表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

回収日

作者: だるお
掲載日:2026/03/23

離婚して、会社も辞めた。

三十六歳。ワンルームで一人。


久しぶりに、部屋を掃除する気になった。


床に散らばったゴミをまとめていく。

空き缶、弁当の容器、コンビニ袋。


その中に、見覚えのないスマホがあった。


電源は入る。


ロックもかかっていない。


写真フォルダを開く。


最初は、部屋の写真ばかりだった。

このワンルーム。今と同じ配置。


だが、次の一枚で手が止まる。


ゴミ袋が写っている。

パンパンに膨らんだ袋。


そして、その隙間から——人の指が見えていた。


思わず、今まとめているゴミ袋を見る。


同じだ。


ありえない。


写真の日付を見る。

“明日”になっていた。


喉が渇く。


次の写真。


玄関の前に、黒い服の男。

帽子を深くかぶっている。


これも“明日”。


さらに次。


その男が、部屋の中にいる。

視点は低い。床に近い。


最後の写真。


ゴミ袋の内側から、こちらを見上げる構図。


男が、袋を縛っているところだった。


スマホを落とす。


そのとき、玄関の外で音がした。


ガサッ。


誰かが、ゴミを触っている音。


ゆっくりと、ドアノブが回る。


――今日は、まだ回収日じゃないのに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ