表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『兄貴、悪いが俺は信長様に呼び出された。〜天下の補佐役、織田家筆頭内政官として無双する〜』  作者: 東西和
墨俣建てちゃうぞ。。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/12

7 近江・伊勢の「M&A」戦略 〜算盤で道を切り拓け〜

岐阜城を拠点に、いよいよ「上洛」が信長様の口から語られました。

しかし、京へ至る道には二つの大きな壁が立ちはだかっていました。北近江を支配する「浅井」、そして南近江の「六角」。さらには背後の安全を確保するための「伊勢」攻略。


これらは力攻めでは時間がかかりすぎる。俺は信長様に、「軍事」と「調略」を経済合理性でパッケージ化した『上洛ルート・ロードマップ』を提示しました。

1. 北近江・浅井家:「政略結婚」という名の資本提携


信長様は妹のお市様を浅井長政に嫁がせる同盟を選びました。しかし、俺が裏で仕掛けたのは、単なる親戚付き合いではありません。


「上様。お市様の持参金として、織田家が開発した『新式鉄砲の鋳造技術』と『硝石の独占供給権』を提示しましょう」


「ほう、敵に塩を送るか、小一郎」


「いえ。浅井を『織田のサプライチェーン』に組み込むのです。浅井が強くなれば、北の朝倉への盾になる。そして浅井の武力は、織田の資本(金と物資)がなければ維持できない構造にします」


お市様の輿入れと共に、俺は近江の主要な米問屋へ「織田家指定業者」のライセンスを発行。浅井家臣団は、知らぬ間に「織田の経済圏」に取り込まれていきました。

2. 伊勢攻略:水軍と港湾利権の「買収」


背後の伊勢には、北畠氏や「伊勢長島」の一向一揆が潜んでいました。ここを力でねじ伏せるには、湿地帯と複雑な海岸線が邪魔をします。


「兄貴(秀吉)、出番だ。槍ではなく、この『小判の詰まった箱』を持って北畠の家臣たちに会ってこい」

「小一郎、戦わずに金で済ませるのか? 兄ちゃん、たまには暴れたいんだけどよ!」

「バカ言え。伊勢の連中が欲しいのは『海(港)の自由』だ。信長様に降れば、尾張・美濃の巨大市場と無関税で取引できると説けば、欲深い連中は勝手に内紛を始める」


藤吉郎は「人たらし」の才能をフル回転させ、北畠の家臣たちに**「信長傘下に入った場合の予想収益」**を説いて回り、戦わずして次々と寝返らせました。

3. 南近江・六角氏への「経済封鎖」


最大の難敵は、上洛ルートのど真ん中に陣取る六角義賢です。彼らは伝統的な関所を多数持ち、そこからの税収で潤っていました。


俺は六角領を迂回する「新・ロジスティクスルート」を構築。


物流のバイパス: 織田が整備した安全で関銭(通行料)のない道を商人に徹底周知。


通貨の信用操作: 六角領内で流通する「悪銭(質の悪い銭)」を織田領内では使用禁止にし、六角領の経済をデフレに陥らせる。


「小一郎殿……六角の兵たちが、飯が食えぬと嘆いて、こちらの警備隊に夜逃げしてきておりますぞ」

森三左衛門様が呆れ顔で報告してきます。


「戦わずして兵を奪う。これほど効率的な合戦はありませんよ、三左衛門様」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ