでしょうか?
我雪
『マジックアシストでは無いのですか?』
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『何で俺がマジックアシストなんだよ?』
我雪
『助かりました、私は尾是我雪です』
ギランダ
『リイユウの言ってた奴か!俺はレイ・ギランダだ。お前を助けてやるよ!』
我雪
『何故ですか?』
無条件で人助けするほど世の中あまく無いです
ギランダ
『お前を助けりゃマジックアシストはこれ以上研究出来ねえだろ?だからだよ』
我雪
『なるほど、よくわかりません』
ギランダ
『わかんねえのかよ!』
とりあえず、助けてもらえるなら構いませんですよ
我雪
『とりあえず、ありがとうございます』
ギランダ
『まあいいや、着いて来いよ』
そして、廊下を走って行きます。ギランダさんに廊下は走ってはいけませんよと言いましたら、そんな事を言ってる場合か!と怒られてしまいましたよ。
そして、途中で立ち止まります
我雪
『どうしました?』
ギランダ
『道を忘れた・・・少し待ってろ馬鹿に聞いてみる』
馬鹿ですか?ギランダさんは眼を閉じてじっとしています
ギランダ
『うるせえよ!いちいちムカつくな!』
いきなり大声を出すギランダさん、私には訳わかりません
我雪
『ギランダさん、どうしました?』
ギランダ
『ダンラギの奴寝てたからわからねえってほざくし、迷子かよ馬鹿じゃねえのなんて言いやがった!』
そのダンラギとは誰なんです?近くに誰もいませんよ?
我雪
『いったい誰で・・・』
カタカタ・・・
誰かきましたよ?
ギランダ
『お前は・・・キラー!?』
あの人はキラーですか?いや、違います・・・ようやく会えました!