表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『兄貴、悪いが俺は信長様に呼び出された。〜天下の補佐役、織田家筆頭内政官として無双する〜』  作者: 東西和
墨俣建てちゃうぞ。。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/14

9 観音寺城の戦い 〜算盤と火縄のシンフォニー〜

俺と明智光秀殿は「織田の双璧」として、内政だけでなく戦場でもその異能を発揮することになりました。


特に近江の雄・六角氏との戦い(観音寺城の戦い)は、俺の「工学的破壊」と、光秀殿の「精密な火器運用」が噛み合った、次世代の合戦の雛形となりました。

1. 秀長の「工兵無双」:城の弱点を数値化する


六角義賢が籠もる観音寺城は、標高400メートルを超える峻険な山城。まともに攻めれば数ヶ月はかかります。しかし、俺の目には城壁の歪み、地盤の脆弱性が「数式」として見えていました。


「兄貴、合図だ! 敵の意識を南面に引きつけろ。俺は北側の岩盤を抜く!」


俺は工兵部隊を率い、夜陰に乗じて急斜面に取り付きました。ただ登るのではなく、事前に計算した「地脈の急所」に火薬を仕掛けます。


「爆破の圧力波を岩の層に沿って流せば、この門は自重で崩れる。……爆破開始!」


轟音と共に、難攻不落と言われた北門が「計算通り」に瓦解しました。俺は腰の刀を抜き、算盤を懐に仕舞うと、先頭を切って崩れた門へと突入しました。

「事務官だと思って舐めるなよ。……俺は効率の悪い抵抗を、最も嫌うんだ!」


2. 光秀の「狙撃無双」:火縄の弾道計算


一方、搦手からめてを任された明智光秀殿の戦いぶりは、冷徹なほどに美しく、残酷でした。

彼は朝倉家で磨いた「火縄銃の専門知識」をさらに昇華させ、百発百中の狙撃部隊を組織していました。


「風速三、仰角二。……放て」


光秀殿が采配を振るたび、城壁の隙間から矢を射ようとする敵兵が、正確に眉間を撃ち抜かれて消えていきます。彼は弾丸の消耗を極限まで抑えつつ、敵の指揮官だけを狙い撃つ「効率的殲滅」を行っていました。


俺が門を破り、光秀殿が指揮系統を破壊する。

「小一郎殿、お見事。門の崩し方、実に理にかなっておりますな」

「光秀殿こそ。その弾幕の密度、帳簿につけるのが楽しくなるほどの精度です」


戦場のど真ん中で、俺たちは互いの「合理性」を認め合いました。

3. 藤吉郎の「突撃無双」:現場のカリスマ


そして、仕上げは兄貴です。

「おらぁぁ! 門が開いたぞ! 恩賞が欲しい奴は俺に続け!」


泥まみれになりながら、先陣を切って本丸へ駆け上がる藤吉郎。俺がロジックで道を切り拓き、光秀殿が技術で敵を制し、兄貴が感情(士気)で城を飲み込む。


六角軍は、自分たちが何に負けているのかさえ理解できないまま、わずか一日で観音寺城を捨てて逃げ出しました。


戦後、血を拭いながら信長様の前に並ぶ俺と光秀殿。

信長様は、かつてないほど上機嫌に笑いました。


「ハハハ! 小一郎、貴様の『城壊し』は芸術だ。そして光秀、貴様の鉄砲はもはや妖術だな。……これだ。俺が求めていたのは、古い勇猛さではない。ことわりに基づいた圧倒的な力だ」


信長様はそのまま、京へと馬を向けました。

背後には、最新の軍事保険で士気を高め、規格化された武器を揃えた最強の織田軍団

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ